タイトルに惹かれた訳でもないのだけれど
「風の森を染めよう!」に急遽家人を誘って参加した
京の古刹、法然院が昨年の大型台風等で大きな被害を受け
(京都の神社やお寺、御所等どこも大きな被害を受け未だ爪痕は大きい)
ボランティアのべ数百名が休日返上で復旧にあたった
その時に出た杉や椿の枝等を使ってミニスカーフを染めたり
折れた木の枝に絹糸等を巻いたり森の風を感じるワークショップ
全国各地で子どもたちと「野染め」の活動を続けたり
東日本大震災当初から現地に入り力強い支援をずっと継続されている
京都でも毎年現地の方々の手作り等の作品展を開いてらしゃる
知り合いの染色家Sさんと法然院森のセンターの共催の
どちらかと言う子ども対象のイベント
大好きな法然院の様子も気になっていたし災害で伐採した枝の再利用等にも
心惹かれて…
Sさんの染色展や東北の手作り展等のディスプレイにいつも使われている
素敵な巻き巻き枝「いいなあ」と思っていた
草木を使った染めも久しぶりにちょっとやってみたかった…
法然院に寄ってみたが参道は勿論のことお庭もすっかり綺麗に整備され
観光客もたくさん訪れ別院では展覧会も開催されていた
少し下った森のセンターには展示品も多くネイチャーゲームのグッズや
森のの生き物のぬいぐるみ等いろいろなネーチャーグッズが揃っている
以前ネイチャーゲームに興味があり「協会」からいろんなグッズを取り寄せて
いろいろやっていた頃何回か立ち寄ったことがあったが随分久しぶり
森のセンターの地下のスペースで法然院や森の災害後の様子、今日のワークの意味や
手順等の説明が森のセンターの方やSさんからあった
まずはみんなで染めに使う杉の皮を取りに法然院の森へ…
辺りは整備されているものの森は手つかずで倒木や倒れかかった木々がいっぱい
多くの見事な大木が根っこごと…自然の猛威を痛感する
今も立ち入り禁止になっているが許可をもらってお墓のところを上って
森の入口へ…
そんな中でもここに立つだけで春を前にした森の息吹を強く感じて気持ちいい
倒された杉の木から皮を剥いで内側の皮をもらう
本来「杉染め」は杉の採れたて生葉を使うらしいが内側の皮でも
染まらないことはないと言うので今回は倒れて伐採した杉の「皮」を使う
「杉染め」のオレンジがかったものや綺麗なピンクのスカーフ等は見たことがある
センターの玄関脇で用意してもらった椿等の大きな枝から巻き巻き用の枝を
大人が切り分けてそれぞれが自分用の枝を確保する…
案の定「やりたい」「やりたい」と子どもたち
手取り足取りと言う感じで作業は無事終了
室内でコケや虫がついている外皮を外して内側の綺麗な皮を細かく切っていく
煮出しやすいようにみんなで作業(3歳くらいの子から小学生、手伝いの高校生等
親子参加も多く子どもが少し多いくらい)
「綺麗な色!!」「綺麗やなあ!」子どもたちの声が上がる
外皮を剥いだ内側はオレンジとも赤みがかった茶とも…
これを「綺麗!」と叫ぶ子どもたちの感性がとても嬉しい
杉の生葉も少し、皮と別々に…煮出し作業をしてもらっている間
思い思いの枝を持って今度は巻き巻き作業…
Sさんから草木染したガラボウ(今は国内生産は途絶えた)ストール作品から
フリンジ部分を造るため抜きとった糸(シルクの貴重な玉糸等i綺麗な色の糸)
が配られ手順の説明を受ける
2本ほどずつ丁寧にしっかりと枝を回しながら色合い良く巻き付けていく
子どもたちも真剣!騒いだり動き回る子は誰もいない
家人は「1本取り」にこだわって丁寧に美しく巻き周りから思わぬ称賛?を
受けていた
1本で巻いたほうが絹の光沢が出るらしい
「写真を撮らせてください!」とか「まねしてみよう」と途中から
「1本」でやり出し「すごくきれい!」と何回も言ってる人とか…
私はやっぱり早く仕上げたいとマイペースで…
生葉と皮2種類の染液が完成してまずシルクのミニスカーフを水洗いして
それぞれの染液に浸す~椿の燃え灰でつくった焙煎液に浸す~染液に~を
何回も何回も繰り返し少しずつ濃く染まっていく…
ちょっと縛ったり染液を変えたり工夫している人たちもいたが
我々はシンプルに皮の染液のみそのままで…
ほんのりオレンジがかったピンク色にそれでも二人の色は当然違う色に…
水洗いして仕上げ…優しい色合いが心地よい
椿と榊の巻き巻き枝、2枚のミニスカーフ…とってもいい感じに仕上がった
子どもたちも大人たちも自分の作品に大満足の模様!!
最後にみんなで記念撮影をして終了!!
子どもたちが年齢差を全く気にしない感じで仲間として友達として接して
くれたり自分のことを話してくれたりしたのが何だかちょっと嬉しかった
優しく心地よい森の風に感謝!
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