京都・宇治の陶芸教室 朝日焼作陶館 スタッフブログ

登り窯の横にかまえた朝日焼作陶館 「深く楽しい陶芸の魅力」に触れることができる窯元ならではの陶芸教室です

雪舟展

2024-05-07 15:38:15 | お出かけ

こんにちは。
今日は、京都国立博物館の「雪舟展」へ
行って来たと言うお話です。
いやぁ、疲れた!(初っ端からオイ

夕方、人が少なくなってから…と
思っていたのですが、息子が部活で
朝早く出るのに付き合って起きたついでに、
それなら朝イチで見に行っておこうと
チケットをコンビニで発券して
(博物館で並ぶ恐れがあったため)、
京阪電鉄七条駅下車で行ってまいりました。

京都国立博物館は、成人式で
「新成人たちが弓道の矢をいる」ので
お馴染み三十三間堂前にあります。
(さんじゅうさんげんどう)
ザ・観光地です。

(距離感分からんて)笑)

旧館。だいすき。

昔の建物って,西洋の建物を模していますが、
ザ・西洋だけじゃない、日本人が持つ
「間合い」と言うのですか?
余白が美しいデザインで作られているのでスキ♡
西洋の人々って、隙間を埋めないと気が済まない
「これでもか!」の飾り方を良しとするので、
美術館や宮殿などに行くと、
見疲れしてしまうんですよね〜。
これでもか!これならどうだ!
すげぇだろぉ〜?って言い過ぎなんすよね。

おっと「飾りすぎディス」はここまでにして(笑
雪舟です。

まず入ったらこれ。(絵はWiki先生より)

ズギャーン♡です。
寺?楼閣?に向かって歩く人影。
高くそびえるような様子を窺わす
ギャンギャンと伸びる縦線。これらが
墨の線と塗りの濃淡だけで描かれているのです
余白!余白〜!(語彙力ゼロ)笑
まぁ、イヤホンの解説を聞いていたら,
もっと詳しくこの絵が描かれた背景や意味が
わかると思うのですが、何せ貧乏性なので
モチロン今回も借りません(笑)

雪舟が中国に留学(?)した時に描いた絵は
「中国で習っています」と言う、
雰囲気の山々の描き方でしたが、
一番脂の乗っていたときの絵は
山の絵や細部が雪舟流となり(個人の感想です笑)
鋭いけれども、どこか愛嬌があり、
余白がありそうで、みっちりと詰まっていそうな
気が付くとソコに立っていそうな・・
フンスフンスと鼻息が荒くなって
見入ってしまいました。

(Wiki先生より)

この絵、ものすごく長い巻物(の一部分)
なのですが、(毛利美術館蔵)
もうそこに自分が降り立てそうな、
そんな気にさせます。
のちに世に「狩野派」の人々が、模写
(雪舟が ”とんでも神” 扱いになっているので
皆がこぞってお手本にして絵を描いています)
をしたものが現存していて、
今回、それらも展示されていたのですが、
それらを見てしまうと、比べるために
「本物をもう一度見に行きテェ!」と
思わす画でした。さすが神です。
ま、どうしても「お手本」を横に見ながら描くと
筆の伸びや勢いがなくなりますよね。
(狩野派が模写した絵も重要文化財レベルなので
この感想はどこから目線で言うとんねんコラ!
と怒られてしまう感想です。)

いやしかし結構な人でした。
そして絵の保存にも重きを置いているので
館内暗いしガラスで阻まれるので
絵が遠い…老眼にはキツかった〜。
説明文はガラスに書かれてるから近いけど
絵に目を転じたら遠いし…
人にも気を使うし
(見てる人の前に入り込むのはねぇ…。)

幸いこの博物館では、うるさいアナウンスは
( ガラスから離れろだの、
あっちが空いてるからあっちみろだの、
順番ないから他に進めだの ) なかったので、
ゆっくりと鑑賞できました。
(長巻物の前では進めって言われたけれども)
見え辛いのと、雪舟の本物もう一回見テェ!
と思い、2周半見て回りました。

