この週末、JLPGAツアーの大王製紙エリエールレディスオープンのTV中継に釘付けになりました。プレーのレベルの高さはもちろん、とにかくスター選手の多さに愕然。賞金女王を争う稲見萌寧選手と古江彩佳選手のほか、全英女子オープンを勝った渋野日向子選手、今年の日本女子オープンを別次元で勝利した勝みなみ選手。
そして何より、今回の優勝争いを繰り広げた、優勝した原英莉花選手と、惜しくも敗れた柏原明日架選手の立ち姿の美しさをご覧ください。
国内最高峰のプレーを魅せてくれるアスリートが、この美しさです!
ちなみに、この美しさは、単に彼女たちが持って生まれたものを披露しているだけではありません。JLPGAは、組織的にこの美しさを育て上げているという事実があります。
我々実業界も、さまざまなネットワークで女子プロツアーとの接点があるのですが、JLPGAのプロテストに受かったプロの卵は、最初の研修会において、航空会社のプロのCAの接客指導を受け、プロアマ大会などでの接客マナーを身に着けます。また、メーキャップのプロの指導を受けて、常に美しくプレーするノウハウも吸収します。
「強く美しく勝つ!」のがJLPGAの信念であり、またファンやスポンサー無しには、成り立たないプロスポーツの世界を、正しく理解しているからこそ、こうした指導が地道に続けられているのです。これは、樋口さん、森口さんら、日本女子ツアーのオリジナルメンバーの信念でもあります。
ここからが本題です。これだけ、経済的な価値があるJLPGAツアーのTV放映権を巡っての、日本の地上波TVとの抗争が続いています。世界の経済の潮流から見れば、圧倒的にJLPGAの主張が正しいのです。しかし、ここまでの40年間、JLPGAツアーを育ててくれた恩人が地上波TVであることも事実。最後は、お金の条件面で折り合えば良いのですが、どうも、この抗争は地上波TVの経営陣の頭の固さが邪魔をしているようです。
サッカーのワールドカップのアジア予選すら、地上波で放送しなくなった現在、ここは地上波TVに、強いショックを与える必要がありそうです。
お金をかけるべき対象を間違えていないか? ここは、地上波のスポンサー企業だって、やれることはたくさんありますよ。国民が地上波で観たいものは、スポンサーだってお金は払う。そうでない、訳の分からないものにはお金は払いません。
Pay per view の仕組みを地上波に導入したって良いと思いますよ。インターネットの安っぽい画像で観るのではなく、ちゃんと地上波で観たい視聴者は一杯います。
JLPGAツアーは、地上波で観たいTVの典型だと思います。できれば生で放送して下さいね。JLPGAも、サッカーW杯も!