金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【重賞回顧】 ローズS・セントライト記念

2021-09-21 07:11:28 | 競馬

 まずは中京のローズS勝ったのは、キングカメハメハ産駒アンドヴァラナウト6番手追走から、直線は馬場の良い中央を狙って前進、マイペースで逃げ粘るエイシンヒカリ産駒エイシンヒテンを早めに交わして、そのまま押し切る横綱相撲で、嬉しい重賞初勝利。福永騎手の完璧な騎乗が目立ちました。これで本番の阪神2000mでも、有力馬の1頭として名乗りを上げました。それにしても、主戦の福永騎手が、本番ではファインルージュか、アンドヴァラナウトか、どちらを選ぶかにも注目です

 2着には、逃げて粘ったエイシンヒテン。こちらも松若風馬騎手のナイス騎乗ではありましたが、本番の秋華賞でも、レースの流れを握るのはこの馬になります。この馬を無理に早めに潰そうとすると、前にいる馬が全滅になるような展開になりますし、この馬のペースで走らせすぎると、後ろから差す馬は全く用無しになってしまいます。本番でも注目のエイシンヒテンです。

 そして3着には、何とか本番切符を確保した、1番人気のキングカメハメハ産駒アールドヴィーヴル。エイシンヒテンが作った独特のペースで、何とか3着を確保した松山騎手のファインプレー。予想の段階から、この馬の潜在能力の高さをアピールいたしましたが、この馬が本番に出れるか否かは大きな違い。春のレースは、桜花賞のレベルがダントツでしたが、1着ソダシと3着ファインルージュの出走が確定しているだけで、2着サトノレイナスは骨折、4着アカイトリノムスメの体調は未だ整わず。5着のこの馬が出走切符を手に入れたことは大きい。本番での「大逆転」も十分に可能だと思います。

 

 そして中山のセントライト記念勝ったのは、ヴィクトワールピサ産駒アサマノイタズラ後方待機から、先行陣が入れ替わる激しい展開の中、4コーナー手前から動き始めて、直線では豪快に外を回して、先に抜け出していたオルフェーヴル産駒ソーヴァリアントを差し切り勝利9番人気の低評価を跳ね返し、本番への切符を手に入れました。本番の菊花賞で、ここまでハマる展開になるとは限りませんが、消耗戦を見据えて、後方から勝負をかけるという意味では、同じような勝負を仕掛けていけば、チャンスはあると思います。

 2着は、先に抜け出していたソーヴァリアントですが、道中は中団待機で脚を溜めていました。3コーナー過ぎから、早めに先行陣に並びかけていたので、一番長く脚を使っていたのは、この馬。消耗戦が必至の本番菊花賞で、この能力はフルに活用できると思いますので、強さを見せたレースと言えます。菊花賞が楽しみになりました。

 3着は、中団待機から、2着馬よりも仕掛けるタイミングを遅らせて差してきたエピファネイア産駒オーソクレース。昨年12月以来のレースで、本番への切符を取る責任がありましたので、Cルメール騎手がギリギリの判断で、このタイミングで仕掛けたのだと思います。仕事人ルメールのファインプレーだと思います。ただし、今のオーソクレースにとって、3000mの菊花賞がベストの選択かというと、微妙な気がいたします。次のレース選択は、陣営が熟慮の上決めると思います。

 それにしても、春のクラシックで活躍したタイトルホルダーやグラティアスは良いところがありませんでした。来週の神戸新聞杯は荒れないことで有名なレースですが、春の実績馬 対 夏の上り馬、という観点では、注目しておく必要がありそうです。今年の3歳牡馬は、ひょっとすると「夏の上り馬」優位の年なのかもしれません。


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【2歳戦回顧】 9月18日~20日

2021-09-20 14:41:05 | 競馬

 土曜日は中京1Rダート1400mを勝ったロードカナロア産駒ジレトール好スタートから内枠を利してそのまま先頭に立ち、マイペースのまま直線に入って、後続を突き放して勝利さすが母サンビスタで、ダート替わりで一変しました。2着は4番手から差してきたドレフォン産駒ペプチドヤマト。この馬は距離短縮がプラスに。

