我が家は、自然あふれる東京の多摩地区にありますので、自宅庭にヘビが出ることも珍しくはありません。1mくらいのアオダイショウは、公園やら遊歩道やら、もちろん自宅の庭に潜んで暮らしております。悪いこともしませんし、むしろネズミなどがおれば駆除してくれるので、お家の守り神とも言えます。
ただ、実際に見ることが出来るのは、幸運が重ならないと難しい。というのは、ヘビは臆病な生き物なので、人間の気配を感じただけで隠れてしまうからであります。
以下の話は、ワタクシの思い込みも入った話なので、少し割り引いて聞いて頂ければ。
昨年の5月に、中学高校以来の親友が急逝しました。原因は恐らく肝不全であったものと思います。彼と自分は、毎日のようにLINE上でどうでもよい話をやり取りしていた仲だったので、急に彼からの返信が来なくなって2日後、彼が急逝したことを知りました。その間、急逝した彼の遺体は警察で事件性がなかったかどうかを調べられ、事件性がないことが確認されてから、ようやく我々友人たちにご逝去の連絡が伝わってきたということ。
ところで、その連絡がくる1日前に、我が家の庭にヘビが現れたのです。うちの嫁さんが庭の掃除をしている時に、ワタクシの部屋のガラス窓の前で見つけました。今思えば、急逝した親友がヘビに姿を変えて、ワタクシに会いに来てくれたのではないかと考えています。あの状況下で、彼が自らの窮状を伝えるには、ヘビに姿を変えて会いに来るしかなかったのではと。
もう1件、同じような話を。
今年の2月に兄が急逝いたしました。その半年前に脳梗塞で倒れて、すでに失語症にはなっていましたが、身体自体は回復基調にあった途上でありました。脳の中に残っていた、もう一つの「爆弾」が破裂したことが急逝の原因でありました。ちなみに、コロナ禍のせいで、兄が脳梗塞で倒れてから、直接面会が出来ないままのお別れでありました。
この時も、兄が亡くなった翌日に、我が家の庭にヘビが現れたのです。この時も、ずっと会えなかったワタクシに、兄がヘビに姿を変えて会いに来てくれたのだと考えています。あの状況下では、兄にはそれしか選択できる手段がなかった。
このように、1日だけとか、1時間だけとか、急逝した人間が、生前に会いたくても会えなかった人間に対して、何かに姿を変えて会いに行くオプションのようなものが用意されている気がいたします。特にワタクシの周辺では、生き物に姿を変えようとすると、なぜだか、ヘビに姿を変えるというルールになっているようです。
昨日は昔の家族旅行の思い出話。今日は今日で、こんな不思議な話をしてしまいました。
これもまた、お盆が近いせいだと思います。