金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【金融】 新型コロナ 壮大な実験がいつまで続くのか?

2020-07-21 07:30:00 | 金融マーケット

 新型コロナに対する1回目の実験は、3月から5月にかけて、国民全体がどれだけ一致団結して、我慢が続けられるかという実験でした。そして、それは一度コロナを制圧したら、そのあと暫くの間は「普段通りの生活に戻れる」という、集団的幻想の上に成り立っていたものでした。あの時、官邸も、都道府県知事も、そこのところは曖昧にしてきましたので、今になって、再び緊急事態宣言を出すことに躊躇している理由は、この幻想に頼ることは二度とできないため。

 現在は、2回目の実験ステージにいると言えます。今度の実験は、どこまで粘ったら医療崩壊が起こるのか、いや、どこまでならギリギリ医療崩壊を起こさずに、経済を止めずに済むのか、という壮大な実験です。

 いずれ、こうした「緩和期」「引締期」を繰り返すことがはっきりしてきましたので、これを続ける際には、医療崩壊ギリギリの線までのレベル感を知る必要があるということ。そして、それは若者の間だけの流行ならば、暫くは放置して、重篤化しやすい人たちをどう隔離すれば彼らの命を守れるか、の壮大な実験でもあります。

 今のところ、感染者数拡大と、重篤患者の数の伸びは、それほど連関していない状況ではありますが、あるときに、「決壊点」を迎えるはずです。そのギリギリのところで、本当にマネージできるのか、そして、それを誰が責任をもって進めているのか、そこがなかなか見えていないところが、一番不安に感じているところです。


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【重賞回顧】 函館記念・中京記念・函館2歳S

2020-07-20 06:50:33 | 競馬

 まずは新馬戦日曜日函館5Rの芝1800m、勝ったのはリオンディーズ産駒のピンクカメハメハ。宝塚記念を勝ったスイープトウショウの半弟で、強い勝ち方でした。札幌2歳Sに出てきたら、面白い存在になると思います。それから同じく福島5R芝1800mを逃げ切ったエピファネイア産駒のオレンジフィズも強い内容でした。なお、この土日でリオンディーズ産駒が2頭勝ち上がっており、新種牡馬戦線で頭一つ抜けた感じ。それにしても、母シーザリオの血脈の凄さは半端ありませんね。

 次は土曜日の函館2歳S新馬戦コーナーでも「函館2歳Sに出てきたら面白い‥」と評価していた10番人気のリンゴアメが見事に差し切り勝利。まだ幼い面はありますが、マツリダゴッホ産駒は短距離で良い産駒を出しますので、将来のアイビスサマーダッシュ候補だと思います。

 そして日曜日の函館記念こちらは15番人気のアドマイヤジャスタですか‥。ここで復活はお見事と言うしかありません。ジャスタウエイ産駒は、ヴェロックスが戦線を離脱して、少し元気がなかったのですが、これをきっかけに復調を期待します。何と言っても、ジャスタウエイは世界ランク1位を実現したスーパーホースですので。

 最後に阪神の中京記念勝ったのは最低人気のメイケイダイハード、ビックリです。このくらい頑張れるのだったら、なぜ今までもう少し踏ん張らなかったの?と、馬に聞きたいくらい。それにしても、この馬が勝ったのでWIN5は的中ゼロで、来週にキャリーオーバーとなりました。来週はWIN5中心に勝負いたしましょう!


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【競馬】 中京記念(GⅢ)と函館記念(GⅢ)!

2020-07-19 09:45:56 | 競馬

 昨日の函館2歳Sを勝ったリンゴアメのおかげで、今日は軍資金がタップリありますので、思い切ってドンと勝負していきたいと‥。

 

 まずは函館記念から。このレースは、前哨戦の巴賞で、人気で惨敗した馬を買え!という鉄則があります。今回で言えば、⑨レッドサイオン(巴賞1番人気で7着)。人気薄ですので、ここから手広く馬連12点 ⑨⇒①②③④⑤⑥⑧⑩⑪⑫⑬⑯ および、⑨レッドサイオンと⑫プレシャスブルーのワイド⑨⑫も。

 次に阪神の中京記念今年は阪神芝1600mでの開催ですので、このコースの鉄則は、ディープの実績馬で人気薄を狙え!です。今回で言えば、⑦ケイアイノーテック。何と言ってもGⅠ馬で、闘ってきた相手が超一流どころばかりで、しかも4着5着6着とかで、大きくは負けていません。今回は、ハンデ差もあって、3歳牝馬のギルデッドミラーに人気で大きく差をつけられていますが、本来的には格が違います馬券は、⑦の単勝と、⑦からの馬単7点で。⑦⇒④⑧⑩⑪⑫⑬⑮⑯⑱


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【競馬】 函館2歳ステークス(GⅢ)!

2020-07-18 12:06:57 | 競馬

 2歳最初の重賞レース短距離のため、新馬戦でのタイムを参考に人気が決まりますが、一本調子の新馬戦と異なり、けっこう競り合いがあったり、身体がぶつかり合ったりするので、ただ単にスピードで逃げ切りそうな馬を狙うと、ときどき酷い目に遭います。まぁ当然ながら、逃げたい馬のオンパレードなのでハイペースになりがちで、差し馬の台頭を許す可能性も頭に入れておきましょう。

 その意味で、ダントツ人気1.7倍の⑮モンファポリは、もちろん有力馬ですので、無印という訳にはいきませんが、頭固定で信頼し切るのは危険と考えます。私は、むしろ、初戦を3番手から鮮やかに差し切った⑬リンゴアメを狙ってみたいと思います。

 馬券は、⑬リンゴアメの単勝と、⑬⑮の馬連で。


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【将棋】 羽生善治と藤井聡太の共通点

2020-07-18 08:19:30 | 将棋

 藤井聡太七段が史上最年少でタイトルを奪取したニュースが駆け巡りましたが、これは序の口、ここから藤井聡太を巡っての壮大なスペクタクルドラマが、日本中を巻き込んで開始されると言っても過言ではありません。棋聖位奪取の際、NHKのインタビューに対して、藤井七段が「盤上の物語は無限」と答えた報道がありましたが、この言葉は、自分にとってはデジャヴーの瞬間でした。

 というのも、今から10年以上前に、ある財界の会合で、羽生善治氏に講演を依頼して、講演後のQAで、私から「なぜ羽生さんは、先に仕掛ける将棋が多いのか?」と聞いた時に、羽生氏は「将棋の可能性は無限であり、その無限の先を切り開いていくためには、自分で仕掛けて、棋譜の主導権を握る必要があると考えているからです」と答えられました。単に、勝ち負けの戦術論ではなく、無限の先を切り開く先導役としての自覚を語られたのを記憶しています。

 一方で、渡辺明氏の考え方をまとめた本「渡辺明の思考 盤上盤外問答」の中で、私が応募した「質問」が採用されたのですが、その質問「将棋の神様がいるとして、一つだけ答えてくれるとしたら、何を訊ねてみたいですか?」に対して、渡辺明氏は「将棋に神様はいません。最後まで読み切った方が勝つのです」という返答。すなわち、将棋は有限の世界だから、すべてを読み切る力を身に付ければ負けないという、自らの戦闘スタイルに対する意志表示でした。

 この2つのスタンスの違いが判りますか? 前者は、大局的な戦略論であり、後者は局地的な戦術論なのです。藤井聡太新棋聖は、羽生永世七冠の後を継ぐ存在だということが、このことからも明らかなのだと思います。


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