紙魚子の小部屋 パート1

節操のない読書、テレビやラジオの感想、お買い物のあれこれ、家族漫才を、ほぼ毎日書いています。

雨のウエンズデイ

2009-06-10 00:32:00 | おでかけ
 午前中は曇りだったので、ベランダに干していた洗濯物の、ほぼ乾いているようなのは早々に家に入れて、いくつかの家事を済ませ、お土産を少々持って、3月まで仕事仲間だった友達の勤務先に遊びに行った。

 折よく?お昼休憩の時間に到着したので、久々にゆっくりとしゃべれて楽しかった。彼女とはほとんど同期就職なので、よけい仲がよかったのだ。

 彼女の新しい職場である図書館は、のんびりと静かで、明るくてキレイで、窓からの眺めも素晴らしい。書架を乱される事もあまりないようだし、目新しい雑誌もあって、思わず読みふける。

 目的の『ダ・ヴィンチ』のまんなかにいつも挟まれている山岸凉子のマンガ『テレプシコーラ』を探した見たら・・・ない!! 

 今回の特集は西原理恵子だったので、『テレプシコーラ』枠がサイバラに乗っ取られていて、ショック(笑) おもわず読んでしまったけど。

 せっかく感動の再会を果たし、名残惜しくお別れしたのに、出口と反対方向に向かってしまうという大チョンボで、やはり大ボケのお別れとなってしまう。

 図書館を出ると雨。雨のウエンズデイだ。

 でも、帰り道は近道、というか判りやすい道(13号線?/竜王町を経由)を発見できて、かなりうれしかった。いや、実はこれも迷子になりつつ抜けた道だったんだけどね(苦笑)

ほらほらやっぱり。

2009-06-09 00:24:00 | 学校
 先日のブログ記事で、「神戸女学院の内田樹先生のヴォーリズ建築評が読みたい!」と書いたところ、ささやかながらも彼のご意見を読む機会を得た。うれしい。言ってみるもんである。求めよ、さらば与えられん、である。

 最近立ち上がったらしいが、内田先生が神戸女学院のHP内に入試部長として高校生たちに向けて書いているブログ記事がある。名付けて『入試部長のひとり言』

 この最新記事「『ぼおっと』過ごせる空間」の終盤あたりがそうなのだけれど、以下引用させていただく。大学で何を学び、どう過ごすのか、という彼の持論です。

(途中より)
 本来、高等教育のキャンパスには「誰にも邪魔されず、ぼおっと無為な時間を過ごすことができるための空間」が人数分用意されていなければならない。
ぼくはそう思っています。
たぶん、ケンブリッジとかオックスフォードとかハーヴァードとかそういう大学はそういうふうになっているはずです(パリ大学は違います。フランスの大学には建物だけしかありません。でもその代わりに、校舎を一歩出ると、街には「ぼおっと」用のスペースがほとんど無限にあります。だから、パリは「知性の都」と呼ばれるゆえんなんです)。
教育とは何か、学問とは何かということがわかっていれば、必ずそうなるはずなんです。
でも、残念ながら、そのような空間的「無駄」が大学教育には死活的に重要だと考えている大学人は現代日本にはほとんどいません。
みなさんすっかりビジネスマインデッドになって、「坪単価」とか「回転率」とか、そういうせこいワーディングでキャンパスデザインを論じています。
さいわい、本学は「そういう空間」だけはたっぷりあります。
これは設計したヴォーリズさんが「教育」というものについて深い洞察力を備えていたからだと僕は思います。
本学のヴォーリズ設計の学舎には「引っ込んだところ」がやたら多いんです。
ほんとに。
廊下の途中に意味不明の「へこみ」があって、古い長椅子が置いてある。
壁の裏に「隠し階段」がある。
隠し階段を登ると昼寝のできる「隠し部屋」がある。
理学館に「隠し三階」と「隠し屋上」があるのを発見したのは、ぼくが赴任して5年目のことでした。
理事室の奧に「隠しトイレ」があるのを発見するまで、17年かかりました。
「誰にも邪魔されない場所」「自分だけの隠れ家みたいな場所」をそこらじゅうに仕鰍ッておかないとキャンパスは機能しない。
たぶんヴォーリズさんは直感的にそう理解したんだと思います。
この大学に20年勤めて、いまでもぼくはふと廊下の角を曲がったときなんかに、この設計者のお茶目な「悪戯心」と教育についての見識の高さに驚かされます。
「ぼおっとしていること」が空間的にこれほど勧奨されているキャンパスというのは、日本でも例外的なんじゃないかと思います。
たぶん、それが「肩の力が抜けている」「無為な時間を過ごすことが得意」という本学学生のきわだった特性の涵養にもつながっているのかと思います。

(以下省略)

 ほらほら、やっぱり出てきました、「お茶目」「悪戯心」「意味不明のへこみ」「隠し○○」。ヴォーリズ建築を語る(少なくとも私が)時には必須のキーワードですよ、これ。

 以前放映された『日曜美術館』は、なかなかイイ線いってはいたんだけれど、上記のキーワードにまでは至ってなかったと記憶している。
 もちろん『件p新潮』の小特集も。惜しいな、せっかく内田先生にインタビューしているのに。肝心なとこ、スルーしちゃって。私にとっての肝心だけれどもね。はは。

