日本の医療制度はかなりほころびが出て来たが、誰もが医療保険に加入出来る点ではなかなか優れものであった。いくつかの問題点があるが、裏返しの問題にちょっと触れてみたい。それは誰が診ても同じという均一料金体系のことだ。実はなどと云わなくても、医師の能力に個人差があるのは明白で、均一料金なのは個人能力の測定が困難なのと均一料金を望む医師の存在で差別化が実施されていないだけだ。
外科医の能力は手術で比較的短期に結果が出るのでまあわかりやすい。内科医にも勿論能力の差はあるのだが、これは意外にわかりにくい。というのは自然治癒する病気が大部分であるのと、慢性疾患では治療の差が分かるのが数年後でしかも統計処理が必要といった難しさがあるからなのだ。
私は少ない(必要最小限)費用で十分な診療を行っていると自負しているが、これにはなんの見返りもない。勿論、多くの患者さんが受診して下さり、経済的に十分報われているので、ことさらなにかを望むというわけではないが、保険者には理解して欲しいと思う。
細かいことはともかく、明らかに経験知識技量に優れた医師の診察料が駆け出しと同じというのは何とも理解できない。
知っている人は知っているのだが、外科手術には本当に名人が居るのだ。もし、手術料を市場に出せば、駆け出しの何十倍にもなるだろう。
均一料金の背景には評価と手続きが難しいことと優れた医師が利潤を第一としていないことがある。簡単な解決法はないが、こうした事実と便宜優先という社会の仕組みを理解しておいて欲しいものだ。情報公開と電子システムでこの便宜優先の壁を打ち破ることは可能だと思う。差別化を望まない医師は一般人が冷静公平に声を上げればそれに従わざるをえまい。
既に端緒が開かれていると理解しているが、道は遠いのだろうか。
外科医の能力は手術で比較的短期に結果が出るのでまあわかりやすい。内科医にも勿論能力の差はあるのだが、これは意外にわかりにくい。というのは自然治癒する病気が大部分であるのと、慢性疾患では治療の差が分かるのが数年後でしかも統計処理が必要といった難しさがあるからなのだ。
私は少ない(必要最小限)費用で十分な診療を行っていると自負しているが、これにはなんの見返りもない。勿論、多くの患者さんが受診して下さり、経済的に十分報われているので、ことさらなにかを望むというわけではないが、保険者には理解して欲しいと思う。
細かいことはともかく、明らかに経験知識技量に優れた医師の診察料が駆け出しと同じというのは何とも理解できない。
知っている人は知っているのだが、外科手術には本当に名人が居るのだ。もし、手術料を市場に出せば、駆け出しの何十倍にもなるだろう。
均一料金の背景には評価と手続きが難しいことと優れた医師が利潤を第一としていないことがある。簡単な解決法はないが、こうした事実と便宜優先という社会の仕組みを理解しておいて欲しいものだ。情報公開と電子システムでこの便宜優先の壁を打ち破ることは可能だと思う。差別化を望まない医師は一般人が冷静公平に声を上げればそれに従わざるをえまい。
既に端緒が開かれていると理解しているが、道は遠いのだろうか。