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新型コロナで旅行ができない。これは旅行好きには中々堪える。この半年、半径五十キロから外へ出ていない。お盆にも年中行事にしていた故郷の墓参りができなかった。患者さんにも、同じような不満を口にされる方は多い。勿論、思い切れば国内旅行は可能なのだが、家内も乗り気にならないし自分も踏ん切りがつかない。出かけてもあまり楽しくなさそうに感じる。
それでテレビの旅行番組や地図を見たりしている。MLBにちなんだ都市を調べ位置を確かめ、インターネットのウイキペディアを使い情報を集めている。人口気候歴史産業など細かいことまでわかる。各地に多様な人種が住んでおりその構成が書いてあり、なんとなく雰囲気がわかる。人種差別は負の側面だが、人種の多様性は歴史の浅いアメリカに深みと広がりを与え大きな魅力になっている。アジア系も結構頑張っており、チャイニーズは苦難の差別扱いの後、今は確固たる地位を築いている。韓国系も生活力があり、頑張っている様子だ。ちなみにアメリカのどんな小さな地方都市にもチャイニーズレストランがある。全くの好みだが、アラバマ、コロラド、ウィスコンシンなどに一度行ってみたい。
四十年の昔、アメリカを車で何日も家族で旅行したことがあるが、恐い目にあったことはなく行き当たりばったりで通り沿いのインに泊まり、楽しい思い出となっている。もう一度四五日でもよいからK夫妻あたりと車で行き当たりばったりの旅をしてみたいが、新型コロナとトランプの分断政策でしばらくは無理になった。もうすぐ後期高齢者になるので、もう一度は果たせぬ夢になってしまいそうだ。
無人島に行く時たった一冊しか本が持ってゆけないとしたらは、難問でなかなか決めかねる。五冊にしてくれれば、すんなりと地図帳を入れられる。欲張りだから一冊で世界地図と日本地図が入っている分厚いのにしたい。
チベットにも悪い 岩手にも悪い しかしこうした言い方が六十年前は平気で教科書に載っていた。日本のチベット岩手。東北地方というと青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島の六県で、なぜか自らも東北とまとまった意識を持っておられるようだ。どういうわけかその中で岩手が好きなのだ。秋田ほど美人は居ない、山形ほど果物は豊富ではない、青森ほど北の外れではない、宮城のように仙台もない、福島ほど関東に近くない・・、それでもなぜか東北に住むなら岩手にしたい。
東北には実を言うとそれほど良い印象はない。一絡げにすると怒られるだろうが、東北の人は重い面白くない怒りっぽい。そうして誤魔化さない粘り強いへこたれない。これは私の感じに過ぎないので、山のような反論があるだろう。しかしどういうわけか、何十年経っても未だ修正するに至っていない。なるほどそういう感じはあるいや違うと読んでもらうよりない。
東北に対応するのは地域は九州だと思っている。対照的とは違うが、共に個性が際立ち釣り合いがとれ比較しやすい。歴史的な知識は乏しいのに土地柄というものに非常に興味があるので、時々地図を眺め、地方を旅する吉村昭、川本三郎、梯久美子・・の本をそうかふむふむと読んでいる。
なぜ岩手、上手く説明できない。叶わぬ夢としてもいつか山田線に乗ってみたい。
雨のせいか少し寒さが和らいだ。特別旅行好きとは思っていないが、海外と国内を年に一度旅行する。長くは休めないので今までは国外は四泊五日、国内は二泊三日が多い。どうしても連休利用なので諸経費は割高で込み合うことが多いが、現役で働いていたのでやむを得なかった。来年から院長を交代するので多少旅行に行きやすくなるとは思うが、南米やアフリカまではまだまだ難しそうだ。そんなことを言っていると行く体力がなくなりそうだが、無理して行きたいと思わなくなった。それだけ心も年を取り始めているようだ。昔、研修に来たA君は七泊八日の夏休みにバッグ一つでイグアスの滝まで行ってきましたと写真を送ってくれた、若い力だ。
比較的近い東南アジア、ロシアには行ってみたいが、なんだか世界全体が不穏で安全かなあと思ってしまう。それに英語しかできないからツアーの方が良いかなとも思うのだが、二度のツアー旅行経験ではもう一つしっくりこなかった。旅行は我儘行き当たりばったりが面白いのだ。国内もまだ行っていないところが多く、ブラタモリを参考にしようと思っている。勿論、タモリのように優遇優先でポイントを押さえることはできないので、町の風情や歴史を手掛かりにしている。来夏は愛媛高知山形秋田などを考えているが、どんなもんだろう。
旅行というのは不思議なもので思い出すと日常の十倍以上記憶に残こる。思い出の人生に与える潤いは若い人にはわかりにくいだろうが、年寄りには心の栄養でBSやネット販売のサプリメントの何倍もボケ防止になる気がしている。一粒で二度おいしい以上に、旅行は計画から思い出まで三度は美味しいのではと思う。