紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

ザッツ・運動会

2006-09-23 22:43:35 | ファミリー
 小学校最後のKちゃんの運動会を見に行く。

 お兄ちゃんは9月の頭より、授業中に窓の外を見続けていたらしい。妹の運動会練習を毎日眺めていて、家に帰って来ると「ああだこうだ」と妹とおしゃべりをして盛り上がり、今から考えると、これが結構ふたりのストレス?発散になっていたようだ。
 でも、お兄ちゃん、授業は大丈夫なの? いちおうは受験生なんだけどー・・・。それだけ毎日見てるのに、「小学校の運動会、見に行きたかった~」。ああ、だからこそ本番をみたかったのか。 

 昨年までほぼ雨にたたられどおしだった小学校の運動会だったが、本日はキレイな青空がひろがる晴天に恵まれた。

 例年なら徒競走が始まる頃に、のろのろとお弁当を作っていくのだが、今日はお兄ちゃんの模試があったので、彼を送った足でそのまま運動会が始まるのを待つ。全校のイベント係のチーフを担当するKちゃんが、自動的に開会宣言をすることになったのでそれを見るためにもちょうどよかった。もっとも一文なので、あっという間に終わってしまい、シャッターチャンスは数秒間。

 彼女によれば、そのあと選手宣誓をするYくんの方が自分で文章を考えて、暗記して、宣誓しないといけないので「わたしより大変」なのだとか。ふたりとも、りっぱに宣言、宣誓できた。ご苦労さん!

 自然に優しいエコ風船が飛ばされる。花の絵柄やハトの形を青空の中にプリントして、ゆったりと小さくなって行く。糸の先には手紙と学校の畑で採取した花の種が結び付けられている。「花の種企画」はKちゃん案の採用だったと、今日初めて本人に聞いた。楽しいオプションのアイディアは、たんぽぽのようで微笑ましい。

 足は遅いがパワーのあるKちゃんは、綱引きの最後尾を死守して活躍する。たてわり組対抗でライバルになった彼女の友達は「わたしの組にKちゃんがいたら勝てたのに~!」と悔しがっていたらしい。応援合戦でも副団長として、あちこちに目配りし、指示を飛ばしていた。

 イエス・キリストの受難と復活をテーマとする高学年の組み立て体操は、小学校中(先生方や保護者を含めた)で圧涛Iな人気の年配の(でも感性は誰よりも若い!)癒し系O先生のナレーションもあり、感動を巻き起こす。帰宅後のKちゃんの裏話によれば、ハプニング続発で内心パニックだったけど、とのこと。BGMもお父さん・H氏が感心するくらいストーリーにフィットした選曲だった。中堅M先生の意外な?才能を見せていただけた。

 本当に小さな200人規模の小学校だけど、楽しく、かつ一生懸命な子ども達の姿が見られた「ザッツ・運動会!」。本気で喜んで、本気で悔しがる、全力投球、一球入魂の運動会。
 終了後の終礼時にKちゃんのクラスのF先生(男性)が「いままでで一番素晴らしい運動会でした」と感涙されていたとか。Kちゃんはニコニコと「Fちゃん、また泣いてはったねん」。そやけど、わかるわ~、その気持。それに、お兄ちゃんが運動会を毎日見ていたのも、よくわかったよ。Kちゃんも、自分たちの練習以外にも、下級生の指導や企画や応援やあれこれのお手伝い、ご苦労様でした。

 ところで運動会中、競技場と客席を分けるロープを飛び越そうとしてF先生こと「Fちゃん」がロープに引っかかってこけそうになった話をお弁当のときKちゃんにすると、彼女は笑って「おかーさん、私の写真より、そういう決定的瞬間を写真に撮らんと~!」 
 アンリ・カルティエ=ブレッソンのようにはいきませんって。

 

手紙と種とを運ぶエコ風船。カンディンスキーの絵みたいにきれいだった。