金融マーケットと馬に関する説法話

普段は資産運用ビジネスに身を置きながら、週末は競馬に明け暮れる老紳士の説法話であります。

【2歳戦回顧】 11月20日~21日

2021-11-21 17:15:32 | 競馬

 土曜日は福島1Rダート1700mを勝ったホッコータルマエ産駒ビナホイアン好スタートからマイペースの逃げへ。そのまま押し切って7馬身差の圧勝1分46秒4の好タイム2着は、2番手追走のダイワメジャー産駒インブリウム

 東京1Rダート1300mを勝ったパイロ産駒アーサーテソーロ好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線に入っても後続を寄せ付けず、3馬身1/2差で圧勝1分19秒2の時計も優秀2着は、2番手追走から粘ったパイロ産駒の牝馬プリーチトヤーン

 阪神1Rダート1400mを勝ったキズナ産駒カフジテトラゴン好スタートから逃げへ。直線でも、後続を寄せ付けず、1馬身1/2差をつけて勝利2着は、6番手追走から差してきたマジェスティックウォリアー産駒ペイシャイシュタル。3着は、3番手から粘り切ったスクリーンヒーロー産駒レッドアクトゥール

 東京2R芝2000mを勝ったワールドエース産駒ジュンブロッサム3番手追走から、直線では、離して逃げていたルーラーシップ産駒ユイノゴトクを追いかけて、捉え切ったところがゴール1分59秒2の2歳レコードでの勝利2着には、7番手から差してきたハービンジャー産駒ローシャムパーク。3着には逃げたユイノゴトク

 阪神2Rダート1800mを勝ったキトゥンズジョイ産駒ダノンピーカブー2番手追走から、直線では、逃げたマジェスティックウォリアー産駒タガノヒモロギを差し切って勝利2着は逃げ粘ったタガノヒモロギ、3着は、4番手から差してきたディープインパクト産駒ディサイド

 福島3R芝1800mを勝ったモーリス産駒ウインバグース好スタートから逃げへ。そのまま直線に入っても先頭を維持、中団後方から追い込んできたオルフェーヴル産駒オーロロッソと、4番手から差してきたオルフェーヴル産駒カンティプールを抑え切って勝利

 東京3Rダート1600m牝馬限定を勝ったホッコータルマエ産駒デアノヴァ5番手追走から、直線では、同じ位置から伸びてきたクロフネ産駒リトルポピーと、3番手追走から先に抜け出していたトランセンド産駒レヴールとの激しい叩き合いにこれを制したデアノヴァが1着、2着がリトルポピー、3着がレヴール

 阪神3R芝1200mを勝ったジャスタウェイ産駒プレヴォール最後方追走から、直線では、1番外を回して追い込んで勝利2着も、同じく最後方から追い込んだエスケンデレヤ産駒ピースキーパー。3着は、4番手追走から粘り切ったカレンブラックヒル産駒フェブサンカラ

 福島4R芝1200mを勝ったダイワメジャー産駒セリノーフェス好スタートから逃げへ。直線に入っても、そのまま後続を突き放して2馬身1/2差で完勝2着は、2番手追走から粘り切ったビッグアーサー産駒ネレイド

 東京4Rダート1400m新馬を勝ったドゥラメンテ産駒ジョンソンテソーロ5番手追走から、直線では、先に抜け出していたアジアエクスプレス産駒オモイソメルを差し切って勝利2着はオモイソメル、3着は、後方から追い込んだパイロ産駒タイセイトリガー

 阪神4R芝1800m牝馬限定を勝ったハーツクライ産駒スタティスティクス中団追走から、直線では外目を差してきて勝利2着は、後方待機から大外を差してきたドゥラメンテ産駒アカデミー、3着も、後方待機から外を差してきたドゥラメンテ産駒スコールユニバンス

 福島5R芝1800m新馬を勝ったゴールドシップ産駒タイラーテソーロ好スタートから逃げへ。直線では、5番手から差してきたジャスタウェイ産駒パープルグローリーと、6番手から差してきたノヴェリスト産駒ソフィーズチョイスとの激しい叩き合いとなり、クビ差、1/2差で勝利2着はパープルグローリー、3着はソフィーズチョイス

 東京5R芝1600m新馬牝馬限定を勝ったモーリス産駒シークルーズ2番手追走から、直線では、ジックリ脚を溜めてから追い出して完勝2着には、3番手追走から差してきたベーカバド産駒フィールシンパシー

