今年の皐月賞馬ジャスティンミラノが現役を引退することになりました。
天皇賞秋への出走を前に右前浅屈腱炎が判明、回復するまでに長時間を要することから、種牡馬として良血を子供たちに伝える仕事に入ることとなりました。レース内容および時計が素晴らしかった4月の皐月賞の勝ち方から、これからの日本競馬を牽引する存在になると期待されていたジャスティンミラノですが、今年のリーディングサイヤー争いを独走する父キズナの後継者として、種牡馬の道に入ることが決定されました。
今年の天皇賞秋に出走していれば、おそらく、好位から逃げるホウオウビスケッツを早めに交わして抜け出していたと思います。あのドウデュースの猛烈な追込みすら抑えて、鮮やかに勝利していたのでは?と妄想を膨らませているのはワタクシだけではないと。
それにしても、引退後の繋養先は、当然ながら安平町の社台スタリオンステーションであろうと勝手に想像していたのですが、なんと日高のブリーダーズSSと発表されました。う~ん、ちょっと意外でありました。
社台SSとなれば、圧倒的に繁殖牝馬の質がアップするので、次世代の中からまたスーパーホースが生まれ出てくる確率が格段にアップいたします。逆に日高が繋養先となると、残念ながら一段も二段も繁殖の質が下がってしまいます。
サンデーサイレンス×ウインドインハーヘアの血脈は、コントレイル、キズナ、キタサンブラック、イクイノックスと揃っている上に、来年からはハーツクライ系のドウデュースも迎えることからお腹がいっぱいで、ジャスティンミラノの受入れを躊躇したのかもしれません。
う~ん。やっぱり、これは失敗じゃないですか?
当初から、種牡馬キズナに対する社台SSの評価が低すぎたように、ジャスティンミラノに対しても同じ過ちを犯した気がいたします。
この様子だと、米国ケンタッキーダービー3着で先のブリーダーズカップクラシックでも3着となったフォーエバーヤングの評価さえも、社台SS側が低く見積もっている気がしてきました・・