京都府京都市のウェスティン都ホテル京都で行われた将棋の王座戦五番勝負の第4局は、挑戦者の藤井聡太七冠が138手で激戦を制して、3勝1敗でタイトル奪取に成功。これで前人未到のタイトル八冠独占を成し遂げました。
戦型は角換わり。23手目で先手の永瀬拓矢王座が☗4五桂と打って主導権を握ります。ここから終始、永瀬王座が攻め続けていきますが、藤井聡太七冠は無理をせず、守りを固めながら反撃の機会を伺います。終盤に入り、永瀬王座の攻めが切れたところで、藤井聡太七冠が反撃を開始。しかし、ここを永瀬王座が耐えて一気に勝勢へ。そのまま終局と思われたら、永瀬王座が痛恨のミス。このミスを見逃さない藤井聡太七冠が押し切って138手で勝利。
何とも言いようがない幕切れ。永瀬王座とすれば、勝利目前から、まさかの逆転負けとなってしまいました。しかし、1分将棋というのは、トップ棋士と言えども、ミスが付き物ということ。
兎にも角にも、将棋界で前人未到のタイトル八冠独占が達成されました。藤井聡太八冠、おめでとうございます。
ネット上ではありますが、この歴史的瞬間をリアルに目撃できたことを喜んでおります。
この将棋界に現れた、とんでもない才能に改めて驚異の感を禁じ得ないとともに、この先の将棋界の展開を、同じ時代で目撃できる幸せを噛みしめております。