水音がドウドウと聞こえて来たり、
苔むした山々の中、庵に向かって
歩いている錯覚…には陥りませんでしたが、
(陥ってないのかい)
思い切って行ってよかったと思いました。
(目を酷使しすぎて頭痛が酷くなったので、
寄り道できず直帰は少し残念でしたが)

皆様も京都に来られた際には、
七条にある京都国立博物館へも足を運んで
見てください。(5/26まで)

6月には通常展に戻り、それはそれで
桃山時代の陶器などの展示も見応えありますし、
(新館が経ってから見に行っていないので
どんなボリュームかわからないのですが、
ものすごい量の所蔵だと言うのは確かです)
面白く回れるのでは無いでしょうか。

いつか、あの館のマスコットのトラの
ぬいぐるみが手に入ったらね〜
(でも要らねぇな)なんて思っております。

ついつい熱く感想だけを述べてしまいましたが、
雪舟展、これにて終わりですので
安心してください。

では、また明日。
Please stay healthy and stay safe.

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2024-05-05 14:35:35 | 作陶館日記

今日は急須です。
ティーポットのイメージの方が強いかな?

画像
あ、よく見たらハンドルがついていました。

本体には白化粧が刷毛で塗られ、
口元とハンドル、蓋のつまみには鉄絵具が
塗られているようです。
コレは、透明釉を掛けて、このままの雰囲気で
焼きあがたほうが良いかもしれません。
しかも、酸化焼成では、化粧が白いまま、
茶色い鉄絵は茶色いまま。
(酸化だと、やや黒くなるとは思いますが)
雰囲気は変わらないので、可愛いまま
かもしれませんが、他の手段だと
どうなるかも見たい…

焼き上がった答え?
ないんだな~(笑)
いつの間にか焼かれて、
お客様にお渡しされていたようで、
写真に収められていないんです。
ごめんなさい。
なんだったら私もも見たかった…(笑

画像
別角度から。

相当小さいポットなので、
中国茶の為のポットかもしれません。

しかし、装飾が凄い。
分厚く作ってるだろうけれど、
ポチポチと穴をあけるんですよ?
思い切りましたよね〜。
しかも、こうやって見てしまうと、
穴の開いていない、
ツルンとしただけのフォルムだと、
物足りなく感じてしまいます。
この、白化粧や鉄絵の
ガサガサとした雰囲気が、
全体によく合っているのでしょうね。
穴の中までは白化粧が入り込んでおらず、
黒く見えるのがさらにマッチングさせている。

中国茶、美味しく飲めるといいな~。
私も久々、台湾で買ってきた
中国茶のポットを引っ張り出して
飲みたくなってきました。
(自分で作ったポットじゃないんかい)笑)

というところでまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

おまけ。
友人が「ここ行ってみたいねん」
と送ってきた、モンブラン専門店の写真。

画像
おいしいいでしょうね~。
ケーキの写真ではなく、あえての鉛筆画。

しかし私には、
映画アダムスファミリーに出てきた
毛むくじゃらのキャラにしか見えず・・(笑)

画像
カズン・イット
(正式な名前は持ち合わせていないキャラです)

モンブラン食べたいな~。
このモンブランは結局、
友人と都合がなかなか合わず
娘と行ってきた!という報告と、
美味しそうな it (イット)の写真が
送られてきましたとさ…。ちくしょう・・。

さぁGWもあと少し、
やり残しはありませんか?
私?今ね〜「プロジェクト・ヘイル・メアリー」
の下巻をを見始めているから忙しいんだ〜。
(SF小説)
GWの為に読むのをとっておいたのです♪

 

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古代メキシコ展・その3(?)

2024-05-04 14:42:52 | お出かけ

こんにちは。
皆様GWを元気に過ごされていますか?
宇治も大賑わいです。
人がわんさか歩いていらっしゃいました。
いいお天気ですものね〜。(3日時点)

今日はいよいよ6日で終わる古代メキシコ展の
お話を書き切っておこうと思います。
今日は「字」です。

画像
これ、字です。
絵じゃないんですよ〜。
画像
(意味なんだっけ…?)
画像
へぇ〜(笑

顔部分が歴代の王様(同じ読みになるのかな)を
示していて、横や下にゴチャらとあるのが、
出来事や年数などを表していました。
(記憶が正しければ)
なので、四角1つで,日本語で言う漢字に似た
運用がされていたのかもしれません。
(漢字そもそもの意味を踏まえて読んで
大筋の意味を持たせる的な…)
いや、ちょっと忘れました(オイ

