咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

伝説が生まれそう・・・阪神JF

2011-12-12 22:58:00 | スポーツ
 11日、開催された阪神JF。イチオシのラシンティランテが好スタートから先行策に、4コーナー手前では先頭に出て馬群を先導する形となった。

 最後の直線に向くと脚いろも良く、さらに加速し馬群から一気に抜け出すかと思われたが、残り200mの坂下から脚いろも徐々に悪くなっている・・・おい、おい。

 外出から帰宅後のレーシングビュアーを見ながら、結果の方は分かっているのであるが、それでも「おい、おい」と声が出てしまう。

 他馬が一気に坂を駆け上がるなか、肝心のラシンティランテは伸びないのである。ズルズルと後退し馬群に沈みはじめて・・・あっ、あっ、あ、万事休す。

 坂を駆け上がり先頭に出たのが大外枠から終始3番手につけて追走していた武豊騎手騎乗のサウンドオブハート、ここは何としても勝利をと懸命に手綱を扱く(しごく)鞍上。今期初のG1勝利が頭の隅をかすめたのでは・・・
 そこへ、前々で競馬していたアイムユアーズが絡んできて、この2頭のマッチレースかと思われた矢先、凄いことが起きた。

 何と、大外から一気に末脚を伸ばしてブエナビスタの半妹・ジョワドヴィーヴルがやってきた。一完歩、一完歩先頭に迫って、最後の坂越えも難なくクリアし坂を駆け上がると、あっと言う間に先頭に躍り出てサウンドオブハート、アイムユアーズなどを交わして・・・0秒4差、2馬身2分の1の着差をつけてゴールに飛び込んだ。勝ちタイムは1分34秒9。

 1ヶ月前にデビューし新馬戦を容易に勝ち上がり、今回は1勝馬の身の上で2歳女王の座をいとも簡単に奪取した同馬。その驚きのパフォーマンスには、多くの競馬ファンや関係者の期待を裏切らないもので、現地においてライブ観戦の観客に競馬の醍醐味を植え付けたものと思っている。

 とに角、凄い馬である。

 420キロを切っているジョワドヴィーヴル、その小さな体であのパフォーマンス、まさに競馬とは、ブラッドスポーツである。

 これこそ、ブエナビスタの後継者として来春からの牝馬クラシックロードを席巻するものと思われ、2歳牝馬・女王誕生、スター誕生である。それほど、印象深いレースであった。

 当方、イチオシのラシンティランテは、引っかかったかのように先頭に躍り出たのか、阪神の最後の坂が合わなかったのか、15着とは・・・残念であった。これで終わる馬とは思っていないもので、次走以降何とかいいレースを見せてほしい。

 最内枠から懸命に先団へ詰め寄ろうとしていた川田将雅騎手騎乗のアンチュラス、同馬がゴール前際どく突っ込んでくれたならと悔やまれる内容であった・・・2、3着馬には0秒1差の5着。

 また、この千六が合わないのではないかと勝手に思い込んでいたアイムユアーズ、ゴール際最後のひと伸びでサウンドオブハートを抑えていた。さすがは外国の剛腕ジョッキーである・・・I.メンディザバル騎手。

 それにしても戦前から混戦模様のこのレース、どの馬にもチャンスがあっただろうが、最後は力のあったディープの仔、ハイジの仔、ブエナの半妹のヴィーヴルであった。

 春のクラシック路線に無事に出走することを願っている・・・2歳牝馬女王誕生“ジョワドヴィーヴル”(夫)

[追 記]~ジョッキーコメント~
1着 ジョワドヴィーヴル 福永祐一騎手
 「力はある馬だとは思っていましたが、想像以上の強さでした。まだ2戦目でこれだけ差をつけて勝つとは思いませんでした。今日はコースに入ったときの雰囲気から、勝てるのではないかと思っていました。上手に走る馬ですし、調教でも今までにない走りをする馬なのですが、レースでも素晴らしい走りをしてくれました。もうひと回り大きくなるでしょうし、どこまでよくなるか楽しみです」