 阪神5R芝1400m新馬を勝ったイスラボニータ産駒カイハオン中団追走から、直線は内側を突いて抜け出し勝利2着は、中団待機から、外を差してきたダイワメジャー産駒ルピナスリード、3着は逃げて粘ったイスラボニータ産駒アルマイメル

 阪神6Rダート1400m新馬を勝ったプリサイスエンド産駒クローズユアアイズ5番手追走から、直線では早め先頭に立って、そのまま4馬身差で圧勝2着は、中団待機からマクリ気味に追い込んできたリアルインパクト産駒ヴォルゴグラード。3着は、最後方から追い込んできたリオンディーズ産駒ツヴァイシュテルネ

 

 東京6R芝1400m(2歳1勝クラス)を勝ったプラクティカルジョーク産駒デュガ好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線でも、そのまま押し切る形で、最後は5番手から内埒を差してきたダイワメジャー産駒モンタナアゲートをクビ差抑えて勝利2着はモンタナアゲート、3着は、2番手から粘ったアメリカンペイトリオット産駒エテルナメンテ

 それにしても、デュガは、最初から、新馬⇒特別、と進んでいれば、もっと順調に出世していたと思いますが、藤田晋オーナーの意向なのかどうか判りませんが、いきなりオープン競走でデビューしたり、未勝利のまま重賞挑戦をしたり、とても「馬優先主義」とは言えません。今後は馬の個性に合わせて、無理のないレース選択をお願いしたいと思います。

 

 日曜日は福島1Rダート1150m牝馬限定を勝ったガルボ産駒グレタ好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入ってからは、2番手追走のビッグアーサー産駒マキアージュ、7番手追走から差してきたザファクター産駒ミラビリスを抑え切って勝ち切りました2着はミラビリス、3着はマキアージュ

 東京1Rダート1400mを勝ったエスポワールシチー産駒カブラヤジョウ6番手追走から、先に馬場の中央を抜け出したストロングリターン産駒アンサングヒーローと、ジョーカプチーノ産駒マイネルシトラスを差し切って勝利2着はマイネルシトラス、3着アンサングヒーロー。3着馬は抜け出すと遊ぶ癖を出しており、力は相当あると思います。

 阪神1Rダート1800mを勝ったアメリカンペイトリオット産駒ファンウワーズ3番手追走から、直線では早め先頭に立って、4番手から差してきたパイオニアオブザナイル産駒バハルダールとの叩き合いを制して勝利2着馬も、3着以下に7馬身差をつけており、次は確勝レベル

 福島2Rダート1700mを勝ったキンシャサノキセキ産駒クラーベドラド2番手追走から、直線は早めに先頭に立ち、3番手から差してきたメイショウボーラー産駒ネイリッカとの競合いを制して勝利

 東京2R芝1600mを勝ったモーリス産駒バーミリオンクリフ中団待機から、直線では内埒際を差して勝利2着には、最後方から追い込んできたジャスタウェイ産駒ダイバリオン、3着は、3番手から粘り切ったキタサンブラック産駒メトセラ

 阪神2Rダート1200mを勝ったキンシャサノキセキ産駒ファーンヒル2番手追走から、直線では、逃げたシニスターミニスター産駒エクサープトとの激しい叩き合いを制して勝利2着はエクサープト

 東京3R芝1800m牝馬限定を勝ったディープインパクト産駒グランスラムアスク好スタートからマイペースの逃げへ。直線に入っても、坂を越えるまでは脚を溜めて、そこからゴールまで粘り込みました古川奈穂騎手、東京競馬場初騎乗ながら好騎乗でした。2着は、4番手追走から差してきた人気のリオンディーズ産駒ストーリア。3着は、2番手から粘り切ったキズナ産駒ピンキーウィンキー

 阪神3R芝2000mを勝ったディープインパクト産駒ロードレゼル5番手追走から、直線では、内側のコースを選択して、そこから抜け出して勝利2着には、後方待機から、外を差してきたドゥラメンテ産駒サクセスドレーク、3着には、中団待機から、同じく外を差してきたメイショウサムソン産駒メイショウウネビ

 東京4R芝1400m新馬を勝ったディープブリランテ産駒ラッピングカラーズ好スタートから逃げて、上手くスローペースへ誘導。直線に入っても、ゆっくり脚を溜めて、後続の追撃を凌いで勝利2着には、3番手追走から外を差してきたエピファネイア産駒ルージュエクレール、3着は、中団後方待機から追い込んできたキングカメハメハ産駒トゥーレツリー

