人生アラカルト

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「canon7」 この働き者

2011-09-12 10:08:10 | 判断は勝手
久しぶりに一眼レフのカメラ(ボディー)を買った機会に、フイ
ルム形式のカメラを整理したら、「CANON7]という古いカメ
ラが出てきた。50年以上前、新米記者時代から使っていた。
汚れてはいても、まだ使える。
画像



このころのカメラは一眼レフではないので、構造上実にシンプル
に出来ている。写真と云うものはこういう装置があれば撮れる
よ、と教えてくれる。

写真を撮る前に準備が必要である。フイルム感度により、絞り、
明るさ、ピントを決める。フイルムは巻き上げである。

撮り終えたフイルムは新聞社の暗室で現像し、印画紙に焼き
付けする。デジタルしか知らない人には、信じがたいことだが、
これらの行程を記者がやっていた。撮影から写真するまで自
分で処理していた。

失敗も多かった。暗室では明りは禁物なので、手探りで作業
を続ける。現像しようとして、フイルムを取りだそうとしたら、フ
イルムが巻き上がっていなかった。空回りしていたのだ。
貴重な写真もパー。

しかし、これ一台でどれだけシャッター切ったことか。恐らく、
万の数を数えるだろう。
大事な大事な商売道具であった。

溝にたまったほこりを取り除いていると、かすかに魚の匂いが
した。大事なグッズなのに、手入れが悪い。

フイルムを巻き上げ、シャッターを切ると、「カシャ」と手動
らしい懐かしい音がした。





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