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24年度入試 合格体験記 3

2011-11-04 21:23:41 | 2012年度(平成24年度)小学校受験

入試を終えて戻ってきた娘の第一声は「ねえねえ、ペーパーBをもう一回やりたい!」でした。

この言葉を聞いて「えっ大丈夫?」と心配な気持ちと同時に、娘にとっての受験が受動的な物ではなかった、と嬉しくも感じました。

 

我が家が小学受験を考え始めたのは、英会話教室の先生の言葉がきっかけでした。

「私立の小学校には興味ないの?娘さんは公立だともったいないと思うよ。」と言われたのです。

それまでは、「お受験」といえば詰め込み教育、「私立小」といえばお金持ちの子どもが行く学校、という勝手なイメージを持っていました。

しかし、現状を知って驚きました。

現在の私立小学校はそれぞれ高い志を持ち、その教育内容はとても魅力的なものでした。

 

私立小学校のことを色々調べているうちに出会ったのが、先生の旧ブログ「母と娘のお受験合格体験記」です。

「ここに出てくる娘さん、うちの娘となんだか似ている!」という所から始まり、「このお母さん、私が育児の中で教育について漠然と感じていたことを論理的に書いている!」と二重の驚きでした。

それまで教育観が同じ友人がいなかった私は、お友だちになって欲しいと思いながらブログを読み続けていました。

すると、塾を開校したとのこと。

知るや否や、小学校受験を決めてもいないのに「この先生に娘を預けたい!」という想いからすぐに熱いメールを送ってしまいました。

「まだ入塾には時期が早いので、もう少し待っていてください。こちらから連絡させて頂きます。」と言われ、首を長くして連絡を待っていた記憶があります。

 

あれから2年。

今振り返るとあっという間でした。

「開智小学校」は、知れば知るほどこの学校で学ばせたいという想いが強くなる学校で、何の迷いもなく当然のように受験をしていたという感じです。

 

早くからスタートして良かった点は、「四季」を紙の上ではなく体験しながら覚えられた点です。

季節の花、食べ物、行事…私も良くわかっていませんでした。

今まで気にも留めなかったことでしたが、日々の会話に盛り込むように心がけました。

私「あっ梅の花だ。今は冬だもんね。あれっ?そういえば、桃の花の季節っていつだっけ?」

娘「春だよ。だってひな祭りの時かざるでしょ?」

私「すご~い!よく知ってるね!お母さんびっくり!!もう少しして春になったら桃の花とか、この道沿いの桜の花も咲くね。楽しみだね~。」

こんな感じで日常会話をすることで、年長になると自然と季節が理解できていました。

 

逆に、悔やまれるのは「巧緻性」です。

我が家の場合、通塾の目的は入試合格ではなく先生に指導してもらうことによって娘の可能性を伸ばしたいということだったため、受験対策についてはおろそかになっていました。

開智の制作では、10分間で形ある物を作らなければなりません。

「時間はかかっても、できるのだから良いだろう。」という考えは大間違いでした。

もっと早くから毎日少しずつ制作の練習をしていれば、子どもも楽しいし親子のコミュニケーションにもなるし、何より焦らずに済んだはずです。

先生には、もどかしい思いをさせましたよね?スミマセン…

勉強は、理解のスイッチが入ると突然出来るようになることがありますが、「巧緻性」や「空間認識」は、まさに日々の積み重ねの賜物なのだと実感しました。

 

年長の夏期講習。

夫婦共働き、娘は保育園で毎日7時までの延長保育。

そんな我が家に、夏休みなんてありません。

たまっていくプリントをこなす時間の無いことに焦りはしましたが、不思議と受験に対する不安はありませんでした。

なぜなら、アヤアカデミーで学んだ2年間は受験に対するテクニックでは無く、将来必要となる大事な基礎力をつけていたのだから。

それこそ、開智が求める力でもあると思うから。

だったら合格できない理由はない♪

 

アヤアカデミーで得たもう一つの宝物。

それは友人です。

ライバルだと思ったことはありません。

子どもも仲良し、親も仲良し(^^)

受験が終わってほっとしましたが、毎週当たり前のように会っていたメンバーと会えなくなって、なんだかさみしい今日この頃。

もう一度1年前に戻りたいくらいです。

そのくらい、楽しく受験ができました。

 

娘は今、受験期に封印していた読み書き・計算のドリルを楽しそうに広げています。

娘にとって「合格」がゴールでなかったことを、何より嬉しく思います。

子どもにとって学びは遊び、遊びが学び。

勉強は「やらされる物」ではなく、自らの向上心で取り組むもの。

娘には、学ぶことが楽しいと思ったまま大人になって欲しい…そう願っています。

そのためには、周囲の大人のサポートや環境作りがとても大切だと実感しています。

 

先生は、子ども個々の性格やレベルを見極め、できるのにやっていないと判断したら厳しく指導する。

あえて厳しく言うのは、その子の成長を切に願うから。

でも、すごいと思えば褒めることも忘れない。

そんな指導者に巡り合え、開智という環境を得た娘は幸せものだと思います。

でもそのことに気がつくのは大人になってからかな?

それまで先生、現役でバリバリ頑張って下さいね(笑)

開智学園総合部合格
M.M.


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