元気のもと

2009-06-08 23:13:00 | たべもの
 元気のもとは、やっぱり食べ物である。

 午前中に、おばあちゃんのお友達が、少し遠く引っ越されるので送別会をされることになり、彼女のご自宅までおばあちゃんを送って行った帰り、H氏よりメールが届いた。

 『冷蔵庫にケーキがある』

 やっほう~♪である。うきうきと家に戻って、収納品目がほとんど酒類でぎっしりな、タヌキ亭のチビ冷蔵庫をひらく。

 おおお~っ! パンや洋菓子の美味しい街、神戸からやってきたロールケーキではないですか~♪♪♪ これでとっておきの三時のおやつが出来る♪

 その後うっとりと『風光る』13巻目を読みつつ、いつしか眠りの中に・・・。
 ちなみに私はこのマンガのバージョンでいえば、クールで完璧なできる男なのに、主人公にだけは(惚れた弱みで)振り回されている斎藤一さんが、それはもう、お気に入り(『新選組!』版のオダギリジョーの斎藤さんとは、まったく別物ですが)。

 土方歳三さんの負けず嫌いな性格故の、キャラと行動の面白さが、どんどん暴露されていくのも楽しすぎる(笑) あの無表情な斎藤さんをして、腹がよじれるくらい爆笑させるんですからね。

 それで気がつけば2時。午後2時まで昏々と眠っていたなんて。午前中には、あれもして、これもして・・・という計画は消えはててしまった。しかも目覚めすっきり、とはいかず、身体は重いし、だるいし、モチベーションは下がる一方。

 でもとにかく何か食べなくちゃ。内面にて「ひとり昼食」のセレクト会議を行なう。結果、久しぶりにインスタントラーメンを食べてみる事に決定。丁度、先日スーパーで5袋入りの袋ラーメンを買ったばかりだったし。

 本日のラーメンは初挑戦の『日清 こだわりの醤油ラーメン』。赤地の袋が、なんとなく食欲をそそる。作り方もスピーディで簡単。

 これは、いかにも私好みなラーメンだったので、私的大ヒット。あっさりとした和風ラーメンで、スープも麺もラーメン情緒を感じさせる(笑) 何より、あのインスタントに特有な、重苦しくいやな後味がない。軽快でふっきりのいいラーメンである。
 デザートは、あのロールケーキだし。これでかなりの浮上である。

たべものの恨みはオソロシイ、というけれど、それくらい食べ物は大切なものなのでした。
  

またしても

2009-06-07 23:12:00 | ノンジャンル
PCが空かないため、休業です。たびたび、すみません。

   ・・・・・・・・・・・・・・・・

 翌日更新しようと思いつつも、ひとりで留守番しているうち、お昼ご飯の時間も気づかず爆睡。まー、昨日は(というか、最近ほとんどだけど)激しく仕事しているから、疲れているのは確かなんだけどね。

なんだか休日をいつも以上に無為に過ごしてしまった、と多少落ち込むけれど、復活は早かった。

 それは今夜のブログにて。

 ☆本日の目撃情報・・・「少し疲れています」というバックプリントTシャツを若い男性が着ているのを市内にて目撃。『聖☆おにいさん』みたいなメッセージTシャツ、流行っているのか? でも私は絶対こんなめめしいのは着ないぞ!! 「大幅に疲れてご迷惑をおかけします」とか「目指せ!疲労回復」とかなら、まだしもなんだけどね。

花の日に

2009-06-06 23:54:00 | 学校
 Kちゃんの中学校はキリスト教の学校なので、宗教行事として『花の日礼拝』というものが先週あった。

 各自花を持ち寄り、礼拝と講演の後、いつもお世話になっている(もしくは母校の小学校)場所へ感謝の言葉とカードとともに花束を持って行く。

 ところで、今年の講演は奥田知志氏。NHKの『プロフェッショナル』に出演もされた方で、大阪のホームレス支援の活動をされている。

 いつもはさほど講演に感銘したり感想を述べたりしないのだが、今年のKちゃんは違った。それはアツく語ってくれた。

 「あああ~すごい『しゃべり』や。完璧な『しゃべり』やった。しかも、面白いねんな。笑かして、笑かして、最後感動!」と、まずは、まるで「しゃべくり倹l」の技をほめたたえるかのようである。ちなみに担任の先生などは、講演後、号泣だったそうである。

 内容としては「アホな人が世の中で一番えらい。キリストは最高にアホやった。そやけど、キリストのまねすると死んでしまうから、みんなはそこまでアホにならんでもええ」というようなこととからしい。ほんの一部分だけど。

 もう私は一方的に大感動である。「それはすごい!! 宮沢賢治の『どんぐりと山猫』の世界やんか! 禅でも真宗でも『賢いと、悟ったり信心を得たりするのに苦労する』っていうもんなー! 哲学的な真理、突いてはるな~」 
 でも、もしも講演内容と食い違う感想だったら、ごめんなさい。(又聞き理解なので、ちょっと自信がなかったりする)

 中学生相手に内容的には高度な哲学を開陳していただいて、深く感謝したい。しかも心に食い込むしゃべりの技で。

 「中学生最後の花の日礼拝が、最高にいい話で、ほんまうれしいわー!」と、手放しの喜びようである。これほど感銘を与えてくださるとは、素晴らしい。やっぱりナマですごい人の話を聴くのってちがう、とつくづく。