駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

四人の小忘年会

2020年12月21日 | 身辺記
          

 今年は全体の忘年会がないので、私の代の時に雇用した親しい三名と四人の静かな忘年会をした。二十八席の大きなイタリアンレストランなのだが、客は我々四人だけでフロア一人シェフ一人で待っていてくれた。ドアの横には持ち帰り用のメニューが貼ってあり、苦しい経営状態が見て取れた。一人五千円ほどのさして高価でもないコースだったのだが、前菜からいろいろ工夫してあり、エスカルゴ初めてというYさんも美味しいと食べていた、
 一年で随分仕事のスタイルが変わり、対応で大忙しだったようだがようやく落ち着いてきたという。違いを批判的にとらえず受け入れているようで、プロ意識を感じた。職場をきちんと動かさなくてはという仕事を優先させる意識が身についているのは素晴らしい。
 忘年会にはいろいろなスタイルや意義があるだろうが、何よりも普段話せないことを忌憚なく話せる意味が大きいと思う。三年目八年目に二十五年のベテランと私が昔話をさせてもらった。往診患者の数質とか患者気質とか時代の変化というものが争えなく存在する。歴史の上に今があるわけだ。
 三人にこれからもずっと元気で働いてくださいと言われ嬉しかった。
コメント (4)
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