 中山1Rダート1200m牝馬限定を勝ったグランプリボス産駒モズゴールドメダル2番手追走から、直線では外から包まれて出られませんでしたが、残り100mから前をこじ開けて差し切りました。スピードも根性も有り2着は、そのモズゴールドメダルを塞いでいたコパノリッキー産駒ハローメリールー。好位から完璧なレースと思われましたが、最後は差されてしまいました。次は確勝レベル。

 中京2Rダート1200mを勝ったディスクリートキャット産駒メズスライザー好位追走から、直線は、早めにコース中央を堂々と抜け出し完勝福永騎手らしい完璧な騎乗2着は、同じく好位から差してきたシニスターミニスター産駒スーパーラッキー。この2頭だけレベルが違うので、2着馬は次チャンス。

 中山2Rダート1800mを勝ったワンアンドオンリー産駒アトラクティーボ好スタートから逃げて、そのまま直線でも後続を突き放して10馬身差の圧勝1分52秒2、不良馬場なれどフラムドパシオンの2歳レコードを破るオマケ付き。なお、ワンアンドオンリー産駒はJRA初勝利。2着には、好位から差してきたラブリーデイ産駒エコロドラゴン。ダート替わりで一変、今日は相手が悪かっただけで次はダート1800mならば勝ち負け。

 中京3R芝1600mを勝ったマクフィ産駒ピンクマクフィー好位追走から直線早めに抜け出して、後続の追走を抑え切りました。これも福永騎手の好騎乗2着には、後方追走からジリジリ差してきた1番人気のディープインパクト産駒プルサティーラ。3着は、同じく内埒をジリジリ差してきた、桜花賞馬ソダシの全妹、クロフネ産駒ママコチャ。酷い不良馬場なので、勝ち馬と2着3着は、馬場適性の差かもしれません。

 中山3R芝1200mを勝ったヴァンキッシュラン産駒トーセンキャロルスタートは出遅れましたが、徐々に前に進出して好位追走。直線は、一番内から抜け出して、外から出てきたスクリーンヒーロー産駒スクリーンショットとの競合いを制して勝利スピードだけでなく重馬場適性も有りそう。2着は、そのスクリーンショット。レースセンスが良いので、次はチャンス大。それにしても、種牡馬ヴァンキッシュランは産駒が少ないのに、子供はよく走る‥気がします。

 中京4Rダート1800m新馬を勝ったドゥラメンテ産駒アスクドゥラメンテ好位追走から、先に抜け出したエスケンデレヤ産駒ナオミ二デレデレヤを内埒際から差し切って勝利これも福永騎手の好騎乗2着のナオミ二デレデレヤはダート適性高いので、次も狙い目ですが、名前が酷すぎると思います。馬が可哀そうです。

 中山4Rダート1800m新馬を勝ったブラックタイド産駒ブラックルパン好位追走から、直線では、先に抜け出していたカーリン産駒ドリームアジェンダを差し切って勝利2着は、そのドリームアジェンダ。3着は中団から差してきたアイルハヴァアナザー産駒キガサ。2着馬は、早めに仕掛け過ぎただけで、次は確勝レベル。

 中京5R芝1200m新馬を勝ったキンシャサノキセキ産駒ラキエータ中団待機から、直線では馬場の中央を抜け出して堂々とした勝利さすがインディチャンプの半妹2着のミッキーアイル産駒ダイヤモンドフジは、さらにその後方から外を差してきてのもの。レースセンス良く、次も狙えます。

 中山5R芝1800m新馬を勝ったゴスホークケンブルーグロット好スタートからマイペースで逃げる。超スローに落とせたことが勝因で、残り800mのところからスパートして、そのまま押し切り勝ち好位から差そうとした2着馬キズナ産駒コンクエストは、追い掛けて脚を使い、最後はバテテしまいましたし、3着馬エピファネイア産駒エスペラントは、位置が後ろ過ぎて届きませんでした今日のところは、嶋田騎手の手腕に拍手。2着3着馬は、次はチャンス。