この辺は実際見にいってください。
できるなら館内のイヤホンで解説を聞きながら。
(あれがあると,随分と「なるほど〜」と
なると思うのです。
貧乏性なので,あのイヤホンを
借りたことはないのですが(笑),
学芸員さんに解説していただいて回った展示は,
目から鱗ものの頷きがありましたから。

さて,文字はふんわり終わりにして〜,
(終わるの早い)笑
「あ!ここ行ったよ!」のご紹介で
終わりたいと思います。

画像
チェチェン・イッツア遺跡

アメリカ旅行の際,足を伸ばして
連れていってもらった遺跡です〜。
その当時はピラミッドにガンガンに登れました。
この階段,めっちゃ足を乗せる幅が狭くて
下から見ているより,急勾配。
振り返るとほんと怖い。
足元が見えないんです。急勾配すぎて。
だから降りる方が,めっちゃ時間かかりました。

で,コイツも見ました。

画像
心臓を乗せる台〜。

こっわ…儀式がここで行われたのか〜…って。
触るの嫌でしたもん。
インカや古代メキシコの文明って,
伝わっている事柄が「生贄」「心臓を捧げる」
などが目につくので,写真に残すのも
少し躊躇われるんですよね〜。
生贄にされる側も
「選ばれて神のために役にたつ」ので,
内心は知らないですが,イヤイヤでは
なかったようです。
トランス状態になって(ならされて),
ブッスーといかれたので,わけわからんうちに
内臓出されてた〜!って言う感じなはず。

で、数文明が衰退しては起こりを繰り返し,
緩やかに衰退しかけていた時に,
ヨーロッパ人達が来て,古代メキシコ人が
「コイツら利用して盛り返してやろう」と
近づいたら,ヨーロッパ人の方が一枚上手で
小狡い立ち回りをされて,金銀財宝を
持って行かれて,なおかつ病気も持ち込まれて
奴隷で連れて行かれちゃって…と、
散々な目に遭い,ガックリと衰退してしまった。
そんな文明です。(人口も大幅に減ったようです)

そんな文明です。(人口も大幅に減ったようです)

画像
なんかの戦士。
画像
なんかの模様(雑な紹介)笑

宝石の仮面をつけた王妃の展示もありましたが,
写真に残したくなくて撮ってきておりません。
ご紹介できなくてごめんなさい。
見どころがわんさかあったので,
皆様、訪れて見てくださいね。
さぁ急げ!6日までですよ〜!

最後に新人ちゃんも行ってきて、
「鉢って全部3本足でしたよね!」って
教えてくれたのですが、
ワタクシ「?」だったので写真をもらいました。

画像
あら〜ホントだ!足が3本!

事務椅子や器などの足,
奇数だとガタガタしなくて安定するのです。
この当時の人もそれに気がついて
作ったのかしら?だとしたらすごい。

我々「そう言うもんだよ」で知っているだけで,
研究者・開発者以外は,突き詰めた原理を
知っているわけで…
え?オレ(ワタシ)は知ってるって?
だまらっしゃい!知らないんです!(笑

さぁ,夕方間近になったら
京都国立博物館に行って雪舟展をみようかな〜。
昼間は京都市内,鬼ほどの人で
溢れかえっているでしょうからね〜。
行く気にならないんですよね…

皆様,健やかなGWをお過ごしください。
また明日。
Please stay healthy and stay safe.

なんかの戦士。
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控え

2024-05-03 14:52:13 | 一日陶芸教室

こんにちは。
今日は、お客様の控えのお話です。
冒頭の写真は、お客様が描いてくださった
残して焼く作品の絵。
(ロクロ体験は、3キロの粘土を使い切る・
あるいは1時間半の体験ができ、
器などを何個も作れます。
そして、最後に残したい器の絵を
控えに描飽きこみ、どんなサインがイイか
記入いただくシステム)

画像
え~っと・・?
画像
(のちに高台を削りだした器。
削る前はもっと絵と同じでした)笑)

間違っていなかった・・!
え?じゃぁ、これらも・・?

