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ぬるま湯生活

【本】砂の狩人

2011-11-13 16:12:23 | コラム
こんにちは。
hanayuです。

今週末はひきこもって読書。
読んだのはコチラ↓↓

砂の狩人 (上) (幻冬舎文庫)
大沢 在昌
幻冬舎


砂の狩人 (下) (幻冬舎文庫)
大沢 在昌
幻冬舎


大沢在昌、好きです。

書評にて作品構築や相互関係など分かりやすくのっていますよ。
ワタシは相変わらず『読書感想文』で失礼します(笑)。

主人公、西野がかっこいい。
抱えている心の闇と、依頼された事件の背景が絡み合って物語は進んでいくのだが
今回も冴えないオヤジ刑事、佐江のストレートさ
狩人シリーズでは必ず出てくる極道、今回の原の男気
主人公に魅力があるのは当然ながら、登場する脇役の個性にも魅かれてゆく。

うまいなーと思う。

「西野の犯した過去」
「組長の子女連続殺人」
「日本の極道と中国人との抗争」
「警察庁キャリア、公安」
「親子」

が、複雑に絡みつく糸のように
そして一つずつに答えが出てゆく。

いつも思うけど
本を読んでいながら、頭の中は映像化されてて
映画を観ているような気分になれる。

自分の立場に置き換える事のできない設定・舞台だからこそ
物語に素直にのめりこめるのかなって思う。

でも、自分の立場に置き換える事のできないって勝手に思い込んでいるが
本当にそうなのだろうか、とふと思う。
『犯罪』に対し『対岸の火事』でしかない。
身近に刑事もいなければ、犯罪者との接点もない
極道ももちろんいない。

でも、それはたまたま運がよく
何気ない平和な日常を送れているだけなのかもしれないけどね。。

明日は我が身、とも思いたくないもんね。
自分が、自分に関わる全ての中の誰かが巻き込まれる可能性はゼロではない。

西野にしても、優秀だったが為に?自分の正義の為に?犯した過去があった。
最後の佐江の言葉が全てをうまくまとめてくれている。

テンポよく、面白く、楽しく、少し感傷を伴い
さら~っと読める本でした。


▼シリーズはコチラ↓↓

北の狩人
大沢 在昌
幻冬舎



黒の狩人(上) (幻冬舎文庫)
大沢 在昌
幻冬舎


黒の狩人(下) (幻冬舎文庫)
大沢 在昌
幻冬舎



ハードボイルドがお好きな方、是非

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