ブダペスト国立工芸美術館名品展
『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』
出展作品のご紹介⑰
アンリ・ベルジェ「夕景図花器」1902年頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵
皆様こんにちは
今回はブダペスト国立工芸美術館名品展『ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ』に出展している作品紹介の第17回目!
本日はアンリ・ベルジェと作品「夕景図花器」をご紹介いたします!
■アンリ・ベルジェ (1870–1937)
フランスのナンシーで活躍したグラフィックデザイナー、イラストレーター。
ドーム兄弟の工場で働いていました。
アール・ヌーヴォーやアール・デコ様式で広告や ポスター、装飾品、ステンドグラスをデザインしていた作家です。
さて、作品をみていきましょう
幻想的な夕暮を想起させる色合いをした作品
とても美しいですね
内側はバラ色に着色された半透明のガラスで、 その外側はオフホワイトの層で覆われています。
花器の首部のところから蔓葉植物が垂れ下がっているのがお分りになりますか
この装飾に合わせて、外側のガラス層は、下のガラス層まで、 繰り返し重ねて斑紋状に研磨し直されています。
その後、加熱されたガラスは緑や黄土色、赤紫を混ぜた混合酸化物によって着色され、最後にエッチングという表面加工が施されています。
■エッチングとは
光沢のある施釉陶器やガラス器の表面をフッ化水素と硫酸の混合液で腐食させ、艶消しにして文様などを表わす技法。使用する酸の腐食効果の度合いにより、表面に
光沢感を調節します。酸エッチングによく使用されるフッ化水素酸は、ガラスを熔解するため、それが高濃度であればあるほど表面に深く浸透することができます。
幻想的な色合いの本作品は印象派の絵画を見ているかのようですね
本日の作品紹介はここまで。ぜひ会場で実際にご鑑賞いただけましたら幸いです
ちなみに、パナソニック汐留美術館では、本展出品作品の解説が配信されます。
配信日は、
10月31日(日) 午後3時〜(約30分間)
11月2日(火)午後12時30分〜(約30分間)
11月4日(木)午後7時〜(約30分間)です。
(3日間とも同じ内容を配信)
気になる方は、ぜひ下記URLをご確認ください
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/21/211009/index.html#exhibition-detail-event
ブダペスト国立工芸美術館名品展ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへは、パナソニック汐留美術館にて12月19日まで開催中です
*パナソニック汐留美術館では新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策を実施中です。
ご来館の際は、下記予約サイトでの日時指定予約にご協力をお願いします。
https://www.e-tix.jp/shiodome_museum/
パナソニック汐留美術館
〒105-8301
東京都港区東新橋1-5-1
パナソニック東京汐留ビル4階
ハローダイヤル 050-5541-8600
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
■会期
2021年10月9日(土)~12月19日(日)
■休館日
水曜日 ただし11月3日は開館
■時間
午前10時~午後6時(ご入館は午後5時30分まで) ※11月5日(金)、12月3日(金)は夜間開館 午後8時まで(ご入館は午後7時30分まで)
■入場料
一般:1,000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円、小学生以下:無料
※障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。
■アクセス
下記URLよりご確認いただけます。
https://panasonic.co.jp/ew/museum/access/