今日は、亡くなった子どもたちと教職員の皆さんへの哀悼の思いを抱き、石巻市立大川小学校へ出かけてきました。
あの日と同じように時折雪の舞う寒い日でした。地震と津波で破損した校舎は、当時のまま 骨身をさらすような形で建っていました。でも、その立ち姿には、生々しさが消え、3年という時の経過を感じました。
校舎と向かい合うように設置された慰霊の祭壇は3年前と変わらずそのままでしたが、新たに慰霊碑が校庭の一画につくられていました。裏山と校舎との中間に位置する慰霊碑の中央には、亡くなった子どもたちと教職員の名が刻まれ、その左手の碑には 大川小学校校歌「未来をひらく」が、刻まれていました。
碑の手前には、「子まもり」の像と 「Angel of Hope」の天使像が立っていました。まるで亡くなった子どもたちが地蔵様や天使となって、この世界を見守ってくれているような感じがしました。
この碑を前にすると、何とも表現できない 込み上げる感情がありました。子どもたちの失われた未来、愛する我が子を失った親の方々の悲しみ、教職員の方々の無念さを 感じるからでしょうか。
ただ思うのは、こんな悲しい出来事は二度と繰り返してはならないということ。人智のすべてを尽くして、かけがえのない命が守られる 環境をつくるということ。
帰りのラジオから、「今日の雪は、亡くなった人たちの涙雪」 という言葉が聞こえてきました。それはまた、亡くなった人たちに寄せる 生きている人たちの思いでもあるのだろう と感じました。
大川小学校の対岸からながめた北上川は、無数のきらめきを湛え輝いていました。一つ一つのきらめきが、亡くなった方々の命の輝きのようにも見えました。