金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【中間報告】 2024年 JRA2歳リーディングサイヤー争い! <11月24日現在>

2024-11-27 01:46:32 | 競馬

 昨日の「2024年 リーディングサイヤーランキング」に続いて、

 本日は「2024年 JRA2歳サイヤーランキング」の11月24日現在の中間報告です。

 

 ちなみに「2歳サイヤーランキング」および、その延長線にある「世代別サイヤーランキング」は、産駒一世代だけの種牡馬ランキングなので、ベテランの種牡馬も、新種牡馬も、基本は同じ条件での比較になります。今後の種牡馬トレンドを見ていく上で最新の指標言えるのであります!

 

 以下は、2024年 JRA2歳種牡馬成績トップ15位までのランキング(11月24日現在)です。

1位 キズナ           勝利数25勝 AEI 2.47 賞金3億89百万円

2位 エピファネイア       勝利数22 AEI 1.50 賞金3億18百万円

3位 モーリス          勝利数19勝 AEI 1.73 賞金2億56百万円

4 サートゥルナーリア     勝利数23勝 AEI 1.48 賞金2億41百万円

5 ナダル           勝利数22勝 AEI 1.71 賞金2億18百万円

6位 ロードカナロア       勝利数11勝 AEI 1.56 賞金1億82百万円

7位 アドマイヤマーズ      勝利数18勝 AEI 1.77 賞金1億80百万円

8 キタサンブラック      勝利数09勝 AEI 2.05 賞金1億67百万円

9位 ドゥラメンテ        勝利数13勝 AEI 1.72 賞金1億66百万円

10位  リオンディーズ        勝利数12勝 AEI 1.27 賞金1億52百万円

11位  タワーオブロンドン      勝利数08勝 AEI 1.44 賞金1億43百万円

12位  モズアスコット        勝利数07勝 AEI 1.44 賞金1億35百万円

13位  サトノダイヤモンド      勝利数09勝 AEI 1.01 賞金1億26百万円

14位  レイデオロ          勝利数10勝 AEI 0.99 賞金1億26百万円

15位  ミッキーアイル        勝利数07勝 AEI 1.10 賞金1億17百万円

 

 

 2023年は最後の最後で、キズナがエピファネイアを僅差の大逆転で破り、2歳リーディングサイヤーに輝きました。そのあとの2024年の3歳世代では、キズナ産駒のジャスティンミラノが皐月賞を勝ち日本ダービーでは2着、一方のエピファネイア産駒のダノンデサイルが日本ダービーを勝ち、ステレンボッシュが桜花賞を勝利。2歳リーディングサイヤー争いの勢いをそのままに、この2頭の産駒が大活躍を見せてくれました。

 

 2024年も、この2頭の勢いは変わらないようです。

 11月24日時点での第1位は、2023年2歳リーディングサイヤーであるキズナ。既に9月の札幌2歳Sを牡馬マジックサンズが制するとともに、10月の牝馬GⅢアルテミスSではブラウンラチェットが勝利(1~3着を産駒が独占)しました。また11月23日の京都2歳Sでも牡馬エリキングが快勝と、かつてのディープインパクトのような勢いを見せています。勝利数25勝AEI=2.47という実績も堂々とした内容。牡馬牝馬ともに12月のGⅠレースには有力馬が揃っており、2年連続の2歳リーディングサイヤーが現実味を帯びてきました

 第2位は、エピファネイア。産駒の勝利数は22勝AEI=1.50と引続き安定した実績を残しています。2歳リーディングサイヤーというカテゴリーでは、2022年はドゥラメンテ、2023年にはキズナに、それぞれ最後の最後で大逆転を許してしまっており、種牡馬エピファネイア陣営としては2024年こその思いが強いことでしょう。首位キズナとの差は7千万円程度と広がっていますが、12月の2歳GⅠ3レースで巻き返したいところ。

 第3位は、ベテランの域に達したモーリス。一時はAEIが1を割り込むなど低迷した時期もありましたが、産駒の育成パターンが確立するに従い、勝率やAEIの水準が上昇してきており、勝利数19勝AEI=1.73は立派の一言。また10月のサウジアラビアRCではアルテヴェローチェが快勝、12月の朝日杯FSの最有力候補になっています。まだ産駒の3歳クラシックでの勝利はありませんが、この世代はチャンス大であります。

 

 なお、2024年2歳種牡馬成績の特徴は、新種牡馬の躍進です。第4位サートゥルナーリア第5位ナダル第7位アドマイヤマーズ第11位タワーオブロンドン第12位モズアスコットが新種牡馬であり、5頭もベスト15に入る年は珍しい。2023年も新種牡馬の活躍が目立ちましたが、2024年は昨年以上の豊作の年と言って良いでしょう。その中でも特筆したいのがナダル。ナダル産駒の22勝のうち19勝がダートでの勝利。ダートだけでファーストシーズンサイヤーとなる可能性もあって、競馬サークルでは「ダート界のサンデーサイレンスが現れた!」と叫ばれ始めています。

 

 それから、さすが!と言えるのが、第8位キタサンブラック第9位ドゥラメンテのスーパー種牡馬2頭。産駒が少ないにも関わらず、キタサンブラック勝利数9勝AEI=2.05であり、すでに牡馬サトノカルナバルが函館2歳Sを制するとともに、11月の東京スポーツ杯2歳Sを牡馬クロワデュノールが勝利しております。ドゥラメンテもラスト世代のため頭数が少ないですが、勝利数13勝AEI=1.72は貫禄の数字。なお、軽い骨折で戦線を離れている牡馬キングスコールは来年1月に復帰予定。この馬はクラシック候補だと思います。

 

 なお気になるのが、昨年新種牡馬として2歳サイヤーランキングで第3位に入ったスワーヴリチャードが圏外となっていること。昨年のような勢いはなく、11月24日現在では第29位に低迷しています。急上昇した種付料1500万円にも影響しかねない状況。

 

 さて年末にかけて、2歳リーディングサイヤー争いは更に熾烈なものとなります。特に3つのGⅠレースが大きく結果を左右いたしますので、ラストまで目が離せません。注目いたしましょう!

 

 

【ご参考データ】 以下は、2023年 JRA2歳サイヤーランキング(トップ10位)の最終結果

1位 キズナ           勝利数32勝 AEI 1.76 賞金4億42百万円

2 エピファネイア       勝利数33 AEI 1.56 賞金4億15百万円

3 スワーヴリチャード     勝利数25勝 AEI 2.32 賞金4億02百万円

4位 モーリス          勝利数22勝 AEI 1.80 賞金3億38百万円

5位 ドルフォン         勝利数25勝 AEI 1.32 賞金2億70百万円

6 ロードカナロア       勝利数21勝 AEI 1.66 賞金2億69百万円

7 ダイワメジャー       勝利数12勝 AEI 1.71 賞金2億49百万円

8位 リアルスティール      勝利数19勝 AEI 1.68 賞金2億39百万円

9 ブリックスアンドモルタル  勝利数16勝 AEI 1.24 賞金2億21百万円

10  ニューイヤーズデイ      勝利数16勝 AEI 1.18 賞金1億91百万円

 

 


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