金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【将棋大賞決定】 藤井聡太二冠が最優秀棋士賞!

2021-04-02 06:33:18 | 将棋

 4月1日、2020年度の将棋大賞選考会が開催されて、2020年度の最優秀棋士賞には、藤井聡太二冠が選ばれました。藤井聡太二冠は、初の受賞となります。

 私は、渡辺明名人こそが最優秀棋士賞に相応しいと信じておりましたが、藤井聡太二冠が8票、渡辺明名人が5票で、僅差で藤井聡太二冠が選ばれたとのこと。渡辺明名人は、大激戦となった豊島名人との決戦を制した上に、年明けの王将戦、棋王戦ともに、危なげのない勝利で見事防衛を果たしましたので、普通ならば最優秀棋士賞に選ばれるべき戦績でしたが、やはり、直接対決となった棋聖戦五番勝負の結果が、将棋記者の方々の判断に大きな影響を与えたのだと思います。

 しかも、この棋聖戦五番勝負は、稀に見る「神レベル」の崇高な戦いの連続でした。将棋大賞の、1年間で最も衝撃的かつ、美しいほどの棋譜を残した対局に対して贈られる「名局賞」は、まず、この棋聖戦五番勝負の第1局が選ばれました。また、升田幸三賞(特別賞)として、棋聖戦五番勝負の第2局「△3一銀」が選ばれました。升田幸三賞とは、将棋の新手の中で、特に将棋界に影響を残した戦術や、あるいは局面を劇的に変えてしまう1手に対して贈られる賞です。この時の渡辺明 対 藤井聡太の闘いが、いかに歴史的にも高レベルのものだったかを物語っています。

 その他では、敢闘賞が豊島竜王最多対局賞(69局)が永瀬王座最多勝利賞(44勝)が永瀬王座と藤井二冠勝率一位賞が藤井二冠(44勝8敗で0.846)

 なお、女流名局賞として、女流王座戦第5局の西山朋佳女流王座 対 里見香奈女流四冠の戦いが選ばれました。西山朋佳女流王座については、また別の機会のテーマに取り上げたいと思います。


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