昨日の続き。
『蟻の兵隊』は、戦争というものを考える重い映画というメインロードだけではない。少なくとも、私はそんなことはなかった。実はサイドロードで何度もほのぼのした。奥村老夫妻がとてもいいのだ。このご夫婦のツーショットだけでなく、奥様の寿(とし?)さんだけのワンショットも、なんともあたたかい。
ご主人はどんな方ですか? の問いに「がんこ・・・ひとのいうことをちっともききませんよ~」と、ちょっとお茶目な目をしつつ、にこやかに、ほとんど嬉しそうにみえるような口調で答えられた。
あああー、わかるわ~!! と思わず共感(笑)
映画の中でも「タバコはだめ!」と言ってらしたのに、全然かまわず平然と吸ってらしたもんな、奥村さん。お酒がダメなのも、きっと平素から口が酸っぱくなるほど言ってらっしゃるんだろうな。でも、奥村さんは、やっぱり馬耳東風なんだろうな。
わかるわ~!!(映画の最初の方で、かなり気さくな女医さんに「お酒、飲んだでしょ~?・・・うそ、もっと飲んでるでしょ~」と見透かされて、奥村さんがそわそわしていたのが可笑しかった)
家事をしている寿さんの後ろから、スタッフがこっそりカメラを回しているのに、ふと気づく彼女は「なんで私を写すんですかあ~」と笑いながら手をダメダメと振ってらして、その仕草も大変かわいらしい。
ご夫婦で並んでお家でささやかな食事をとってらっしゃるシーンも、何気ないけどなかなか良かった。老人らしく震える手つきで、和一さんがおかずをお箸でつまみながら、「やっぱりこれは、ここの(このメーカーの)がうまいね」「そうですね」という何気ない会話。それ以外は、二人のボリボリと何かを食べる音だけが聞こえる。
なんていうことはないシーンなのに、とてもしんみりと、ほのぼのと心に残る。見事に平和な場面だ。
奥村和一さんは80のおじいちゃんなんだけど、ものすごくカメラ写りが良くてかっこいい。真摯な表情と、まっすぐな瞳と、無邪気な笑顔にひき込まれてしまう。しかし、彼の奥様も、同様に、まったくひけをとらない魅力がある。可愛らしさも品もお茶目さもある、チャーミングなおばあちゃんだ。
素敵な伴侶と添い遂げられる幸せを目の当たりにして、日常生活の場面では、ずいぶん和ませていただきました。
見方によっては、この一見枝葉末節みたいな日常の平凡な場面が、不思議に印象深い。もしかすると映画の中のハードな場面が、平和な日常をはさむ事で、より一層際立って来る意味があるのかも。
うーん、たとえ夫が「がんこ」でも「人の言う事を全然聞かなく」ても、あんなかっこいいおじいちゃんになるんなら、ま、いいかな、とも、ちょっと思った。
『蟻の兵隊』は、戦争というものを考える重い映画というメインロードだけではない。少なくとも、私はそんなことはなかった。実はサイドロードで何度もほのぼのした。奥村老夫妻がとてもいいのだ。このご夫婦のツーショットだけでなく、奥様の寿(とし?)さんだけのワンショットも、なんともあたたかい。
ご主人はどんな方ですか? の問いに「がんこ・・・ひとのいうことをちっともききませんよ~」と、ちょっとお茶目な目をしつつ、にこやかに、ほとんど嬉しそうにみえるような口調で答えられた。
あああー、わかるわ~!! と思わず共感(笑)
映画の中でも「タバコはだめ!」と言ってらしたのに、全然かまわず平然と吸ってらしたもんな、奥村さん。お酒がダメなのも、きっと平素から口が酸っぱくなるほど言ってらっしゃるんだろうな。でも、奥村さんは、やっぱり馬耳東風なんだろうな。
わかるわ~!!(映画の最初の方で、かなり気さくな女医さんに「お酒、飲んだでしょ~?・・・うそ、もっと飲んでるでしょ~」と見透かされて、奥村さんがそわそわしていたのが可笑しかった)
家事をしている寿さんの後ろから、スタッフがこっそりカメラを回しているのに、ふと気づく彼女は「なんで私を写すんですかあ~」と笑いながら手をダメダメと振ってらして、その仕草も大変かわいらしい。
ご夫婦で並んでお家でささやかな食事をとってらっしゃるシーンも、何気ないけどなかなか良かった。老人らしく震える手つきで、和一さんがおかずをお箸でつまみながら、「やっぱりこれは、ここの(このメーカーの)がうまいね」「そうですね」という何気ない会話。それ以外は、二人のボリボリと何かを食べる音だけが聞こえる。
なんていうことはないシーンなのに、とてもしんみりと、ほのぼのと心に残る。見事に平和な場面だ。
奥村和一さんは80のおじいちゃんなんだけど、ものすごくカメラ写りが良くてかっこいい。真摯な表情と、まっすぐな瞳と、無邪気な笑顔にひき込まれてしまう。しかし、彼の奥様も、同様に、まったくひけをとらない魅力がある。可愛らしさも品もお茶目さもある、チャーミングなおばあちゃんだ。
素敵な伴侶と添い遂げられる幸せを目の当たりにして、日常生活の場面では、ずいぶん和ませていただきました。
見方によっては、この一見枝葉末節みたいな日常の平凡な場面が、不思議に印象深い。もしかすると映画の中のハードな場面が、平和な日常をはさむ事で、より一層際立って来る意味があるのかも。
うーん、たとえ夫が「がんこ」でも「人の言う事を全然聞かなく」ても、あんなかっこいいおじいちゃんになるんなら、ま、いいかな、とも、ちょっと思った。