どうも梅雨が明けたにしては青空が少ない。気温ばかりが高く高湿度で、不快指数も上がっている。
ところで、吉本の話はもういい、ホリエモンあたりに藁本でも立ち上げてもらい一強を止めることだ。
朝出てくるとファックスが何枚か届いている。融資勧誘、雇用情報、紹介状の返事、ケアマネ訪問看護師からの連絡などだ。一瞥ゴミ箱投げ入れのものはさして苦にならないのだが、ケアマネや訪問看護師の連絡には返事を書かねばならない。実際の返事は大体三行くらいなので三十秒で書けるのだが、手間の正味は三十秒ではない。読んで少し考え、場合によりカルテを参照しなければならない。スムースに行けば二分手間取ると五分くらいかかる。今朝は三通来ていた。カルテ参照が一通あったが七、八分で済ますことができた。
大した手間ではないと思われるだろうか。確かに正味の手間と時間は大した負担ではないように見える。しかし、こうした事務的な仕事に向いている人にはそうかもしれないが、私のような事務に不向きな人間には大袈裟だが取り掛かるのに重い腰を上げる一仕事があるのだ。始めてしまえば何のことはないのだが、書類を眺めながらコーヒーを飲む時間が必要なのだ。
一体人は正味どれくらい働いているものだろう。職種によって違い、それこそベルトコンベアーに対している人などは勤務時間のほとんどが正味の勤労時間になるのかもしれない。医院は患者さんの来かたに波があるので、事務も看護師も話に花を咲かせる時間帯もある。勿論、患者さんが居なくてもやる仕事はあるのだが、まあちょっと休憩はそんなもんだろう。私も患者さんが居ない時はインターネットを覗いたりしている。冬季などはそれこそ三時間全く隙間なく診療する日も多い。正味で言えば二倍は働いていることになるのだが、疲れが二倍かというとそうでもなく二三割増の感じで、集中して波に乗れば正味の勤労時間が増えてもさほど堪えない。それはたぶん診察が好きだからだろうと思う。不思議なものだ。
よく高級食品の正味が少ないと言われる人がおられる。それと労働とは別かもしれないが、正味の評価は微妙なものだ。