金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【愛ダービー回顧】 ディープインパクト産駒オーギュストロダンが勝利! 次走はどこへ⁉

2023-07-04 03:54:17 | 競馬

 7月2日(日)にアイルランドのカラ競馬場で行われた2023年愛ダービー(GⅠ:芝2400m)は、ディープインパクト産駒オーギュストロダンが快勝。英ダービー(GⅠ)に続いて、欧州クラシック2連勝を成し遂げました。

 なお、英愛2か国のダービー制覇は、2016年のハーザント以来、7年ぶり19頭目の快挙

 

 

 レースはアデレードリバーが逃げて、サンアントニオが2番手。オーギュストロダンは好スタートから3番手のインで折り合って脚を溜めます。淡々とした流れになりましたが、勝負どころで2番手から先頭に並びかけたサンアントニオが故障を発症して落馬オーギュストロダンとRムーア騎手はこのアクシデントを上手く切り抜けて、最終コーナー手前で押し出されるように先頭に立ちます。直線では食い下がるアデレードリバーが粘りますが、これをきっちりとねじ伏せて2カ国ダービー制覇を達成。良馬場の勝ちタイムは2分33秒24。1馬身半差の2着にはアデレードリバー、さらに2馬身1/4差の3着がコヴェントガーデンで、Aブライアン厩舎の1~3着独占となりました。

 オーギュストロダンは父ディープインパクト、母ロードデンドロン(英仏でGI計3勝)という良血馬で、通算成績は7戦5勝ディープインパクト産駒によるアイルランドのGI制覇は2021年の愛オークス(スノーフォール)に次ぐ2度目

 それにしても、これでディープインパクト産駒は、欧州3歳クラシックの中心である英愛仏のダービーとオークスを、すべて制覇したことになります。ディープインパクト産駒は、欧州では各世代で数頭しか走っていないことを考えると、この実績は奇跡的なものと言えます。また、ダービー・オークス以外にも、英2000ギニー、仏1000ギニーにも勝ち馬を出しており、欧州クラシック8勝は金字塔と言えます。もう、こんな種牡馬は日本から出てくることはない気が致します。

 

 ところで、Aオブライアン厩舎では、オーギュストロダンの適性距離が2400mなのか、2000mあたりなのか、まだまだ確信が持てないようです。英ダービーも、愛ダービーも、パンパンの良馬場だったので、オーギュストロダンの切れ味が活きて高いパフォーマンスを見せることが出来ましたが、これがドロドロの不良馬場ならばどうか? 確かに、英2000ギニーの時は、重い馬場に脚を取られて全く走れませんでした。

 

 次走から2000m路線へ変更となって、愛チャンピオンSから英チャンピオンSを目指すことになるのか?

 それとも、愛ダービーを前々から押し切ったところを評価して、ロイヤルアスコットのキングジョージ6世&クイーンエリザベスSから秋の凱旋門賞を目指すことになるのか?

 

 Aオブライアン調教師の判断に注目が集まっています

 


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