 

 日曜日は中京1Rダート1400mを勝ったリオンディーズ産駒スミ中団待機から、直線は、内埒際を通って、先に抜け出していたメイショウボーラー産駒レオインテンシブと競り合いになり、最後に差し切ったところがゴールダート替わりで一変2着は、先に抜け出したレオインテンシブで、レースセンスが良く、ダート短距離ならば、次は確勝レベル

 中山1Rダート1200mを勝ったキンシャサノキセキ産駒アポロリヤム4番手追走から、逃げるアドマイヤムーン産駒カルーナブルガリスを差し切って勝利2着も、中団待機から差してきたディープブリランテ産駒ビップアクア、3着は、逃げたカルーナブルガリス。2着3着も、次はチャンス。

 中京2Rダート1800mを勝ったストロングリターン産駒アナザーエデン後方待機から、大外を回して、同じ位置から先に外を回して抜け出していたキタサンブラック産駒マリオロードを、豪快に差し切って勝利ダート替わりで、1分52秒3の2歳コースレコードのオマケ付き2着はマリオロードで、今日は相手が悪かっただけで、次もダート1800mであれば、確勝クラスだと思います。

 中山2R芝2000mを勝ったハーツクライ産駒ボーンディスウェイ4番手追走から、外を回して、先に抜け出していたディーマジェスティ産駒ディープレイヤーを差し切って完勝中山巧者として、暮れのホープフルSの有力候補か。2着のディープレイヤーも中山は合っており、次は確勝レベル

 中京3R芝1200mを勝ったルーラーシップ産駒テーオースパロー中団待機から、直線では仕掛けもゆっくり、ラスト100mのところで、先に抜け出したミッキーアイル産駒メルヴィルとビックアーサー産駒ザウリを差し切って勝利芝短距離路線で楽しみ2着は、好位から抜け出して楽勝と思われたメルヴィル、3着は、さらにその前に抜けていたザウリ。2着3着馬は、レースセンス良く、次も狙い目。

 中山3Rダート1800mを勝ったカリフォルニアクローム産駒ネフィリム中団待機から、直線は外から前を捉えて勝利ダート替わりで良さが出ました

 中山4R芝1200m新馬を勝ったアポロキングダム産駒アポロルタ4番手追走から、直線は坂の下まで待って、そこから一気に差し切るという豪快な勝利。ちなみに、BS11で須田鷹雄氏が言っていましたが、アポロキングダム産駒は中山1200mで3戦3勝らしく、この馬を注目馬に挙げていました。さすが、の一言。

 中京5R芝2000m新馬を勝ったディープインパクト産駒トゥデイイズザデイ。POGの評判馬ばかりを集めた注目の新馬戦でしたが、何と大本命が、押し出されて逃げる展開に。それでも、きっちり折り合って、操縦性が抜群で、追い出せば反応も良く、後続を寄せ付けません。前へ出たところで、フッと力を抜くところがあったので、武豊騎手がムチを4発くらい入れていましたが、これは気合を入れ直す意味で、全く危なげがありませんでした次は重賞路線でしょうが、1勝クラスで脚を溜めるレースを試したい気もします。

 2着は、後方から差してきたリオンディーズ産駒ジャスティンロック。スローペースにもかかわらず、最後の瞬発力勝負で力のあるところを見せました。この馬は次は確勝3着はハーツクライ産駒ソリダリティ、4着はドゥラメンテ産駒ソクラテス3着4着も、レースセンス良く、すぐに勝ち上がると思います。

 中山5R芝1600m牝馬限定新馬を勝ったモーリス産駒アンクロワ内側の4番手追走から、直線は内埒際を抜け出して、2馬身1/2差の圧勝まるで、お父さんが勝ったダービー卿CTを思い出す内容。2歳牝馬マイル路線で楽しみな馬。2着は、同じく内側から抜けてきたジョーカプチーノ産駒ランプロティタ。この馬は展開に恵まれた感あり。次は人気になれば危険馬

 

