2009年8月28日(金曜日)
選挙戦もいよいよ明日で最後。
わたしは、はやばやと期日前投票をすませてきました。
実は、まだ一度も候補者の生の声を聞いていないわたしです。
選挙カーにも出会っていない・・・
ほんとに選挙戦の真っただ中なの?と思うぐらい
わたしのまわりは、静かです。
ここ2,3日はけっこう蒸し暑くて、体調もいまいち。
心機一転、などと大げさなことではないのですが
美容院でカットしてきました。
失恋したわけでもありません・・・念のため
最近、おんならしいね・・・などと言われていたのも
ボブの髪型のせいだったんですが、
いかんせん、額にかかる髪がうっとうしくてたまらない・・・
シャンプーの後、ドライヤーで乾かすのがたいへん、
なんせ腕が痛くて、ドライヤーを持ち続けられない、
ということもあって、短くしてきたというわけです。
さて、今日の毎日新聞の毎日ボートマッチ(えらぼーと)は
上野千鶴子さんです。
考えよう選ぼう:制度も政治も変えられる 上野千鶴子さん(東大教授)
http://mainichi.jp/select/seiji/eravote/news/20090828org00m010026000c.html
「おひとりさまの老後」を出版してはっきり分かったのは、
既婚者も「いずれは一人になる」と自覚があることと、
やはり老後への不安が強いこと。
だからベストセラーになった。
これをテーマに講演することも多いのですが、
私は宗教家じゃなくて社会学者だから、老後は
「心の持ちようで何とかなる」という話はせず、
「ちゃんと安心できる社会の仕組みを作ろう」と訴えています。
仕組みということでは、介護保険ができたのは大きいです。
ただ、改定の度に使いにくくされてる。
その改悪は、国会で起きてるんです。
例えば社会保障費を毎年2200億円抑制するは国会が認めた。
それを承認した国会議員を当選させたのは有権者。
責任は有権者にあります。
講演に行くと「介護保険は今後どうなりますか」って必ず聞かれます。
でも、天気予報じゃないんだから。
大事なのは「あなたはどうしたいのか」でしょ?
4月に変えたばかりの要介護認定基準が、10月には戻されます。
選挙を前に有権者が声を上げれば、政治家の態度が変わるんですよ。
座視してはダメです。
有権者は07年の参院選後、それを実感したんじゃないかな。
ガソリン税などの暫定税率の一時失効で、ガソリンの値段が上下した。
ここで政治と自分の生活が直結するのを体感したのは大きいですね。
だから「自分の1票じゃ何も変わらない」という人が、
今回はすごく減ってる。
そう感じます。
年金や介護も「上の世代は食い逃げしてる」との世代間対立が
あおられていますが、
安心して暮らせるのは大企業の定年退職者とその妻だけ。
実際には圧倒的に多くの高齢者は弱者ですよ。
弱者同士を対立させるのは分断支配の定石。
その危機感から『世代間連帯』(共著)という本を書きました。
世代を超えて連帯しないと、米国のような格差社会になる。
でも、まだ間に合う。
制度も政治も変えられる。
あなたが変えたいと思うなら。(談)
2009年8月28日