五月の満月には天界と地上の間に通路が開け
ひときわ強いエネルギーが降り注がれるという・・・
鞍馬寺のウエサク祭(五月満月祭)に3年ぶりに参加した
行き始めてからもう十数回にもなるだろうか
昼間は雷・突風・雨と荒れ模様の天気が
出かけるころにはすっかり落ち着いた
鞍馬街道は藤の花盛りだ
仁王門に入るといたるところにろうそくが灯され
辺りが綺麗に整えられている
今夜は入山料がいらないうえに散華まで頂く
ケーブルを降りて短い間隔で2メートルほどの灯篭が
美しく灯された参道を上る
ふと見ると灯篭(献燈)に親戚の人の名が…
親の代からの社名なので間違いないだろう
「えーっ!」今まで気づかなかった…
鞍馬寺にご縁があるのだろうか
境内はすでにたくさんの人が集まっている
しかし外国人がとっても少ない(特にヨーロッパ系)
震災・原発の影響だろう…
祈りの言葉や説明がすべて英訳されるほど
このウエサク祭はいつも外国の人たちが多いのだが
この祭典は満月のもと1晩中行われ
第1部地鏡浄業(きよめ)の祈り
第2部月華精進(はげみ)
第3部暁天明覚(めざめ)と続く
今夜はきよめの祈りのみに参加する
山頂は寒い・・・暗くなると共にもっと冷え始めた
上り口では「ダウン!?」とビックリされたが
薄手ロングのダウンでちょうど良いぐらいだ
7時からきよめの祈りが始まる
声明、魔王尊への祈りの言葉
フルートの音色、梵鐘、銅鑼の音…
本殿に向かう広場はいつの間にかいっぱいの人であふれていた
東の方を見ると枝々の間から煌々とオレンジ色の光がさしている
満月が昇り始めた!
本殿に掲げられた大きなろうそくから
ひとりひとりが持つ赤い花びら形のおおいに飾られた
赤いろうそくに炎が移される
前から後ろに人から人へ火が移されていく
人々の持つ美しい炎が輝やき揺らめいて幻想的な雰囲気に包まれる
満月は空高く昇り力強いエネルギーが降りそそぐ
高く掲げられたたくさんの炎が風に揺れらめく
美しい祈りの時、見知らぬ人々との一体感を感じる…
フルートの調べと声明が響く…心身に響く…
列を作り地下の宝殿に入ってお釈迦様の像にお参りしてから
本殿前でひとりひとり香水を頂く
1時間半の時が過ぎているが列はまだ続ている…
澄み渡った空に星が輝く
北斗七星も北極星も見える
満月はいっぱいのエネルギーを振り撒きながら強い光を放っている
鞍馬寺のウエサク祭でしか味わえない満月のエネルギーだ
古代から東南アジア一帯でそれぞれの地域が秘儀として
伝えてきた祈りの儀式…
今夜も満月のもと多くの祈りが捧げられていることだろう
響き合う祈り…
「五月満月祭はひとりひとりが本当の自分とめぐり合う時である…」
深い言葉が沁みる今夜はウエサク祭(五月満月祭)
満月の静かな力強い気が満ちている…
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます