京都はまさに祇園祭の季節。
テレビニュースで月鉾の縄がらみの様子を写していた。
昨年はスケッチする家人について、
縄がらみから宵宵山、宵山と毎日のように
四条辺りに出かけていたのを思い出す。
一年とは早いものだ。
何処からともなく祇園囃子の音が聞こえて来る。
雅びで厳かで華やいでいるがどこかに哀愁も漂う。
ちょっと聞くと同じように聞こえるが
山や鉾によってそれぞれみんな受け継がれてきた
「節」があるのだ。
コンコンチキチン、コンチキチン。
京都の学校の体育大会の応援では
三三七拍子とかと並んで「祇園バヤシ」があることを
知った時には驚いた。
どんな風にやるのかなーと思っていたら
コンコンチキチン、コンチキチンに合わせて
言葉を入れていたり
そのリズムを使って振付けたりしていた。
なかなか面白い。
祇園囃子には上がり囃子と戻り囃子があり
私は宵山の夜遅くに明日の「山鉾巡行」の無事と晴天を願って
それぞれの山鉾の囃し方がお囃子を奏でながら
台車を引いて祇園さんに詣でる「日和神楽」が一番好きだ。
なかでもたたみ掛けるような美しい戻り囃子に強く惹かれる。
祇園祭一色の京都の夏。
熱い暑い夏の「祇園囃子」は心にしみて来る。
聞こうと思えばいつも耳に聞こえてくるお囃子は
京都ならではのものだ。
ついさっき「宵山で会えるのを楽しみにしています!」と
メールが入った。
今年も京の町衆の心意気(雅さ漂っているところがいい)を
味わいに出かけよう。