奈良県東北にある大宇陀を訪ねた。
(5月21日の記録)
格子戸と虫籠窓で作られた町家が並んでいる。
町並みにある「森野旧薬草園」
森野家の祖先が吉野葛の元祖であり、代々葛粉の製造を継いでいた中で、
第11代当主森野通貞氏が屋敷内に薬草を栽培し、
研究をしたことが始まりで、江戸時代の面影が残っている日本最古の薬草園である。
入り口は吉野葛の販売店になっており、
奥に吉野葛の製造エリアがあり、その奥が薬草園になっている。
展示品の一部
薬草園内にある青木月斗(青木薬房を継いだが後俳人となる)の句碑
薬草園の中腹から見る風景 真ん中は吉野葛の晒し場(吉野葛は冬場3ヶ月かかる)
酒屋も多い・・・奈良漬け樽の看板が面白い
屋根付きの立て看板
薬の館
江戸末期建物で薬問屋だった旧細川家、歴史文化館としてオープンしている。
屋根付き建て看板
薬箪笥
懐かしい薬看板の展示
藤沢樟脳の鐘馗像
松山西口関門(黒門)
1600年代に作られたもの、
当時、薬関係の人たちの出入りが多く、その玄関口だったようだ。
国の史跡に指定されている。
人麻呂公園
大宇陀は歴史の古い町で、柿本人麻呂の「かぎろひ」の歌でも有名である。
「東の野に炎の立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」は、
人麻呂が軽王子(後の天武天皇)のお供をしてここで詠まれたものと言われている。
馬に乗る人麻呂像の下に歌が彫られているが
夏草が茂っていて歌が読めない。
竪穴式住居が再現されているが・・・。
万葉公園(かぎろひの丘)
人麻呂の句碑があり、万葉のロマンが偲ばれる場所である。
朝廷の狩場であり、男どもは狩りを、女たちは薬草を摘んだと記録されている。
古い歴史と文化の町、大宇陀・・・私が訪ねたのはほんの一部
今回は、課題を課せられた旅でしたので、
楽しさ半減でしたけれど、
ゆっくりと時間をかけて散策するに価値ある所
機会があれば是非また訪れたい。
長々と私の記録にお付合いしてくださった方、ありがとうございました。