PRIDE - 今井美樹
「おやすみなさい」
の替わりは、
「ありがとう」
最後の言葉のつもりだった。
何も言わない私に、
何も伝えない私に、
あなたは戸惑って、
それでも変わらない
「おやすみ」
そっとその優しさに触れてみる。
もう少しだけ、
何かが見えてくるまで、
素直にあなたに甘えてみよう。
慣れない心の使い方をして、
疲れてしまった。
頑張ってい . . . 本文を読む
ちょっぴり悲しいことに出逢うと、
心が壊れないように、
扉を閉めて鍵をかける。
悲しいって顔も、
泣き顔も、
泣き言も
自分自身にしか、
心を助けてくれる人にしか、
見せたくなくて、
誰にも悟られたくなくて、
そんな自分を守る手段は、
そんな悲しみの心の扉を閉めて、
決して開かないように鍵を閉める。
そんな扉がたくさんになって、
つるした鍵の重みに耐え切れなくなる。
大丈夫かもと . . . 本文を読む
上の娘が下宿先へ戻り、
下の娘も三連休が終り、今日は通常通りの登校。
やっと日常が戻ってきたようなきがします。
10日の誕生日は、忙しい一日で、
前日のお友達の呑みの中、
日が変わったときには、いつものお店。
なんだかんだと長い付き合いになってしまったマスター。
名前で呼び合い、まるで年の離れた弟のようになってしまいました。
そしてはじめて、ボトルの誕生日プレゼントを頂いてしまいました。
. . . 本文を読む
やっと追いついた年齢。
誕生日の早いあなたは、
すぐに離れてしまう。
「すぐに離れるよ。」
そういったのはあなた。
何もはじまらないことに、
甘えすぎているのかもしれない。
『離れるよ』
『離れるよ』
今日の私は、
泣くことを我慢できるのだろうか。
やっと触れることのできた肩は
夢だったのか
. . . 本文を読む
上の娘の大学院受験日です。
こちらからの方が近いので、冬休みがあけでもってアパートへ戻らずでした。
最終です。
なるようにしかならない、そう思っていてもやはりあれやこれやと、心配をしてしまいます。
ほとんど娘達のことなどしたことはない亭主。
それでもやはり心配なのか?
珍しく、自分から駅へと娘を送っていきました。
振ったサイコロ
いい目がでてほしいものです。
昼には、 . . . 本文を読む
絢香 - I Love You
「心を解放してあげる努力をしよう」
夕べのミーティングの結論はそんなところでした。
同じ誕生日の親友と、互いの44歳最期の夜をお祝いするために。
二人で行く、ちょっと年齢層の高い(接待などにつかわれるような)ダイニングバーで、
遠慮もなく様々なことを、アッチ飛びコッチとびしならの会話の中で話す。
「お話中、よろしいかしら?」
といつもお着物のママが声をかけ . . . 本文を読む
どうして今まできがつかなかったのだろう。
「おやすみ」
ただこれだけの言葉が
こんなにも優しく
こんなにも暖かく
柔らかい言葉だったって
少しのドキドキが
心のやわらかい場所を
ほんの少しづつ広げていく
眠ることが怖くなくなる
そんな夜がくるといい . . . 本文を読む
「一日はやいけれど、お誕生日のプレゼント!」
と、今朝下の娘にもらいました。
先日、二人でお買い物に出かけたときに、
時計大好きな私の目にとまった時計。
ちゃんと覚えていてくれたようです。
魔法の箱から、魔法の風はでていないのに、
場所を確保している。。。。
嬉しいプレゼントです。
物というよりも、気持ちがとっても嬉しい。
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右手の親指に刺さっていた、小さな棘
老眼が進み、焦点が合わず
なかなか抜けなかった。
小さくても、棘はチクチクと痛く
違和感につきまとわれ、イライラ。
やっと、窓際の太陽光の明るさと
ちょっと度の強い老眼鏡と
針と一番使い勝手がいい毛抜きで抜けた。
はあ~
やっとスッキリ
老眼鏡をかけた亭主、
棘を抜いてくれはせず
「眼鏡をかけて見ると、随分皺がおおいな . . . 本文を読む
織田哲郎 いつまでも変わらぬ愛を
「おやすみ」
ただそれだけの互いのメールは、
上手く眠れますように・・・
そんなおまじない
きっとあなたは戸惑っているのだけれど、
何も聞かず、
何も言わずに、
黙って付き合ってくれる。
余分な文字のない、遅れて届いた年賀状に、
昨日からの私の心は、
窓を打ち付ける風よりも、
もっともっと強く、
閉じた心の扉をたたいている。
酔ったままベット . . . 本文を読む
あなたに
『ごめん』
そう言われてからの私は
「ごめんなさい」
と
以前に増して言ってしまう
あなたのかわりに
心を助けてくれる人も
心を甘えさせてくれる人も
心を包んでくれる人も、
あらわれないけれど
「おやすみなさい」
そう一言いえる
そんな場所をさがしながら
「ごめんなさい」
と言ってしまう
見えない距離を計りながら
心の羽を休ませてくれる場所
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