昨日の続きです。当然ながら、平穏なマーケットを襲う仕掛けは、リスクオフに向けての仕掛けになります。したがって、株で言えば下落、為替で言えば円高方向への仕掛けになります。
仕掛ける前に、そっとオプションのポジションが動き始めます。SP500やNIKKEI225のプットオプション、あるいはドル/円の為替オプションの動きに気をつけておくと、そろそろ来るかが見えてきます。今回のように、今週末にかけてロング筋が売り買い双方のポジションを落とす際には、その反対側でポジションを作るか、すでに先週までにポジションを作っておいて、今週は市場に不安が出ないように「調整役」を気取る素振りさえ見せたりします。
彼らは、まず一気に相場の下落を仕掛けてきます。週末に不安なニュースが少しでも流れていればおあつらえ向き、月曜日のマーケットは一番のターゲットになります。今回で言えば4月29日(月)です。商いの薄い中で、為替も株価も短時間で、大きな渦に巻き込まれるように値幅が大きく動いていきます。これだけでもオプションプライスは上昇しますので相応の利益が出ますが、できるだけ値幅を動かしたうえでポジションが解消できれば、莫大な利益が生まれることになります。(続く)