 月曜日は中京1Rダート1200m牝馬限定を勝ったミッキーアイル産駒ナツイロノオトメ3番手追走から、直線は一番外へ持ち出して差し切り勝ちダート芝を問わず、短距離向き2着のスマートファルコン産駒オーロベルディは、2番手から直線は内を突いて粘り込んだ。レースセンス良く、次もチャンス。

 中京2Rダート1800mを勝ったサトノアラジン産駒ウェルカムニュース3番手追走から、3コーナー過ぎから先頭に立って、そのまま8馬身差で押し切りました。稍重で1分53秒0と時計も優秀。サトノアラジン産駒は馬格があってスピードも有るので、ダートで覚醒する馬が増えるかも。2着は、フォートラーンド産駒ロードジャスティス。中団待機から直線はよく追い込んで、3着には9馬身差。次は確勝レベル。

 中山2R芝1600m牝馬限定を勝ったエピファネイア産駒サークルオブライフ後方追走から、マクリ気味に上がっていって、4コーナー手前では先頭に。そのまま後続を突き放して完勝もう少し長い距離でも大丈夫2着には、中団待機から差してきたエピファネイア産駒ニシノラブウインク。仕掛けてからの反応がイマイチなので、腰の緩さが直ってくると本格化すると思います。

 中京3R芝2000mを勝ったディープインパクト産駒パーソナリティ好スタートから先手を取って、そのままスローペースへ。かかる癖もなく、そのまま直線へ入り、1頭だけ33秒台の上りタイムで4馬身差の圧勝逃げても控えても、差し脚の切れ味を失わないので、ここからが楽しみ2着3着は、2番手から競り合いのまま粘り切った、ドゥラメンテ産駒ベッラアルバとハーツクライ産駒アドマイヤグリーゼ。この両馬も、スローで引っ掛からないのでレースセンス有り。次も狙える。

 中山3Rダート1200mを勝ったバンブーエール産駒エムティゲラン中団待機から、直線は大外を回して豪快に前を差し切り、3馬身1/2差の圧勝ダート1200~1400mが適距離と思います。2着は、好位から先に抜け出していたストロングリターン産駒ポルタドール。惜しいレースが続きますが、次はそろそろ勝つ順番だと思います。

 中京4Rダート1400m新馬を勝ったラブリーデイ産駒テーオーシャルマン4番手追走から、直線は馬群を縫う形で抜け出し、3馬身差の圧勝馬込みを気にしないところが強み2着は、中団から外を回して差してきたヘニーヒューズ産駒キモットフェイス。3着は、後方から外を追い込んできたリヤンドファミユ産駒エアフォースワン。どちらも、距離を伸ばしてさらに前進できると思います。

 中山4R芝1800mを勝ったディープインパクト産駒アスクビクターモア中団追走から、3コーナー過ぎで、カレンブラックヒル産駒アサヒと並んで前へ進出。そのまま直線でも2頭で競り合い、アスクビクターモアが1馬身1/2前に出たところがゴール秋は重賞路線で楽しみな存在だと思います。2着はアサヒで、3着以下に5馬身の差この2頭は、6月のデビュー戦でジオグリフの2着3着だった馬で、ここでは他馬と大きな差がありました。2着アサヒも次は確勝でしょう。

 中京5R芝1600m新馬を勝ったロードカナロア産駒レッドラマンシュ好スタートから2番手追走、直線では、同じ位置から仕掛け始めたアドマイヤムーン産駒マコトダイトウレンとの激しい競り合いが続き、クビ差だけ前に出たところがゴール2着はマコトダイトウレン

 中山5R芝芝1600m新馬を勝ったディープインパクト産駒ロムネヤ好スタートから、押し出されるように逃げる展開に。2番手に付けたロードカナロア産駒ロードカテドラルが終始競りかける厳しいレースになったが、落ち着いたレース運びで、最後の直線でも、ずっと競り合いが続く中で、クビ差前に出たところがゴールこの馬も秋の重賞戦線で面白い存在に。2着はロードカテドラル。3着以下には、5馬身差。評判馬が揃った新馬戦でしたが、先行した2頭のマッチレースのようになりました。後ろに控えた馬たちには厳しい展開だったので、次はあらためて見直す必要があります。

