☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

名残の桜

2010-04-14 15:55:41 | 徒然

桜吹雪が舞っている。
今年は長ーい桜の季節が続く。
気温や天候の変化の激しさにはびっくりするが
桜を楽しめる時間が続くのは嬉しい。

毎日、近くはO川沿いの桜並木へ
遠くは加茂川沿いの上加茂神社へ向かう桜道へ
時には嵐山・嵯峨野方面へ
洛西へと名残桜に会いに出かける
贅沢と言えば贅沢。暇と言えば暇な話。
今までこんな時はなかったし
これからだって分からない。

京都情緒ただよう加茂川沿いの桜道はやはり圧巻。
何かしら品が感じられる。
向こう岸に見える植物園沿いに植えられた
枝垂れ桜も優しく美しい。

今年は毎日、雨の日も桜の様子を訪ねにO川端に通っている。
道沿いに桜並木があるわけではないのだが
グランドや公園、学校、工場等に川沿いの道際にそって
桜が植えられ、数百メートル続く「桜道」となっている。
川の両岸にはこれも数百メートル
ずっとカラシナが群生している。
このピンクと黄色のコントラストが
優しい春のハーモニーを生み出している。
桜が散り始めた今の季節は歩く道には
花びらが敷き詰められ一陣吹けば桜吹雪が舞う。
花の盛りが過ぎたカラシナからは
むせる様な「菜の花」の香りが漂う。

川面を良く見ると、40から60センチの鯉の群れが、、、
幾種もの鴨たちがゆっくり泳ぐその傍の川中の草むらで
鯉たちが激しい水しぶきを上げている。
数十匹、いや数百匹・・・水音があちこちでおこり
金色に輝く魚体が飛び上がる。
 
菜の花の咲くこの季節になると
淀川からこのO川に鯉たちが上ってきて産卵するという。
散歩中に漏れ聞いた話。
昨日はいたるところで鯉が身を捩じらせ
飛び跳ねているのを見た。始めてみる光景。
映像でよく見る鮭の産卵風景とよく似ている。
すごい数の鯉も初めて。なかなかの光景。
生命の神秘、力強さに圧倒される感じだ。

名残の桜の風情も近くで良く見ると綺麗だ。
いまだ咲き誇る花々に、花びらの散った後の紅い茎、
出始めた若葉の緑、その風情がまた美しい。
 
今年の春は温度の低い日が交互に来たせいで、
花びらが残っているうちに桜若葉が出始めた感じで
薄いピンクと生まれたての黄緑が
何とも言えず柔らかな表情を見せてくれる。

今年の桜は今年の桜。
毎年違った風情が違った心に沁みてくる。
                     
コメント
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