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24日(月)、俳優・松方弘樹さんの訃報が流れていた。
74歳の若さだった。
剣豪スターの近衛十四郎さんの長男で、弟は俳優の目黒祐樹さん。
気風(きっぷ)のいい、男前の映画スターの1人だった。
時代劇の所作立ち居振る舞い、殺陣すべてがプロの役者さん。
主演作の時代劇は多数あるが、東映大部屋俳優で「5万回斬られた男」と異名をとる福本清三さん唯一の主演作品「太秦ライムライト」に共演している。
面倒見のいい昭和の豪快なスターが、斬られ役一筋の主演映画の成功を願って応援出演だったらしい。
このような点が、人気俳優でありながら気のいい役者魂だったのであろう。
一方、斜陽となった時代劇映画からヤクザ映画に路線変更の東映映画。
鶴田浩二さんや高倉健さん主演の仁義ものと路線を隔した実録ヤクザ映画、その大ヒット作品の「仁義なき戦い」シリーズ。
映画「仁義なき戦い」(第1回)で演じた山守組の若頭・坂井鉄也(松方弘樹)が、親分の山守組の組長(金子信雄)に発した名台詞。
子が親に言うべき仁義ではない。
「親っさん、言うといたるがのう、あんたははじめからわしらが担いどる神輿じゃないの。組がここまでになるのに誰が血ぃ流しとんの。神輿が勝手に歩ける言うんなら、歩いてみいや、おう! 」
まさに「仁義なき戦い」の典型例のひと言でもある。
その坂井鉄也が、子供にオモチャを買って帰ろうと、おもちゃ屋に入っていると背後から仲間内のヒットマンに撃たれて死亡する鮮烈なシーンが思い浮かぶ。
その後、全5シリーズ製作のこの映画では、違った役柄で3度の出演。
都合3人の強烈な個性のヤクザを演じ切っていた。
主演は2014年11月に亡くなった菅原文太さんで、遅咲きの出世作品となった。
その文太さんが亡くなった際、とても残念である旨のコメントを発していた松方弘樹さんも2年数ヶ月後に帰らぬ人となった。
また、一人昭和の映画スターが逝ってしまった。(夫)

(出典:Yahoo!ニュース 抜粋)
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