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去る20日誕生のドナルド・トランプ第45代米国大統領、これまでの演説や発言は一流のアジテーターとも言うべき姿勢である。
大衆受けのする言葉、単純明快な言葉の羅列で大衆を煽るやり方が目立っている。
また、その言動の中には、時おり女性蔑視、白人至上主義とも受け止められかねないフレーズも多い。
白人労働者保護を優先、国内産業の保護を優先。
TPP撤廃の大統領令に早速サイン。
自由貿易では、相手国と1対1でやるとか・・・。
一方、テロ撲滅のため、不法移民やイスラム教徒排除。
さらにメキシコからの不法移民が自由に入れないよう、国境の壁建設を全面的に完成させる。
もっとも、これまでの米国において、不法移民が自由に出入りできるなど国境警備がおろそかであったとは知らなかった。
最近では、特定の宗教(イスラム教など)を差別する発言に民主党、さらに共和党の中から批判が出ていることから、テロ防止策のため特定の地域からの入国審査を厳しくすると言い方を変えているとか。
これまでの8年間の民主党政権下で実施され、計画されてきたことをすべてご破算にしてトランプ主義一辺倒へ舵を切り替えるとか。
早速、日本の自動車産業への不満を名指しで暴言するなど、その過激さが際立っている。
米国車が日本で売れないのは、日本の責任であり米国で日本車が席巻していることに根強い反発があるらしい。
安保関連の日米同盟についても、従来通りにはさせないとか。
どうして米国の部隊が日本を守らねばならないのか、今までのように守るためにはもっとお金を出せとか・・・。
これまでの発言から、言いたい放題のトランプ大統領である。
世界で一番の強国にあるべきは、米国でありそのように強い国を取り戻す。
そのためには、これまでの手ぬるいやり方は排除する・・と、言うことであろうか。
船出をしたばかりのトランプ政権。
果たして、どのような方向に国を動かすのであろうか。
商売人として一流であったかも知れないが、政治は未経験の大統領がすべてを白紙に戻してどのように政策を企画立案し、トライするのであろうか。
商売ならワンマン経営でもよい。
国家のトップがワンマン経営をすれば、北朝鮮や中国のようにもなりかねない。
周りを取り巻くブレーンが、ブレーンらしく緊張感を持って提言し、国家運営を果たしてもらいたいものである。
自由と民主主義を基軸の国家・米国らしくあるべきと思う。
いずれにしても、本当の武力を持たない弱い日本は、日米同盟の強化以外には今ある危機を乗り切ることができない。
日米同盟のこれまで以上の強化はもっとも重要な課題である。
トランプ政権が日本を切り捨てるのか、同盟強化の道を選択するのか。
安倍政権の最重要課題であろう。
真の日本人魂が試される重要な時期である。(夫)
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