韓国人による、中央アルプス遭難事故は、4人もの死亡が確認されて、捜査を打ち切ったようだ。新聞程度の知識しかないが、ガイドを付けなかったこと、装備が万全でなかったこと、天候を甘く見たことが原因と言われている。
ソウル近郊の山には数度行ったことがあるが、登山口の喧騒はすごいとしか言い様がない。弁当屋。小物を売っている店。いずれも屋台だ。有名な山の登山口では「The North Face」の隣に堂々と「The Red Face」専門店が店を構えていたりする。
高い山はなく、800m前後の山がソウルの周りを囲んでいる。男性は黒の上下、女性はピンクや赤の派手な格好をしている。最近は男性もカラフルな色を着ているようだ。
1~3時間程度で登ることが出来る山が多いせいか、すごいスピードで「ゼイゼイ」荒い息をしながら登ってゆく。日本人感覚の、ゆっくり、のんびりはほとんどいない。
ガイドを付けなかったことは、経費節減のためと言われているが、そもそもそんな習慣があったのか。あちらの山で、ガイドツアーをしている集団を見たことがない。
装備の点では1~2時間で下山できる山に慣れていれば、大した装備を持つわけがない。せいぜい合羽程度だろうが、韓国ブランドの安モンの可能性がある。もちろん、韓国ブランドでも立派なものもあるが、値段は日本製とあまり変わらない。ツェルトやレスキューシートなんかは持っていなかったんだろうと思う。
天候の読みは、地域や国が違うのだから、安全側に考えるべきだったのだろう。山小屋の主人に止められたらしいが、なぜ強行したのか。日本語を分かる人がいたのか。
以前、捜索費用を踏み倒して帰国してしまった、韓国人遭難者がいたが、今回はそのような事のないように、願いたい。韓国の一部マスコミで、日本の受け入れ体制を避難しているような記事があると、ネット上で伝えられている。韓国内での遭難は、国内でどのように伝えられているのか興味がある。日本では明らかに鎖や梯子が設置されているような、危険な場所でも、対策が全くない一般登山道がいくらでもある国なのだ。
遭難は誰の身にも起こりうる。明日は我が身だ。
「登山は自己責任」は万国共通だろう。さもなければ、最初から山に入らないことだ。