☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

お水取り・・・春を呼ぶ声2019

2019-03-14 16:27:35 | 徒然・・・お水取り

    
ミニ雛は陶雛2つ、縮緬雛2つ、貝雛1つ
玄関からリビング階段等々に飾って迎えた弥生3月
  
入って早々今年も房総からポピー40本の春だよりが届きいっしょに届いた見事な
ストックが辺りに清々しい香りを振りまいて春を呼んでいる

東大寺の修二会も今日14日で満願を迎える
先日、今年も「お水取り」に出かけた
今年で連続21年目!なんとも感慨深い!!
  
「行」の高まる清々しい「気」があたり一体に漂い広がっていく
炎と水と燃え盛る杉の香り
声明とさまざまな音が織りなすの神聖な響き
五感を震わし第六感をも呼び覚ます懺悔・浄化の「行」に
長い年月ほんの少しでも直に触れ立ち会えていることに深く 感謝!!
  
まだ細く小さかった舞台前の杉の木が今や大木となり堂々とそびえる
お陰でお松明はすっかり見えにくくなったけれど…
  
昨年は友人夫妻を誘って…年々にぎやかになる奈良町界隈散策をプラス
今年は我々だけ…長い年月で様々な場所から「お松明」を体感させてもらい
今はもう「気」を頂くだけで…と言う感じ

1時間前に着いた時には舞台前はすでに入場禁止に…
年々辺りはすっかり整備され柵が張り巡らされ舞台前も見違えるほどきれいに
安全にもかなり配慮されている
その分規制も年々厳しくなっているが当然のこと
これは「行」なのだ!今年は奈良県警がそれのことをしっかり放送していた  
奈良県警、消防署、お寺側の協力がより強まっている感じ
平日にもかかわらずどんどん人が増えてきた

オリオン座が、プロキオンが、輝き始める
杉やヒノキの燃える香りが漂い内陣から差懸(木沓)の響きが…
童子が階段を2回登って降りていよいよお松明が始まる
階段を上って内陣に向かう練行衆(籠りの僧)のひとりひとりの足元を
照らす松明、その後舞台の端から端へ回転させながら炎を巻き上げ移動する…
それが修二会の「お松明」…
  
杉やヒノキの香りと共に炎が大きく燃え盛り天高く火の粉が舞う
この日は10本どのお松明も見事に燃え舞い火の粉を巻き上げ美しかった!
舞台から遠く離れた我々の肩にも帽子にも灰がたくさん舞い落ちていた…

人の流れが落ち着くのを待って先導されながら階段を上り二月堂へ
ここで9割の人は帰っていくのだけれどそれでも舞台は押し合いへし合い
休憩所にたどり着いた時には「お松明の燃え残り」を入れた箱は
ほとんど殻になっていた( 昨年は全く無かった)
残りを少し頂く
香りはしっかり残っている
1年はこの香りは十分持つ感じだ

家人は送って頂いた名前
と日付入りのカードを持って(年々かなり厳しく
なっている)内陣へ
今年はいつも入る局も他もいっぱいで一か所だけあいていて何とか…
五体投地の音、「南無観」の声、ほら貝の音、鐘の音…
独特のリズムで繰り返し重なり気が高まっていく… 
フリークとしては今日はまだ日程は進んでいないこともあろうか
経験の少ない参篭者が多いのかまだ声明他が「若い」感じがした

「S師が入られると声明が違う」と言われていたけれど
管長になられて3年参篭はかなっていない
(「官長になっても参篭したい」と言われてたけれどお忙しく
なかなか難しいのだろう)
晋山式 と祝賀会にお招き頂いてから早3年、次期も決まった
清水公照師以来の2期目
参篭はあるだろうか 
そしたらまた「参篭見舞い」に行けるだろう…

人気の少ない舞台から夜空を眺める
内陣からは「行」の熱気の波が漏れ出てくる
  
お松明が通った階段を下りていたら家人が結構大きなお松明の燃え残りを
見つけて
「大きなのが落ちてるよ」
後ろからいらした消防署の人が「取りましょうか」とヒョイと柵を越えて
取って下さった
香りいっぱいで脂のようなものがついていた
お松明に火をつける前に燃えやすいように何か吹き付けるのかしら
これで1年家に飾ることができる
さっき頂いたのは友人にプレゼントしよう

「春を呼ぶ」東大寺お水取り
1267年、途切れることなく続いてきた「十一面悔過」
今年もこの地から浄化の波と平和への祈りが世界へ届けられている


                

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