駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

行き場のないお金の行方

2020年12月05日 | 政治経済
           

 今朝は冷たい小雨が降っている。いつもの師走と違い師も閉じこもり賑わいのかけらもない街角を曲がる。
 行き場のない怒りという表現がある。何となくわかるがどういった場合の表現なのだろうか。犯罪の被害者であれば怒りは犯人に対して湧き起こるだろうし、自分の失敗による傷害損失であれば怒りというよりは自責の念が起きると思う。不運ということであれば天を恨むことになるのだろう。しかしそれは怒りとは違うような気もする。もし行き場のない怒りが生じたらそれはどこへ行くのだろう。
 しかしこれがお金となると、行き場のないお金は箪笥に眠っても資金という額になり欲が絡むと株になだれ込み、株を吊り上げるのではないかと経済素人ながら推測する。現在の実体経済に合わない株価の値上がりは行き場のない資金が流れ込んでいるためという門外漢の見立ては当たらずとも遠からずだろう。
 しかし頭を冷やせばこれは恐ろしいことで、実態がはっきりせず蜃気楼のようなものなので、何かの拍子に雪崩が起きて暴落する恐れがある。株で大儲けというのは大損と背中合わせだろう。
 大儲け大損するほど株を持っていないが、小人閑居にして株価が気になる。
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