さまざまな虫の声が聞こえてくる秋の訪れ
川の土手で真っ赤な彼岸花が咲いているのを見つけて
「もう咲いているんだ!」とちょっとびっくりしていたら
少し行くと白い彼岸花が・・・ちょっとめっけものをした気分
なかなか去らない暑さと思いもよらない台風の襲来に心惑わせていたら
知らぬ間に時は進んでいた
このところコスモスばかり描いている
(やっぱり我知らず秋の香りを求めてたのか)
昨年までも水彩やアクリルで何枚か描いたことがあるが
強く惹かれて描いていたわけではなかった
「1分間で絵を描こう」でたまたま何枚か勢いで描いたら
その表情のなかなかの面白さにあらためて気がついた
路地売りのを買って描いている
花々のそれぞれの表情、蕾や茎や葉の様子や動き
優しさの中に力強さや野性味がある
それぞれの表情を描いていくのがむずかしいけれどなかなか楽しい
秋桜・コスモスで思い浮かべるのは
さだまさし作詞作曲山口百恵が歌った「秋桜」と
4年生の教科書にも載った今西祐行作の「一つの花」
「明日嫁ぐ私に苦労はしても笑い話に時が変えるよ心配要らないと笑った・・・」
万城目学の「鴨川モルモー」の主人公が強烈な隠れ「さだファン」だ
知ると笑ってしまったりするが
時にさだまさしは詩人だと思うことがある
まさに旧来の「日本の母」の姿と言う感じで沁みる
我母との大きな違いに「いいなー」「羨ましいなー」と思ったものだ
「旧来の母」では無い私も「アルバムを開いて子どもの幼い頃の思い出を
何度も繰り返したりしない」し
「苦労」と言う言葉にも抵抗感があるし、結婚したら
人生は、「苦労するのは当たり前・・・」という
感覚もちょっと違うなーと思う「母」ではあるが
秋桜さく陽だまりで「・・・笑い話に時が変える」なんて素敵な言葉を
娘に送る母の姿は何と美しいことか・・・
「一つの花」は「ゴミ捨て場のようなところに忘れられたように咲いていた」
1本のコスモス
そんな場所でも逞しく力強く美しく可憐に咲く1本のコスモスに
娘への万感の思いを託し
敗戦色が濃くなった戦場に向かう父・・・の姿等々が心に残るお話
読んだり学んだりしてこのお話が好きになった子どもたちは
コスモスは優しく美しく一見華奢に見えるけれど
「優しいけれど勇気のある花」「可愛いけれど芯の強い逞しい花」
「たくさん仲間を増やせる花」・・・
と言う印象を持つという
そんなこんなを思い出しながら
描く時は何にも考えずただコスモスだけを見て
ただただ描いている・・・
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