 阪神4R芝1600m新馬牝馬限定を勝ったディープインパクト産駒アストロフィライトスタートは出遅れ気味で後方待機に。そのまま脚を溜めて、直線では一番内側を狙って追込み、そのまま前を捉えて勝ち切りました。2着も、最後方から内埒を差してきたイスラボニータ産駒コスタボニータ、3着は、中団待機から外を回したエピファネイア産駒エピプランセス。日曜日の阪神は、一番内側がけっこう伸びるようです。

 東京5Rダート1600mを勝ったザファクター産駒ミヤビクライ2番手追走から、直線では、逃げたキンシャサノキセキ産駒ケイアイユニバースとの激しい叩き合いを制して勝ち切りました。3着は、中団から差してきたベーカバド産駒ベッサスタージル

 阪神5R芝2000m新馬を勝ったハーツクライ産駒セレシオン4番手追走から、直線では、前をいく馬たちを一番外から捉まえて、そのまま3馬身1/2差をつけて完勝2着は、2番手から粘り切ったドゥラメンテ産駒ディライトバローズ、3着は、3番手追走から、前を塞がれて、勝ち馬の外から差し直してきたシルバーステート産駒トランソニック。3着馬は不利があったので見直し。

 福島6Rダート1700m新馬を勝ったパイロ産駒オリ好スタートから逃げへ。スピードを活かして、そのまま直線に入っても後続の追撃を振り切って2馬身1/2差で勝利2着は、好位5番手から差してきたエスポワールシチー産駒タマモタップダンス、3着は、後方10番手からマクリ気味に上がってきたダイワメジャー産駒スパークルアイズ

 東京6R芝2000m新馬を勝ったハーツクライ産駒ダノンベルーガ5番手追走から、直線では、逃げるシルバーステート産駒バトルボーンを早めに捉まえて、そのまま2馬身差の圧勝さすが1億7千万円の高額馬で、上り33秒1の切れ味を見せつけてくれました。2着はバトルボーン、3着は最後方から追い込んだディープインパクト産駒ディープグラビティ

 

 東京9R芝1600m赤松賞(2歳1勝クラス牝馬限定)を勝ったハービンジャー産駒ナミュール5番手追走から、直線では、逃げたディープインパクト産駒パーソナルハイをラスト100mで捉まえて勝利これでデビューから2連勝で、1分33秒8の勝ち時計、上り33秒0の切れ味も優秀

 2着は、逃げたパーソナルハイ。マイペースで逃げて、ラストも34秒4の速い上りを使っています。3着は、3番手から差してきた1番人気のドゥラメンテ産駒スターズオンアース。ジックリ脚を溜めるレースの方が向いていそう。

 

 阪神9R芝1400m秋明菊賞(2歳1勝クラス)を勝ったリオンディーズ産駒オタルエバー好スタートからスピードを活かした逃げへ。直線でも後続を寄せ付けず完勝。過去2戦は、前半の抑えが効かずに惜敗。今回は上手く制御が出来ましたので、朝日杯FSに出てきても、マイペースで逃げれれば面白い存在

 2着は、2番手追走から粘り込んだアメリカンペイトリオット産駒ブレスレスリー、3着も、3番手から粘ったトランセンド産駒エクロール


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【競馬】 マイルチャンピオンシップ(GⅠ)!

2021-11-21 07:12:30 | 競馬

 さぁ、今年も阪神で行われるマイルチャンピオンS。例年の京都外回りマイルよりも内側の馬場が荒れています。そして、最後に坂があることもポイント。

 今年は、絶対王者のグランアレグリアが急遽参戦してきました。当初は香港マイルへの遠征を予定していましたが、体調面や爪の具合を考慮して海外遠征を断念、中二週のこのレースへ。ちなみに、グランアレグリアの好走条件は「レース間隔を十分に開けること」。となれば、単勝1倍台が必至の、この絶対王者を本命にして、頭固定の馬券を買う勇気はありません。

