2009年11月28日(土曜日)
午後2時から、白銀町の商栄会館へ・・・
国広町や白銀町、舞崎町、清水町らの地元住民ら20数人が集まっていた。
第4回目の説明会とのことだが、初めて出席した住民の方も多いようだ。
マンテンホテル側は、喜渡さん(敦賀担当の部長のようだ)
建設業者の竹中工務店から澤柳さん(営業担当)
設計の前川さん・清水さん
営業マンの澤柳さんが司会進行をつとめている。
始終、笑みを絶やさずニコニコしながら、住民側の不満や要請に
いちいちうなづきながら、もっともでございますと言いながら、
さりとて住民の意見を聞い気入れるでもなく、
さすが! 営業マン! と感心してしまった・・・
みなさんのお気持ちはよ~くわかります・・・
でも、設計変更はしないし、当初の予定通り建設を進めますよ
というのが、向こうの言い分だ。
この説明会にしたって、結局は地元住民に説明会を開催しましたよという
アリバイ作りでしかない。
都市計画の第1種住居地域の建ぺい率と容積率で建設するのだから
法的になんら間違いはないのですよと繰り返すのみ。
新築のマイホームの目の前に23メートルのホテルの壁が
ドーン!とそびえたち、冬場は1日に3時間ほどしか
陽がささないという不幸に直面した住民の気持ちを思うと
ほんとにやりきれない。
国の法律や敦賀市の条例でも、住民を守ることができない現実だけど
なんとか応援しようと決めた
国広町の組長さんはじめ、みなさんがまとまって交渉することを
決めたのは、正解だ。
業者は第1回目の説明会ののち、個別に説得する予定だったようだ。
井戸を掘り、くみ上げる地下水の量は、1日当たり40~50トンだという。
井戸水を使う目的を尋ねたら、やはりコスト削減だとのこと。
地下水の枯渇や地盤沈下が起こり、それがマンテンホテルの
井戸が原因だという証拠があれば、地下水の使用をやめますと
さも、誠意ある対応をしているかのごとく、いうけれど
証拠など示せるはずもないのはわかりきっているのに・・・
2回目の説明会では、半分おどしのように、
「もっとひどい設計だって可能だったんですよ・・・」
とまで言われたと住民が抗議していた。
また別の住民は、
「あなたがもし同じ目にあったらどうします?」と質問したら
「即、引っ越しますよ」といわれたそうだ。
竹中工務店の営業マンはマンテンホテルの社長はとても立派な
人権派だと何度もおっしゃるけれど、
住民側の要望をもちかえり社長以下、幹部との協議では
住民の求めている設計の変更や地下水のくみ上げの取りやめも
いっさい、認めないという結論なんだという。
仮に敦賀市が憲法に掲げられている
住民の健康と財産を守るために建設に待ったをかけたとしても
業者は建設を始めてしまえるのだ。
(そんなことは絶対にしない敦賀市だけど・・・)
市の言い分ではきっと、法的な手続きにのっとり
なんら違法がなければ、粛々と事務をすすめるだけです・・・だろう。
住民のみなさんは、厳しい現実にむきあい自分たちの力で
闘うしかないけれど、だまっていたらそれこそ
健康的な生活やささやかな喜び、楽しみさえ奪われてしまう。
今でさえ、毎日が暗い気分にさせられ、どうしたらいいのか
悩んで過ごしているというのに・・・
結局、話し合いは平行線のまま。
今後も話し合いの場を持つこと、
ホテルと住民側の協定書や市への書類の提出などは行わないこと、
住民側の要望に対し、回答をすること、
社長にも同席してもらうこと、
などを確約してもらい、4回目の説明会は終わった。
以前の説明会の議事録には、住民側の意見が削除されていたり、
ホテル側に都合のいい書き方になっていたそうで、
訂正を求めるとともに、今回の説明会には
住民の1人がパソコンを持ち込み、自分たちで議事録も
作成するという意気込みに、拍手!!!
若い世代のしっかりした組長さんが中心になって
地元住民の方をまとめているので、心強い。
99%、だめかもしれないけれど、
1%でも可能性があれば、希望をもってがんばろうね。