☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

借り暮らしのアリエッティ

2010-08-04 00:30:05 | 夢話

数ヶ月前、次回のスタジオジブリ作品は
借り暮らしのアリエッティ」だと紹介されたのを見て
昔大好きだった児童文学作品が
「宮崎アニメになるんだ!」と思ってとっても楽しみにしていた。

子供の頃、メアリー・ノートンの「床下の小人たち」を読んで
その面白さにワクワクしたものだ。
人知れず人の家の床下に住み
その家からいろいろなものを「借り」てきて
(盗んできているのと変わらないと思うのだが
「借りてきている」という言い方が面白い)
けっこう素敵な生活を送っている。
お金持ちの家に借り暮らししている小人たちは
必然的に優雅な暮らしぶりなのだ。
 
物がなくなっていくら探しても
見つからないことってよくあるが
ひょっとしたら彼らが持っていって
使っているんじゃないかと
楽しい想像をふくらませたものだ。

ノートンの作品では
床下に住めなくなったアリエッティたちは
野原に暮らすことを余儀なくされる。
「野に出た小人たち」「川を下る小人たち」と続く
シリーズものになっている。
(岩波書店の翻訳名・原題は「借り暮らし・・・」)

詳しい内容はあらかた忘れてしまったけれど
子供時代を代表する作品であったことは確かで
その想いは今も胸深く刻まれている。
 
このジブリ作品では設定は日本の古いお屋敷になっていて
病気の少年が主人公。
そのお屋敷のモデルが青森県にあり観光客が押し寄せているとか。
 
この作品ではもちろん「床下の・・・」がベースになっているが
上記3作のエキスが取り入れられている感じだ。

登場人物も少なく筋立てもいたって簡単なのだが
宮崎アニメならではの背景画の素晴らしさ
アリエッティたちの暮らしぶりや
「借り」の仕方の描き方等の克明さに惹きつけられる。
やはり原作の持つ設定等の力が物を言って
十分魅力的な仕上がっている。
 
声優の人選も成功しているようだ。
初監督作品としてはなかなかだ。
(「ゲト戦記」には本当にがっかりしたが、、、)

もう一度原作を読んでみたくなった。
このアニメを見た多くの子供たちにも(大人の方も)
是非読んでほしいものだ。
そして空想の世界で遊んでほしい。
 
児童文学の中でも小人の出てくる作品は大好きで
たくさん読んでいる。
和製のものではさとうさとるの「ころぼっくるシリーズ」は
全巻読んだと思う。
本当に面白かった。
 
海外の児童文学で育った私が
いぬいとみこの「木かげの森の小人たち」を初めて読んだ時
日本にもこんな面白い作品が生まれてきているんだと
嬉しくなったのを覚えている。
 
映画を見た前日
知り合いからいつも定期的に届いている資料の中に
「小学校2年の時、みんなが寝静まった夜中に
ガヤガヤ騒ぐ声がして目を開けると布団の上に
小指ほどのいろんな格好の小人が3,40人乗っていた。
目が合ったら一斉にあっという間にいなくなった。
横で寝ている妹を起こして話したけれど
全く取り合ってはくれなかった。
でもそれが原体験となって
今有機農法に取組む原動力になっている・・・」
と言う手記が載っていた。
その経過が今一つ分からないけど
「見ないけど大切なものの存在に気づく」
と言うようなことだった。

そして最近知ったのだが
若者たちの間で「小さいおじさん」が話題らしい。
何と若者5人に1人は見ていると言う話もある。
30センチから40センチ、緑のジャージ姿、はげ頭、
これも目が合うとすぐ消えるらしい。
アイルランドのレプラコーンと言う妖精とも共通点が多いと言う。
どう言う事?非常に興味深い話ではある。
ちなみにアリエッティたちは20センチぐらいだ。

「小人」って何かとても惹かれるものがある。
とっても魅力的な世界だ。
他にも「小人」を実際に見たと言う話は聞かないこともない。
逢えるものなら逢ってみたいものだ・・・
それがたとえおじさんでも・・・

                
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