 中京9Rダート1400mヤマボウシ賞(2歳1勝クラス)を勝ったディスクリートキャット産駒コンバスチョン好位追走から、直線は同じ位置から差してきたモハイメン産駒ケルンコンサートとの競合いを制して勝利これでデビューから2連勝

 それにしても、2歳と3歳春にかけてのダート路線は、1勝クラスもオープン・重賞レースも、ちゃんとした体系が整備されておらず、ダート適性が高い馬が増えてきたJRAにとって喫緊の課題だと思います。アメリカからスピードのある血統を輸入してくるのは良いですが、彼らの活躍の場を整備しておかないと、また「種牡馬の墓場」とか言われた時代に戻ってしまいます。


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【競馬】 菊花賞トライアル セントライト記念(GⅡ)!

2021-09-20 07:29:30 | 競馬

 伝統の菊花賞トライアル、セントライト記念ですが、ここ10年くらいだと、ここの勝ち馬が本番を制したのは、2015年のキタサンブラックくらいで、あまり本番との連関性に乏しいレースになっています。

 したがって、本番菊花賞で面白そうな存在を探すというよりも、中山巧者であったり、2400mくらいまでの中距離巧者を探してみたいと。それと、これもローズSと同じですが、春のクラシック戦線の活躍馬と、夏の上り馬の比較が大事なポイントとなります。

 

 まずは、春の活躍馬。春のクラシックのキーになる重賞レースは2つあって、1つはエフフォーリアが勝った共同通信杯、もう1つはシャフリヤールが勝った毎日杯。その毎日杯で勝ち馬と差のない4着だったのが、モーリス産駒の⑪ルぺルカーリア。切れ味に乏しいところはありますが、長く使える脚とヘコタレナイ根性がピカ一。この馬に注目しています。

 そして、夏の上り馬。7月の函館で、2勝クラスの駒ケ岳特別で2着だったワールドエース産駒の⑧レッドヴェロシティ。その時の勝ち馬は、土曜日のオープンクラスのケフェウスSを4連勝で制覇した4歳牡馬アラタですから、価値のある2着。後方から差して3着の青葉賞、2番手から押し切った水仙賞も評価できるので、上り馬の中では、この馬に注目。

 では、どっちを中心に据えるべきか!?‥ やっぱり、よく判りません‥。

 

 ということで、ローズSと同じで、⑪ルぺルカーリア⑧レッドヴェロシティ2頭軸から手広く買いたいと思います。馬券は、⑪⑧からの2頭軸三連複8点 ⑪⑧⇒③④⑥⑦⑩⑫⑬⑭。 


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【競馬】 秋華賞トライアル ローズステークス(GⅡ)!

2021-09-19 08:59:07 | 競馬

 伝統の秋華賞トライアル、ローズS。阪神で開催される芝1800mは、直線は長いし、芝も開幕直後なもんだから、まずディープ産駒を買っていれば当たるというレースでした。しかし、今年は中京の2000mで、しかも台風直後でパンパンの良馬場とはちょっと異なる舞台です。

 なかなか絞って買うのは難しい訳ですが、それでも、秋のトライアルレースの鉄則は、春の実績馬と夏の上り馬、これを比較して吟味すること。その上で絞れば宜しい。

 

 まずは、春のクラシックで活躍した馬からは、何と言ってもキングカメハメハ産駒の⑭アールドヴィーヴル。レースレベルが最高に高かった今年の桜花賞で5着。1~4着がソダシ・サトノレイナス・ファインルージュ・アカイトリノムスメですから、この5着というのは、高く評価されるべき実績。そして、消耗戦となって根性勝負となったオークスでも5着ですので、もし消耗戦になっても上位に残ってくれる優等生と言えます。このあたりは、同じく春の活躍馬である⑨タガノパッション⑤クールキャット⑰オヌールあたりと較べても、頭一つ上にいる存在だと思います。

