あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

青春 という詩について

2010-10-05 18:31:41 | インポート

今日、新聞を読んでいて、ある記事の中で紹介されていた詩に目が留まりました。

日本の企業経営者が好きな座右の銘ともいえる詩だそうですが、私自身も座右の銘にしたいと思えるとても心に残る詩です。

新聞では、詩の一部しか紹介していませんでしたが、次にその全文を紹介します。

書いた人は、アメリカの詩人:サミエル・ウルマンで、岡田義夫氏の訳詩が一般的で有名なようですが、新井満氏が最近翻訳したものの方が分かりやすいようですので、こちらの方を紹介します。

       

     青     春

           サミエル・ウルフマン(アメリカの詩人) ・ 新井 満 訳

真の青春とは                     

若き 肉体のなかに あるのではなく 

若き 精神のなかにこそ ある

薔薇色の頬 真赤な唇 しなやかな身体 

そういうものは たいした問題ではない

問題にすべきは つよい意思 ゆたかな想像力 もえあがる情熱

そういうものが あるか ないか 

こんこんと湧きでる 泉のように  

あなたの精神は 今日も新鮮だろうか 

いきいきしてるだろうか 

臆病な精神のなかに 青春は ない

大いなる愛のために発揮される 

勇気と冒険心のなかにこそ 青春は ある

臆病な二十歳がいる 既にして 老人 

勇気ある六十歳がいる 青春のまっただなか

年を重ねただけで 人は老いない

夢を失ったとき はじめて老いる

歳月は 皮膚にしわを刻むが 情熱を失ったとき 精神はしわだらけになる

苦悩 恐怖 自己嫌悪 

それらは 精神をしぼませ ごみくずに かえてしまう

/ (空白の行)

誰にとっても大切なもの それは 感動する心

次は何が起こるのだろうと 眼を輝かせる 子供のような好奇心

胸をときめかせ 未知の人生に 挑戦する 喜び

さあ 眼をとじて 想いうかべてみよう

あなたの心の中にある 無線基地

青空高くそびえ立つ たくさんの 光り輝くアンテナ

アンテナは 受信するだろう 偉大な人々からのメッセージ

崇高な大自然からのメッセージ 世界がどんなに美しく 驚きに満ちているか

生きることが どんなに素晴らしいか

勇気と希望 ほほえみを忘れず いのちのメッセージを

受信しつづけるかぎり あなたはいつまでも 青春

だが もしあなたの 心のアンテナが 倒れ

雪のように冷たい皮肉と 氷のような頑固におおわれるならば

たとえ 二十歳であったとしても あなたは立派な 老人

あなたの心のアンテナが 今日も青空高くそびえ立ち

いのちのメッセージを 受信しつづけるかぎり

たとえ八十歳であったとしても あなたはつねに 青春

真の青春とは 

若き 肉体のなかに あるのではなく 

若き 精神のなかにこそ ある

この詩を読みながら、以前ブログでも紹介しました 99歳の詩人:柴田トヨさんのことを思い出しました。まさに、柴田さんは、青春まっただなかに在る人だと思います。若き精神の中にこそ青春があるということを体現なさっている方なのではないかと思います。

真の青春の中で生きるためにも、感動する心 子供のような好奇心 胸ときめかせ未知の人生に挑戦する喜びを 失うことなく、青空高くアンテナを立て たくさんの命のメッセージをしっかりと受け止めていきたいものです。

ときどき、自らの精神が 今日は新鮮であるか、いきいきしているかと 自らに問いかけながら、若さの点検もしていきたいと思います。

                    

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霧雨にぬれて歩きながら

2010-10-04 08:12:28 | インポート

 今日は、朝からどんよりとしたくもり空で、霧雨が降っていました。傘をさしてウォーキングしようかとも思いましたが、霧雨にしっとりとぬれながら歩くのもいいなあと思い、傘をささずに歩いてきました。周囲をしっとりと霧雨が包み込む中、一つの景色として溶け込むような気持ちで歩くことができました。外の運動着も内側もしっとりとぬれました。

