
室内ゲームが好きで下手の横好きで色々やった。数年前からコントラクトブリッジを年に七八回やる。遅く始めしかも時々なので、いつまでも上手くならない。初心者と熟達者が半々で、男女も半々なのでおしゃべりも楽しい。
紳士淑女の集まりのはずだが、T氏の言動には初心者は余り楽しくない思いをさせられる。プレイの最中に、初心者にあれこれ厳しい批評をするのだ。「駄目じゃないですか。それは・・・・」。まあ女性軍も柔な人達ではないから「あーら、そう」。とかわし、謙虚なI氏は「すいません」。と謝る。私は「なるほど」。と言いながら内心むっとしているのだ。時々、他の熟練者からやんわり助け船が出るのだが、まあ遊びだからと表だった波風は立たない。
淑女の本場かどうかカナダ東海岸から日本にお嫁に来たTさんは、子供の頃からのプレーヤーで地区の大会で優勝したこともある名人なのだが、プレーが終わってから「あの時はこうした方がよかったのよ」ときちんと説明してくれる。そうしてくれるとドジをしたほうもああそうかなるほどと、頭に入って行く。尤も、残念ながら、次の集まりまでに忘れることも多いのだが。
紳士淑女は一夜にしてはできない。しかしまあ紳士淑女まではいかなくても良き隣人でありたいと思う。