画像
画像
あ~、あってるね~。
画像
となると、、これも。。
画像
むしろ完璧(笑)
画像
これも、絵も実物も四角でした。

時々、控えが面白い事になっておりますが、
間違っていないから、
のちに見るこちらも面白い。

どんどんこういうの、下さいね(笑)
お待ちしております。
それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

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八十八夜

2024-05-02 16:20:29 | 京都・宇治

こんにちは。


宇治はお茶摘みが始まるよ~!ということで、
茶農家の友人なんかは、殺気立っております。
こんな時期にのんきに遊びに誘おうものなら、
手伝いにこいと言われます。
ですよね~。

相手は生き物、柔らかい新芽は
日がたつほどに大きくなり、
どんどん葉っぱになってきますし、
朝晩はまだまだ冷えるこの時期、
うっかりすると寒さでやられる
葉も有ったりなんかして。
ウカウカしていられないのです。
御茶摘みさんの争奪戦にもなりますしね。

さて、八十八夜です。
何故、八十八夜(はちじゅうはちや)なのか、
え~っと、、
『立春から数えて八十八日目を、
なぜ「八十八夜」と呼ぶようになったかというと、
ちょうどこの頃が種まきや田植えの準備、
茶摘みなど春の農作業を行う時期に
あたっていたからです。八十八夜の数日後は、
二十四節気でいう「立夏」、昔の人びとはこの時期を、
「夏の準備を始める目安」ととらえていたのです。』

『お茶の新芽に含まれる成分は、
八十八夜前後のものが一番豊富。
というのも、お茶の葉は、
冬の寒い時期にゆっくりと養分を蓄え、
春になると少しずつ芽を出し始めます。

このため、いち早く芽吹いた茶葉を
収穫してつくった新茶(一番茶)は、
その後に摘まれる茶葉よりも
栄養価やうまみ成分が多く含まれているのです。
昔の人は、成分を調べる技術や知識がなくても、
経験的に「新茶」が優れていることを
悟っていたのでしょうね。
事実、新茶・一番茶は、その後に収穫される
二番茶や三番茶に比べて、
爽やかで甘味が強いとされている』
だそうですよ~。

近所の地方紙にも八十八夜の記事が
載っていましたのでここに載せますね

実際、こんな格好で摘んでいるかというと
そんなわけはないのですが、歌にもあるように、
昔は、赤いたすきがけでほっかむりという
出で立ちで摘んでいたようです。
着物の時代ですね。

いま?
腕カバーと麦わら帽子かな?
宇治は、寒冷紗(かんれいしゃ)を掛け、
直射日光が当たらないようにし、
葉をゆっくり成長させて甘みを凝縮させるので
帽子は被らなくてもいいかもしれません。
一日中日陰で仕事。(案外寒い)

そして宇治は、九州や静岡のように
開けた場所でドーンと作る茶畑は少なく、
斜面や、水はけのいい場所に少しずつ
木が生えている茶畑が多いので、
日影が多いです。(だから寒い)笑)

なので、手摘みが多いです。
機械でバリバリ―っと刈り取れません。

そうそう、地方紙に
美味しいお茶の入れ方も載っていたので
ここに載せておきますネ。

ま、本当に美味しいお茶を入れたい方は
キチンとしたお茶屋さんに茶葉を買いに行って、
そこで一度お話を聞いてください。
定員さんがさりげなく入れて下さるお茶でも
なんか、メッチャおいしくね????って
思いますから。(すごいよね~)

朝日焼HP

Asahiyaki | Tea pottery in Uji, Kyoto since 1600

え~っと、美味しいお茶の陰には
美しい朝日焼の器が似合うよ?
ということで、作りにいらして下さるか、
ギャラリーにお越し下さるか、
オンラインショップでお買いものしてくださると
我々嬉しいですよ?

GW,元気に営業しておりますので、
陶芸体験をご希望される方は、
ダメもとでお問い合わせくださいね。
本当にダメだったらごめんなさい
(どっちやねん)

それではまた明日。
Please stay healthy and stay safe.

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