2着 アイムユアーズ I.メンディザバル騎手
 「後ろからでは無理だと思い、前へ出していったのですが、自分からスピードに乗っていってくれました。その後は前にカベを作って走らせました。4コーナーで早めに動いたのですが、一番警戒していた馬に勝たれてしまいました。今日は勝った馬が強かったということでしょう」

3着 サウンドオブハート 武豊騎手
 「枠も枠なので出たなりで行きましたが、途中から折り合いもつきましたし、いいタイミングで抜け出せました。最後は前半に力んだ分でしょうか」

4着 イチオクノホシ M.デムーロ騎手
 「スローな流れで、もう少し流れてくれたほうがレースはしやすかったと思いますし、もう少し外枠のほうがよかったかもしれません」

5着 アンチュラス 川田将雅騎手
 「道中、馬群でもいいリズムで上手に走っていました。直線も伸びていますし、先につながる内容でした」

8着 エピセアローム 浜中俊騎手
 「+10キロは成長分ですが、レース間隔が開いていたせいでしょうか、最後は疲れていました」

15着 ラシンティランテ 藤岡佑介騎手
 「スローの流れでいい位置を取れましたが、カベを作れなかったぶん馬がハミを取ってしまいました」
(出典:JRA-VAN NEXT 抜粋)



 参考資料:競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他

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スピルオーバー・・・大橋厩舎

2011-12-12 22:57:33 | スポーツ
 11日、小倉7レース・500万下ダート1700mに出走したスピルオーバー(牡4歳・大橋厩舎)、今夏のクラス編成替えで再度このクラスからのスタートである。

 ここのところ、2着、2着、3着と今一歩で1000万下に上がれるところであった。そのため、今回は距離も伸びての千七ダートであるが、さすがにファンの皆さんの後押しがあって、単勝2.4倍の1番人気に推されていた。

 当方、この日は終日競馬観戦のできない用事があったので、前夜からPATにおいて数レースを仕掛けておいた。夕方帰宅後、それぞれの結果についてJRA-VAN NEXTで確認した。
 そして、レーシングビュアーでじっくりとレースの模様をチェック。何しろ、気に掛かっていた小倉7レース、目指すスピルオーバーが1着で相手も拾っていたから、ウマタン的中であったので、そのレースの流れについてうれしさと共にレーシングビュアーで・・・よくよく確認。

 外目の10番枠から好スタートを決めた同馬、終始好位から先団を伺いながら追走していたが、4コーナーから直線に向くと大外から先頭に並びかける脚いろである。

 番手追走から4コーナーの中間から早くも先頭に躍り出たファイアアロー、単勝8.3倍の3番人気である。そのまま逃げ切りそうな脚いろで、ゴールを目指すなか、外からラストスパートをかけたスピルオーバーがファイアアローに並びかけ、2頭のマッチレースの様相になった。

 ところが、大外の後方から一気に追いこんできた3キロ減の恩恵のある藤懸貴志騎手の騎乗するシーズガレット、ゴール前の2、3着争いに食い込んできそうな勢いである。

 先頭を行くファイアアローとスピルオーバー、ゴール寸前でスピルオーバーが交わしたように見える。さらに、猛然と追い込んできたシーズガレット・・・結果は、1着入線のスピルオーバー、2着にファイアアロー、3着にシーズガレット。
 その着差たるや、ハナ、クビ差の際どいレースであった。

 スピルオーバーの次走は、再昇級となる1000万下クラスとなるが、このクラスでは、0秒1差2着、0秒3差5着とまんざらでもない。案外、早いうちにこのクラスを卒業するものと思われるので・・・今後も注視したい。

 ここにきて、同厩舎も上げ潮気味の状態が続いており、次週以降も目が離せないものと思われる。(夫)



参考資料:競馬エイト、サンスポ、大スポ、JRA-VAN NEXT他

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