感動的な出来事がありました。
家の窓の内側に、立派なクロアゲハが羽を休めていたのです。
どうやら 冬の寒さに備えて 室内に移動しておいた 鉢植えのミカンの枝にいた幼虫が、羽化したようなのです。外からの移動の際には、幼虫がいたのは確認できていたのですが、その後 姿が見当たらず、窓の開閉にまぎれてどこかへ行ってしまったものと思っていたのです。ところが 気付かない所でサナギになり、ゆっくりと時間をかけて成虫になったのですね。
寒さのせいでうまく動けず、指を差し出すと飛び立たずに しがみつくように指に乗ってきます。その感触から、命そのものを感じることができました。ミカンの枝に移ると、まるで安心したかのように クロアゲハは羽をたたみじっとしていました。

翌朝見てみると、同じ場所で羽を広げていました。近くのシクラメンの花のみつでも吸って少しでも長く元気でいてくれればいいなあと思いました。

夕方になると、ミカンの枝から窓へと移動していました。日中は、穏やかな陽光が差し込んできたので、少しでも温かく光のある方へ行こうとしたのでしょうか。
窓の外は、雪景色です。雪の白さがお花畑のように見えていたのかもしれません。
3日目の今朝は、昨日と同じように 窓の下に張り付くように止まっていました。そっと羽にふれてみると、ちょっとだけ羽をおりたたむようにしました。少しでも長く元気なままでいてくれるといいのですが……。
羽を広げた美しい姿に見とれながら 屋内に移動したために成虫になる時期を誤らせてしまったのではないかと、申し訳ない思いも感じています。
せめて クロアゲハとしての一生を通した 最後の完成された美しい姿を 忘れないようにしたいと思っています。
家の窓の内側に、立派なクロアゲハが羽を休めていたのです。
どうやら 冬の寒さに備えて 室内に移動しておいた 鉢植えのミカンの枝にいた幼虫が、羽化したようなのです。外からの移動の際には、幼虫がいたのは確認できていたのですが、その後 姿が見当たらず、窓の開閉にまぎれてどこかへ行ってしまったものと思っていたのです。ところが 気付かない所でサナギになり、ゆっくりと時間をかけて成虫になったのですね。
寒さのせいでうまく動けず、指を差し出すと飛び立たずに しがみつくように指に乗ってきます。その感触から、命そのものを感じることができました。ミカンの枝に移ると、まるで安心したかのように クロアゲハは羽をたたみじっとしていました。

翌朝見てみると、同じ場所で羽を広げていました。近くのシクラメンの花のみつでも吸って少しでも長く元気でいてくれればいいなあと思いました。

夕方になると、ミカンの枝から窓へと移動していました。日中は、穏やかな陽光が差し込んできたので、少しでも温かく光のある方へ行こうとしたのでしょうか。
窓の外は、雪景色です。雪の白さがお花畑のように見えていたのかもしれません。
3日目の今朝は、昨日と同じように 窓の下に張り付くように止まっていました。そっと羽にふれてみると、ちょっとだけ羽をおりたたむようにしました。少しでも長く元気なままでいてくれるといいのですが……。
羽を広げた美しい姿に見とれながら 屋内に移動したために成虫になる時期を誤らせてしまったのではないかと、申し訳ない思いも感じています。
せめて クロアゲハとしての一生を通した 最後の完成された美しい姿を 忘れないようにしたいと思っています。