 昨日は、親しくお世話していただいた方の葬儀に参列してきました。在りし日の姿や笑顔を想いながら、ご冥福を祈ってきました。しっとりと温かい今朝の霧雨は、送り雨でもあったのかもしれません。

 昨日は、久しぶりに前の勤務校に立ち寄りました。他地区のスポーツ少年団の野球とバスケットのチームを招いての大会が近いうちに開催されますので、PTA会員と先生方が総出で校庭の整地作業に取り組んでいました。子どもたちもお手伝いに来ていました。小規模校ではありますが、このまとまりとパワーがT小のすばらしい財産だと思います。改めて、そのパワーと皆さんの笑顔にふれ、とてもうれしくそしてなつかしく感じました。本大会の成功を心から祈り、応援したいと思います。

 雨にぬれるのではなく、雨に包まれるといった感じになる雨もあるんですね。秋の深まりにつれ降る雨も冷たくなり、やがては雪に変わります。夏の名残りの温もりを感じさせる最後の雨が、今朝の霧雨だったのかもしれません。

    

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タゴールの詩集から

2010-10-01 18:42:30 | インポート

若かりし頃に心惹かれたインドの詩人タゴールの詩を、改めて読み直してみました。

子どもの誕生の喜びを母親の視点で綴った詩がとても心に残っていて、その詩を改めて読ん

でみました。やはり、いい詩ですね。解説を読んでみると、この詩を書いた時のタゴールは、最

愛の奥様を亡くし、悲しみの中にありながら、残された我が子たちのために、母親の思いを代

弁するようにやさしく語りかける詩をつくったようです。母親の愛をいつまでも子どもたちに覚え

ておいてもらいたい…そんな願いがこめられているように思います。かっての感動がじんわりと

よみがえってきます。

長い詩なので、心に残る ひとまとまりの連を いくつか取り出して 紹介します。

    はじまり

               タゴール

わたしは どこから きたの? 

どこで わたしを ひろったの?

こどもが おかあさまに ききました。

  おかあさまは こどもを むねに だきしめて 

  はんぶん泣き はんぶんわらいながら

  こたえました。

    あなたは おかあさまの

    ねがいだったのよ かわいいこ

    わたしの こころに かくれていたの。

      … 略

       あなたは わたしの のぞみと

       愛のなかに わたしの

       おかあさまの いのちのなかに

       わたしの いのちと いっしょに

       いきていたのです。

        …

         あなたの やわらかい みずみずしさは

         わたしの わかい てあしに

         太陽の のぼるまえの そらの輝(ひかり)のように

         はなさいて いたのよ。

            あさのひかりと いっしょにうまれた

            天からの はじめての いとし子よ

            せかいの いのちの 川にうかんで

            ながれて とうとう わたしの

            こころの きしべに のりあげたのよ!

              あなたの おかおを じっとみると-

              なんと ふしぎなことと

              わたしは おどろくの みんなの

              あかちゃんなのに わたしの

              あかちゃんに なるなんて!

                 あかちゃんが いなくなりはしないかと

                 わたしは しっかりと わたしのむねに

                 あなたを だきしめてしまうのよ!

                    世界一の たからものを

                    わたしの このほそい うでのなかに

                    なんと ふしぎな わなが

                    つかまえて きたのでしょうね?

我が子誕生の折の喜びや感動を思い出します。同時に、母親となった妻の存在の大きさを敬愛の思いでかみしめたことも思い出します。  

※タゴールは、アジアで初めてノーベル文学賞を受賞したインドの詩人・小説家・哲学者です。 巻末に掲載された解説によると、美術家として有名な岡倉天心がタゴールと理念や思想を共有する友人関係にあったことがわかりました。二人は、年齢的にも近く(タゴールが1歳年上)、同じ時代を生きた同志といった親しい間柄だったようです。岡倉天心という人も、経歴を見ますととても魅力的な人物だったようです。じっくりと人となりを調べ、後日ブログでも紹介したいと思っています。

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