 次に、夏の上り馬。ここは、夏の小倉で2連勝した、最内枠のキズナ産駒①イリマを取り上げたいと思います。実績からは、2勝クラスを勝ったエピファネイア産駒④スパークルや2勝クラス2着のリオンディーズ産駒⑯タガノディアーナの方が上ではありますが、夏に身が入ったというか、成長トレンドが著しい①イリマを狙いたいと思います。

 そして、春の活躍馬と夏の上り馬の比較は‥‥よく判りません

 

 ということで、今回は⑭アールドヴィーヴルと①イリマの2頭軸で馬券を買いたいと思います。馬券は、⑭①の2頭軸三連複8点 ⑭①⇒②④⑤⑨⑩⑫⑯⑰


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【2歳サイヤーランキング】 大混戦になっている理由は?

2021-09-18 08:20:38 | 競馬

 次の種牡馬ランキングを占う意味で重要な指標の一つ、2歳サイヤーランキング2021年の2歳サイヤーランキングは、例年にないほど大激戦、大混戦になっております。

 もともと、2歳サイヤーランキングというのは、新種牡馬の評価を上げたいがため、有望な新種牡馬の産駒を、可能な限り早めにデビューさせて成績を上げさせる意向が働くので、6月~9月の成績は、新種牡馬がスタートダッシュする傾向にあります。

 一方で、サイヤーランキングの常連の種牡馬のうち、既に亡くなっているディープインパクトやキングカメハメハ、また種牡馬引退が決まったハーツクライの産駒については、既に評価も固まっている上に、残された産駒が限られており、大事にデビュー時期が決められるため、サイヤーランキングの途中経過が全く気にされないので、2歳サイヤーランキングは『出遅れスタート』となる傾向があります。

 かてて加えて、ポストディープ、ポストキンカメを争う種牡馬戦線は、先行するロードカナロアをはじめ、エピファネイア、キズナ、モーリス、ドゥラメンテの5頭が全く差のない闘いを繰り広げております。

 以上3つの要因によって、2021年の2歳サイヤーランキング争いは、例年になく大混戦となっているのです。

 

 とは言え、いずれ秋のデビューを待っている有力なディープインパクト産駒が数多く存在するため、ディープが混戦の中から抜け出してくる可能性が高いとは思いますが、今年の新種牡馬の状況について、現時点の評価をしておきたいと思います。

 まずは「期待どおりに活躍している新種牡馬」。9月12日現在、2歳サイヤーランキング第1位のドレフォンが挙げられるでしょう。デビュー頭数46頭で11勝、すでにジオグリフが重賞(札幌2歳S)も勝利しています。それから、イスラボニータ。デビュー頭数23頭で5勝、まぁギリギリ期待どおりのレベルと言えます。

 次に「期待以上に成果を出している新種牡馬」。何と言っても、シルバーステートでしょう。デビュー頭数27頭で8勝、ファーストシーズンサイヤーランキングはドレフォンに次いで第2位。特に、中小牧場が多い日高地方中心で成果を出しているので、日高の生産界の救世主ともいえる存在です。そして、キタサンブラック。デビュー頭数17頭で5勝は立派の一言。

 一方、「期待ほど成果が出ていない新種牡馬」としては、アメリカンペイトリオットザファクターの外国産馬2頭。前者はデビュー頭数25頭で2勝、後者はデビュー頭数22頭で1勝のみ。短距離路線の期待種牡馬ビックアーサーも、デビュー頭数22頭で2勝。サトノアラジンディーマジェスティは、デビュー頭数19頭で3勝、同じくデビュー頭数15頭で2勝。特に、高額な資金を出して購入されたアメリカンペイトリオットとザファクターの関係者は少し焦り始めていることでしょう。

 

 もちろん、まだはっきりした趨勢が出ている訳ではありませんので、これからも目が離せません。一方で、種牡馬は人気商売ですから、途中経過も良くないと、どんどん種付申込に影響が出てきてしまいます。特に、新種牡馬や若い種牡馬にとっては、途中経過も大事。

 このBlogでは、2歳サイヤーランキングや、2019年世代別サイヤーランキングといった形で、次世代を担う種牡馬の動向を、ときおりお伝えしていこうと思います。


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