 また、今年は3歳が強いと言われますが、この傾向も、ここ何年も同じことが言われ続けています。牝馬が強い傾向と同じで、GⅠレースでのハンデ差2㎏が効き過ぎているからと言われています。しかし、このマイルCSは、伝統的に3歳のハンデ差は1㎏のみ。絶対王者グランアレグリアよりも3歳牡馬シュネルマイスターの方が斤量が1㎏重いのです。結果として、3歳でマイルCSを勝った馬は、サッカーボーイ、タイキシャトル、ペルシアンナイト、ステルヴィオの4頭のみ。しかもペルシアンナイトやステルヴィオが勝った時は、強いマイル王者が不在の年でした。という訳で、3歳馬を盲信したくもありません。

 そこで、阪神マイルならば、もう一度夢を! 4歳牡馬の④サリオスを本命に推したいと思います2歳時の朝日杯FSは完勝でしたし、昨年のマイルCSも、速い流れに戸惑って5着でしたが、上り最速はサリオスでした。

 相手には、絶対王者⑫グランアレグリア⑦インディチャンプ③シュネルマイスター⑨グレナディアガーズ、そして急激に復調気味の⑤サウンドキアラの5頭。

 馬券は、本命④サリオスの頭固定の三連単20点 ④⇒⑫⑦③⑨⑤ と、④サリオスの1頭軸三連複10点 ④⇒⑫⑦③⑨⑤

 

 2歳マイル王の衝撃の復活劇を期待したいと思います!


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【競馬】 東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)!

2021-11-20 06:41:49 | 競馬

 暮れの朝日杯FSや、ホープフルSよりも、来年のクラシックに直結すると言われていた東京スポーツ杯2歳Sですが、ようやくGⅡ格付となりました。ここの勝ち馬は、ほぼ間違いなくGⅠ馬になっていきますので、まさにGⅠ登竜門のレース。今回も良いメンバーが揃いました。ここには、確かにジオグラフもコマンドラインも居ませんが、これこそ、2歳牡馬チャンピオンを決めるに相応しいメンバーが集まったと思います。

 最初は、無敗メンバーから。まず7月の函館デビューで、まるでディープインパクトの新馬戦を見るようだったモーリス産駒⑩アルナシーム。今年の新馬戦のパフォーマンスNO.1牡馬はこの馬です。そして、新潟デビュー組に限ればNO.1と思われる、8月デビューのキタサンブラック産駒①イクイノックス。また6月の阪神デビュー組でNO.1の呼び声が高かったのが、ハーツクライ産駒⑤レッドベルアーム

 次は、強敵相手に負けもある経験豊富なメンバー。新馬はジオグリフの2着、未勝利はアスクビクターモアの2着、3戦目できっちり勝ち上がったカレンブラックヒル産駒③アサヒ。2戦目で4馬身差の圧勝、ジャスタウェイ産駒②テンダンス。初勝利はオープン特別のコスモス賞で、札幌2歳S3着のヴァンキッシュラン産駒④トーセンヴァンノ。10月のアイビーSで、ドゥデュースの僅差2着、1番人気アスクビクターモアに先着したハーツクライ産駒⑧グランシエロ

 この中で、本命に指名したいのは、キタサンブラック産駒①イクイノックス。正直言って、それほど期待されていなかった種牡馬キタサンブラックですが、産駒が少ないにも関わらず、勝ち数やAEIが高い上に、イクイノックスというチャンピオンホース候補を出してきました。社台SSをもビックリさせる結果をここでも見せてほしい。

 相手1番手は、モーリス産駒⑩アルナシーム。この馬はモーリス産駒の中でも2000mまでは大丈夫だと思います。その他は、⑤レッドベルアーム③アサヒ②テンダンス④トーセンヴァンノ⑧グランシエロ

 馬券は、①イクイノックスと⑩アルナシームの2頭軸三連単20点 ①⑩⇒①⑩⇔⑤③②④⑧


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【種牡馬戦国時代】 「高く売る」より、「馬の個性を活かす」主義へ!

2021-11-19 06:36:16 | 競馬

 ディープインパクトキングカメハメハという、平成の2大種牡馬が逝去したあと、次のスーパー種牡馬争いが激しくなっております。

 現在は、ロードカナロアエピファネイアキズナドゥラメンテモーリスの5頭(全て社台SSに繋養されている種牡馬)による争いと言って良いと思いますが、気になるのが、その産駒の育成過程や出走レースの選択に、けっこうな無理が生じていないかという点。

