テント泊でのんびり八甲田を楽しもうと、19日、雨予報で昼近くに家を出る。
青森市に着いても雨は止まず、映画「エベレスト 神々の山嶺」見て雨の上がるのを待つことにする。
映画は、原作を見ていたので、あまり期待していなかったが、それなりにうまくできていたような気がする。
夕方、高田大岳と黒森の鞍部に到着。
雨がやまないので、ここで車中泊とする。
20日、荷造り終え高田大岳に向け出発。
いつもより、少し北側にルートをとる。
ブナにアオモリトドマツが混ざりだしたかな・・・・、ここにテントを張る。
ここでGPSを起動し、位置(緯度経度)をメモする。
サブザックに菓子パンとお湯、粉末ココアを入れて高田に向かう。
軽い、羽が生えたように軽い。
本来のルートに出たとたん、声をかけられた。
男性単独。
付かず離れずで一緒に登る。
無立木帯に入っても登り続ける。
やせたダケカンバが2本見えてきた。
上のダケカンバを目指し、少し右に振ると、彼は左に振りかつて全層雪崩を起こした沢筋をトラバースし山頂に向かった。
何もない急斜面で、滑降モードに切り替え、ガリガリの上にうっすらと新雪を被った斜面を下る。
あっという間に幕営地点付近まで下りたが、ここからテントを探すのが大変だ。
しばらくあちこち探すも見つからず、残念だがGPSを起動して位置を特定。
2~300m真南にいる。
コンパスだよりに、歩きだしてすぐにテントが見てて来た。
やはりGPSの力は侮れない。
日が差していたので、テント内はポッカポカだ。
読みかけの本を出して、ウトウト。
(今日の高田大岳の機嫌は)
(急斜面をひたすら登る)
21日、早くに目覚め、黒森へ向け撤収。
竹ペグを踏みつけた雪が凍っていたので、スコップで2~3回ガツンガツンとやったら、腰全体に痛みが走った。
イヤーな予感。
痛いだけで、動けないわけではない。
重い荷物を背負っても何ともない。
車に戻るまで、痛いだけで動きに影響はない。
車についてサブザックに詰め替えようと中腰になったとたんに、痛みがひどくなった。
素直に、帰ることにした。
(黒森からの日の出)