☆フェアリーベルの暖輪室☆・・・♪京都風日和♪

時空のキラメキのなかで、感性を研ぎ澄ませ、
吹く風のままに・・・ちょっと不思議な話も・・・ 

祈り・浄化の波を・・・東大寺お水取り

2020-03-14 16:34:10 | 徒然・・・お水取り

今年もこの時が来た
1269回目の東大寺修二会
私たちは22年目
お松明の浄化の炎との燃える香りに包まれるとき・・・

今年は特例として管長のS師も和上として参籠されているので
久方ぶりに参籠お見舞いにも出かけた

時節柄ご無理なら御託だけで…と思っていた…
やはり参篭所への立ち入りは禁止で
名前を伝えて了承された人のみ篭りの僧に出てきてもらい
門前で少しお話しされている感じだ
私たちは「門内」に入れてもらい少しお話もできた
「いつものように上がってもらうこともお茶も差し上げられませんけど」
「お顔を拝見できただけで…」
S師はとてもお元気そうで年末に参篭に備えて再手術されたという
膝の加減もよさそうだった
女子は参篭所へは上がれないのでいつもは外には焚火があり
そこで童子さんよりお茶等を頂く
外の設えとして竹筒に綺麗に花や南天等が飾ってあったり
するのだが今年は何もなし…
しかし「行」が順調に進んでいるのが何よりだ

今回「お松明」には年間200日も滝行をされているという
ピアニストのご夫妻とご一緒した
二人でリラクゼーションミュージックのユニットも展開されている
人出はいつもの4分の1程度
久しぶりにかなり内側に入ることができた

澄み渡った青い空が綺麗だ
金星が輝き始める
スーパームーンに向かう月が力強い月光を放つ
童子が階段を上って降りてお松明が始まる
          
日が沈んだ空にお松明の炎が火の粉をまき散らし
香りを放ちながら燃え上がる
大気は張り詰め辺りに独特の高揚感が広がっていく
内陣では差懸の音が響き渡る
階段を上りゆく僧の姿がお松明の灯かりに浮かぶ…
練行衆の役職名が次々に呼びだされる
お松明は練行衆の上りゆく灯かりとして10本
僧を導いた後舞台の端で勢い良くかざし思い切り回す
二月堂の舞台を担いでよく走りまた回す
火の粉が舞い上がり松明が燃え落ちるほどに勢いよく
担ぎ手の童子さんの見せ場
今日のお松明は40キロ、朝に担ぎ手が組み立てるという
今夜はことに勢いが良かった

人の静まりを待ってゆっくり二月堂へ
澄み切った気が満ちる舞台からの眺めをしばし味わう
男子組は許可書を見せて堂内へ
女子組は局へ
声明の響きが心地よくことにソロの方の声が美しい
波打つように引いては返す…
差懸の響き ほら貝の音 鐘の音…
時間が不思議なほど瞬く間に過ぎていく これは毎年のこと
五体投地の音が響き渡る
今年は特に美しい
「これは見なくては」と慌てて局を出て舞台正面へ
何の躊躇もなくすごい勢いで飛び上がり
板に五体を打ち付ける
ことに美しく清い若き練行衆(と思う)の姿を目にすることができた
最後の1回だったけれど…

一方で修験の道を行くピアニストの方もいたく感動され
内によみがえる深い感覚も覚えられたという

「20年以上毎年出かけてくる気持ちわかるでしょう…」
今回お二人をお連れした甲斐があったし
共に感じる何かが伝わった気がした

ことに世界を揺るがす世情の中
浄化の波が一人一人の内を打ち寄せ洗い清め
そして世界中に広がっていきますように
唯々祈る…
      
          


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