四季折々のオーガニック検査員で調香師のM・Nさんの天然香水づくり講座
夏「シトラス」、秋は「金木犀」
そして今回、冬は「オリエンタル」の香りをつくる
まずは香水の分類の学習
香水の歴史や懐かしい香りの秘密や有名香水の香りや用語等々
「あーあーそうなんだ」と知っていることも初めて聞くことも
実際嗅いで五感で感じる講義は面白く知らぬ間に時間が過ぎていく
今回もシベットやアンバーグリス等
本当に珍しい動物香料やとっても貴重ないろんな天然香料の香りをきくことができた
「オリエンタルノート」のオリエンタルとはフレグランスの世界では中近東や東南アジアを指すらしい
甘く濃厚な香りにスパイスのアクセントを効かせエキゾチックさや妖艶さを併せ持つイメージ
しかし今回用意されたM先生渾身のオリエンタルベースには
お香のイメージも入ったそこはかとない「和」を感じる
このオリエンタルベース7割~8割に厳選された天然香料を自分の好みにブレンドして
世界にひとつのオリジナル天然香水10ミリリットルをつくる
わずか2割から3割で一人ひとりまったく別物の特別な香りが生まれる
そこがこの講座の妙味だ
一人ひとりつくりたい香水のオリエンタルイメージを発表することから始める
「真っ暗な中にオレンジと黄色の光が・・・」「夜の森の静けさの中で・・・」
「朝の林の木漏れ日を浴びて・・・」とか「アラビアンナイトのイメージで・・・」等々
皆さんイメージ豊かでちょっと驚く
私は「フロリエンタル」が好きなので・・・しか言葉にならない
このところ感覚や考え等を含めて「言葉」にしていくことにますます抵抗が生まれている
芳醇な香りが漂う中で水を飲み飲み緊張しながらスポイトで
とっても貴重な天然香料を量り取りビーカーに入れ
時にムエットで香りを確かめながら調香していく
ちょっとわけがわからなくなるきらいはあるけれど
天然香料の香り酔い状態は不思議な感覚でここでしか味わえない心地よさだ
私はオリエンタルベースにローズabs、ゼラニウム、イランイラン、オリス、サンダルウッド、
トップノートにレモンを加え、ジャスミンとグローブをアクセントに効かせて・・・
今回は4種類ぐらい入れた早い段階で「この香りがいい!」となってしまったので
それを保つために「絶対入れてね!」と言われたベンゾインとベルーバルサムをはずして
何時になく結構悩みながら仕上げた・・・
「最後はきっちり仕上げてきたね!」と言われたけれど今回もあまり個性的にはならなかった
芳醇な中にもさわやかさもありまた深さもある「フロリエンタル」な香りに仕上がり
自分的にはとっても満足!!
自分でつくった「世界にひとつの天然香水」は
子供のころの「わたしのたからもの」感覚を思い起こさせる
使わないと余計もったいないんだけれど
ときに「宝箱」から出して香りを味わうだけで
不思議な豊さや安らぎやちょっとした秘密っぽさを感じることができる
次は香りが似合う「お出かけ先」を見つけなければ・・・・
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