 ご案内のとおり、種牡馬ディープインパクトは、ダービー馬7頭オークス馬4頭のほか、3歳クラシックを合計23勝JRAのGⅠだけで66勝というスーパー種牡馬。種牡馬キングカメハメハも、ダービー馬2頭オークス馬1頭のほか、3歳クラシックは6勝JRAのGⅠは24勝という実績。ですから、ダービー馬、オークス馬のオーナーになりたいとか、天皇賞や有馬記念、ジャパンカップに勝てる馬が欲しいと思う馬主さんたちは、何億円も払って、ディープやキンカメの産駒を買い漁るという現象が、各方面の競走馬セールで起きておりました。

 同じGⅠでも、ダートや芝の短距離レースよりも、ダービーやオークスが晴れやかな舞台であることは間違いありませんが、これは、あくまで馬の個性が優先されるべきことであって、明らかにマイル以下が得意と思われる馬を、無理にダービー路線に乗せようというのは宜しくありません

 例えば、ロードカナロアやモーリス産駒多くの産駒は、やはりマイルかスプリントに適性が高い産駒が目立ちます。もちろん、ロードカナロア×ガリレオなどの欧州血統の組み合わせで、2400m前後が得意な馬が生まれるケースもありますが、これはあくまで稀なケース。

 前述のとおり、ダービーやオークスを狙える、というだけで、値段が跳ね上がりますので、生産界はどうしても、ロードカナロア産駒、モーリス産駒にもダービー馬やオークス馬の期待をかける傾向が強いのですが、英国のフランケルの例を出すまでもなく、種牡馬や繁殖牝馬としての価値は、むしろスーパーマイラーの方が上になるケースもあることは歴史が証明しています。やはり、あくまで馬の個性に合わせた育成や出走レース選択が望まれるところです。

 

 上記5頭の種牡馬のうち、すでにドゥラメンテが鬼籍に入ってしまいましたが、その他の4頭は、それぞれ非常に個性的かつ特長的な産駒を送り出している名種牡馬になりつつあります。ぜひ、個々の産駒の個性をよく見極めながら、個性を伸ばす育成過程と、出走レースの選択をお願いしたいと思います。


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【米国長期金利の動向注意】 先進国株式の未来を左右する!

2021-11-18 07:19:52 | 金融マーケット

 先進国株式が好調であります。NYダウは史上最高値を更新中ですし、日経平均株価も、もうすぐ3万円台に復帰しそう。2020年のコロナ禍で、先進国経済は軒並みマイナス成長となって、本来ならば株価は下落するはずだったのですが、中央銀行の連携が巧みであり、またジャブジャブの資金供給が相俟って、株価は高位安定となっている次第。

 もちろん、株式の実質的な価値と、市場価値の間には少し乖離が生じている状況ですので、何かショックがあれば実質的な価値までの下落が発生してもおかしくはないのですが、ゼロ金利でかつ、ジャブジャブの資金供給によって、そうした危機も避けられているのが現状。そのうちに、脱炭素=カーボンニュートラルに関するイノベーション投資が盛り上がってくるので、景気も急回復、株価の実質的価値も市場価値に追いつくというのが、メインシナリオであります。

 

 ただし、気をつけないといけないのは、脱炭素の投資とは、例えばクリーンエネルギー設備への投資「既存設備の廃棄」を伴う、いわば二重投資。すなわち、まだ使える設備を捨てる訳ですから、そのコストを世間一般で負担しないといけません。また、新たなイノベーション投資であっても「すぐに収益化する投資」とは限りません。むしろ、無駄な投資も数多く発生するのがイノベーション投資。このコスト負担も国民全体で受けていかないといけません

 すなわち、脱炭素投資を続けていくと、サプライサイドをきっかけとしたコストプッシュのインフレが発生しやすいということ。これは実質金利や名目金利を上げる要因になりますので、先進国の長期金利は久しぶりに跳ね上がる可能性が相応にあるということです。

 この金利上昇が、ある程度、先進国の中央銀行が制御できるスピードで起こるのであれば、そう心配する必要はありません。しかし、制御能力を超えるスピード感で発生すると、もう株式市場の急落は避けられない事態となります。特に、日本の場合、長期金利が数%上昇しただけで、大量の国債発行のコスト負担が膨れ上がりますので、国の財政問題が急浮上いたします。これは為替市場にも反映するので、ますます金利上昇を止められなくなる。

 

 グリーン成長戦略は、大変重要で、希望に溢れる国家プロジェクトでありますが、このようなリスクシナリオも存在することを、投資家の皆さんはぜひお忘れなく。


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