咲とその夫

 思いもよらず認知症になった「咲」の介護、その合間にグラウンド・ゴルフを。
 週末にはちょこっと競馬も。
 

民主党政権・・・内部崩壊か

2011-12-29 23:00:30 | 報道・ニュース
 報道によると「民主党税制調査会は28日、消費税率の引き上げを盛り込む社会保障と税の一体改革の大綱素案の取りまとめに向けた原案を提示した」とのことである。その中身では「再来年、2013年10月に税率を8%に引き上げたうえで、2015年4月には10%とするなどとしたもの」であったらしいが、引き上げそのものを議論することが中心で「増税の時期と上げ幅」については議論できなかったとのこと。

 この消費税問題については、民主党内でも賛成派と反対派の攻防もあって「増税の時期と上げ幅」について確定できないのが実情のようである。
 さらに先の衆議院選におけるマニフェストにも明記されていなかった「消費税増税」は公約違反であるから・・・と、若手を中心に相次ぐ離党が出ているとのこと。

 一方、野田政権が八ツ場ダム本体工事再開を決めたことに反対して、離党する議員も出ており、2年前の衆議院選において、夢のような内容を次々と盛り込んだマニフェストを掲げ政権交代を行った民主党も、この間3人の総理と閣僚の皆さんの力量のなさをさらけ出したことが、今日の騒動につながっているものと考えられる。

 沖縄普天間米軍基地問題では、辺野古移設計画で仕方ないとの方向性が出ていたところ、鳩山政権がぶっ壊し夢のような話をぶち上げ、挙句の果てには元の木阿弥へと・・・ところが、一旦夢を見せられた沖縄の人たちにとっては、今さら元には戻りたくないとの県民運動へと発展しており、それは当然のことであろう。

 民主党を中心とする初代内閣は、長い年月をかけて結ばれていた日米両国の同盟関係への亀裂を産むなど、いい加減さが目立っていた。
 そして、それを引き継いだ菅政権では、未曾有の大震災とそれによる福島第一原発事故が発生し、初動体制の危機管理が欠如していたことから、打つ手打つ手が後手、後手に回り、自然災害の上に人災を覆い被せる失態続きであった。
 
 先日は、震災のドキュメント風ドラマが放送されていたが、菅首相がもっともすぐれた指導者であって、東電などの失態をやり玉に挙げているところが描かれていたが、このドラマは菅内閣を褒めちぎることで、逆説的に不能内閣と皮肉っているようにも思われた。
 か、と言って東電を擁護する気持ちはさらさらないが、福島第一原子力発電所の吉田所長の命を張った対応には頭が下がる。

 ダメ菅内閣の後を受けて登場した野田・ドジョウ内閣では、自らの政治信念を封印したどちら付かずの八方美人政権のために、我が国の政治の混乱を益々エスカレートさせつつあるのが実態であろう。

 社会保障と税の一体改革と名打った今回の増税問題、マニフェストにないから反対ではなくて、本当に必要なのかどうか。
 さらに増税するにあたっては、公務員改革や国会議員定数是正など国を動かす本体自らの改革と経費削減を国民の前に示して後に国民に信を問うべきと思われる。

 この度の野田政権に反対し離党して新党を立ち上げるとの意向の若手議員の皆さんも、消費税反対との謳い文句はかっこいいが、結局は国会議員としての自らの生き残りをかけての新党立ち上げとは・・・国民不在の個人主義のようにも思える。

 2012年の我が国の政治は、一体どの方向に向かって行くものか、全く先の見えない暗雲漂うものがある。隣国の脅威が迫る中、我が国の政治はこのようなことでいいのだろうか。(咲・夫)

[追 記]
 民主党は28日、税制調査会、社会保障と税の一体改革調査会の合同総会を開き、消費税率を「2013年10月に8%、15年4月に10%」と2段階で引き上げる増税案を議論したが、了承を得られず、結論を持ち越した。増税への反対論が根強いため、インド訪問を終えて29日に帰国する野田佳彦首相が同日の合同総会に出席し直接、反対派を説得する方向で調整する。
 野田首相が不在の中、民主党の衆院議員9人が首相の増税方針に反発して離党届を提出するなど党内は混迷の度を深めている。この日の合同総会には約100人の議員が出席、反対論は収まらなかった。。 
(出典:Yahoo! ニュース抜粋)

 参考資料:産経新聞、Yahoo!HP、NHK 公式HP他

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