駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

日焼けの季節

2017年08月02日 | 自然

       

 今年の梅雨明けは遅いですねえなどと薬卸し問屋のF君がとぼけたことを言うほど、すっきりした晴天が少ない。今朝は湿ってはいるが涼しい風が吹いて 蝉の声も小さかった。

 それでも夏になると日焼けした患者さんが増える。日本人と聞きたいほど真っ黒の人も居る。そうした日焼けはまず間違いなく戸外の仕事の男性だ。日焼けはしていても、真っ黒という女性はまずいない。日焼けしないように注意するし、戸外の仕事の人が少ないためと思われる。例外的に女子高生には部活で日焼けして黒い子もいる。尤もそういう子が受診することは少ない。大体、彼女達はどこが病気なのと言いたいほど溌剌としているものだ。部活の教師や親が心配して、頭が痛いらしい咳が出るなどと連れてくる。日射病のごく初期だったり風邪だったりするのだが、基本的に休ませれば回復する病態が殆どだ。

 黒い腕も二の腕の上部はくっきりと白い子が居る。その美しいコントラストが眩しい。何だか掘り出し物の骨董品に出くわしたようで、不届き医者は秘かに感激する。こういうことを役得と言えばすぐに非難される世の中だが、医者は役得の何倍もの役損があるので、大目に見て欲しい。女性に美があるというのに異論はないが、私のような目利き?に言わせれば、現実は厳しい。勿論、鬼も十八ということがあるから、何かしら色っぽくなる時期がどんな女性にもあるようだが、美人というのは数少ない。確かに美人は居るのだけれども滅多にはお目に掛かれない。

 付け足しとして書いておけば、色白で黒く日焼けするのは健康な証拠なのだ。嫁としてはお勧め品だ。

コメント
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