駅前糸脈

町医者をしながら世の中最前線の動きを感知、駅前から所見を発信。

社会に生きる

2024年11月09日 | 小考
        


 何一つ自分一人ではできない。絶海の孤島でも亜熱帯なら生き延びられるかも知れないが、全く道具がなければ難しそうだ。それに今の年齢では一ヶ月持たないだろう。
 自分には専門的な知識や技術があるけれども、社会がなければそれを生かして生業とすることができない。
 今やそれなしに生活が難しい携帯電話は科学技術の塊りだが、誰もそれを一人で作ることはできない。現代社会は分業の集積の結果生まれたものなのだ。後進国はあるが自動車のない国携帯電話のない国はなさそうだ。2000年に生まれればこの環境で生きてゆくしかない。
 科学技術は進んだが人間を動かす感情心情は二千年前とほとんど変わらない。そうした社会をやりくりするのが政治と政治家なのだが、科学技術のような進歩はない。退歩しているかもしれない。
コメント
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