「インドネシアに生息する野生のジャコウネコはアラビカ種の完熟したコーヒーチェリーだけを食べます。
そのジャコウネコの排泄物から消化されずに残ったコーヒー豆を取り出し、洗浄・精製したものがコピ・ルアックです。
『コピ』とはインドネシア語でコーヒー、『ルアック』がジャコウネコという意味です。
ジャコウネコの分泌物は香水にも使われることで有名ですが、彼らの体内酵素がコーヒーに作用しコーヒーチェリーとあいまって独特の香りと味を生み出します。」
以上が、通販サイトの謳い文句だ。
世界一高価なコーヒーとして有名らしいが、初めて聞いた。象の糞から作るコーヒー(ブラックアイボリー)は聞いたことがある。この、高価らしいコーヒーをおみやげで貰った。が。まだ飲んでいない。もともとコーヒーの味がよくわからない(コーヒーだけではないのだが)ので、するどくコーヒー通の人と一緒に飲みたいと思っているのだが、周りにそんな人はいない。
(ジャコウネココーヒー)
ネットで調べると、「KOPI LUWAK」とある。上の写真は「coffee Loowak」とあり、「U」が「OO」に変わっている。ちなみに、生産地であろう「kampoong」も「kampung」と同じ変化をしている。高価なので紛い物も出回っているらしい。
中国に行った時、コーヒーが飲みたくなって、キチッと正しく「コーヒー」と注文したら怪訝な顔をされた。「カピ」とか「カペ」とか適当に誤魔化したら、なんとか通じた。ルアクの味よりそんなことが気になってしょうがない。だってその時出てきたコーヒーは、頼みもしないのに、砂糖とミルクがたっぷり入ったインスタントだったのだ。
やはり下北の8月は忙しい。
7月末に、県外ナンバーの車が増えてきたなと思ったら、恐山大祭だ。8月に入ると直ぐに大湊ネブタ。田名部の子供ねぶたと続く。盆が過ぎると、田名部祭となる。
人混みが嫌いなので、祭中は殆ど街に出ることはない。大湊ネブタは鳥海山へ、盆前の11日は人切山へ、そして田名部祭は縫道石山へと世間のどんちゃん騒ぎとは関係なく、マイペースな8月を過ごそうとしたのだが、18・19日の2日間、祭に出てしまった。久しぶりに見る田名部祭は、それなりに厳かで素晴らしい。気付けば人の出も昔ほどではないような気がする。今日は祭り最終日。雨祭の異名通りの雨だ。祭が終われば、下北は秋に向かって一直線だ。
二ッ森から車に戻り、尾根に続く荒れた道に、入る。
ここ数年、誰も入っていないようなヤブだが、草薮でたいしたことはない。いい加減歩いてから、コンパスを取り出し、方向を確認するも全く違う。一瞬何が起こったかピンと来ない。ヤブの中で現在位置を特定するのは難しい。地図の点線道路の向きと現地の向きがなったく違う。3回確認するも結果は同じだ。
地図上で、コンパスと同じ向きの尾根を探すと直ぐに分かった。車を止めた位置が150mも東側だったことになる。とにかく車に戻り、周辺を見渡すと送電線が走っている。その位置関係から、現在位置が確認できた。車を止めた時に、なんの根拠もなく「千草橋分岐」と思い込んだのが悔やまれる。
気を取り直して、歩き出すと程なく「分岐」が現れた。ここは慎重にコンパスを回してヤブ道へ入る。ここもヤブの中で、位置を特定しにくい。北に伸びる尾根が特徴的なので、その尾根を見逃さないよう、気をつけて歩く。尾根発見。尾根の方向も合っている。ここから200mほど歩き左の高い方へと向かうことになる。
山頂と思しきところはなんだかピンと来ない。南へはっきり下りになるまで移動し、同じように西へも移動する。これで山頂は踏んでいるだろうと確信して、帰路に着こうとしたら、今きた道の反対側のほうが高そうだ。そちらにもよって、写真を撮る。
低山の位置確認の難しさを改めて自覚した。
とは言っても、GPSは緊急時以外使用しないことにしている。使ってしまえば、わざわざヤブに入る意味がなくなると思っている。ログを取るためだけに持ち歩いているが、持っているだけで安心感はある。
下北92山の最南端が吹越烏帽子で、野辺地まで何もないのはいかにも寂しい。やはり下北半島の付け根付近にも山がほしいところだ。
地図を見ながらアレヤコレヤで二ッ森~千草橋山~三ツ森へ行くことにした。
車で行けるところまでと思い、ダートコースを走るが、標高が上がってもどんどん続く。
きりがないので、適当なところに車を止め、周りを見て千草橋山分岐だと判断。ここから二ツ森へ歩き出す。
十分車が走ることができる道をテクテクと歩く。地図の感覚から行くと、意外と早く屈曲部が現れる。
そろそろこのへんからヤブに入るかと思ったところに、分岐が現れた。地図には山頂に石碑があるが道がない。石碑があるのに道がないはずがない。多分この分岐を右だろうと進むと、ドンピシャで石碑が現れた。
軽く三角点を探すも見当たらず、かと言って真剣に探す気もなく、取り敢えずは写真を撮る。
あとでログを見て三角点まで到達していないとなんなので、見当を付けて歩きまわる。
帰りは山容写真をとるため、一つ南の尾根を下り、写真を撮る。
展望はさほどないが、山頂は広く、道はしっかりしているので、麓からハイキングにはちょうどいい山だ。